1975年に登場した東急田園都市線の電車。
最盛期には400両が在籍しており、MT比4:1ということも相まって中間ユニットの8700番と8800番は100両を超えて0700番や0800番なる車両番号が登場するにまで至っている。
東急5000系が登場した現在でも、田園都市線の主力車両である。
現在は東急田園都市線・大井町線に所属しており、田園都市線所属車両については、乗り入れ先である東京メトロ半蔵門線を介して、東武伊勢崎線(久喜)・日光線(南栗橋)まで踏み入れる。
なお、1976(昭和51)年〜1991(平成3)年には東横線にも所属していた。
東武鉄道乗り入れ開始と同時期に、東武乗り入れ対応編成を対象に先頭車にスカートが装着された。その後、乗り入れ非対応編成(先頭車両の窓に「K」を○囲みしたシールが付いている)の一部や大井町線所属車両にも装着された。
界磁チョッパ制御車で、登場の翌年にはローレル賞を受賞している。
廃車後は、3両編成で長野電鉄へ譲渡されたほか、海を渡ってインドネシア(ジャボタベック)へも譲渡されている。
10連×24本(うち、東武非乗入れ編成2本:8606F,8642F)
5連×4本(8638F〜8641F)
3連×6本(元8601F〜8603F・8605F・8624F)
このうちT6編成は8624Fの中間車を先頭車化改造している
8連×7本(元8604F・8607F・8608F・8610F・8611F・8612F・8613F・8618F)
このうち不調であった8613F(JALITA編成)が廃車された
3連×2本(8609F)
このうち第2編成は8609Fの中間車を先頭車化改造している
行き先表示機が字幕式である。また、東急線を走る現役の8500系の中で最も古い編成。スカートが装着されていない。
伊豆急行PR車として、2006年7月に伊豆急8000系と同様の帯色に塗り替えられた。以前には東急8000系8007Fが同様の塗装となり、キャンペーン終了後にインドネシアに譲渡されたが、8614Fは2012年2月現在も伊豆急と同じ塗装のまま運用についている。
キャンペーン時には「伊豆のなつ号」「早春の伊豆号」と言った名前を冠して、側面にステッカーを貼り付けて運用される。
側面のみフルカラーLED(日本語と英語の交互表示)、前面は3色LED。
かつては8616F・8634F・8635F・8636Fの4編成は前面・側面ともにフルカラーLED搭載であったが、大井町線の8638F〜8641Fのフルカラー化に際して交換となり、8635F・8636Fはすべて3色LEDに、8616F・8634Fは前述の通りとなった。
かつて、TOQ-BOXの名前で車内広告が統一された編成として運用されていた。車体には虹と音符の装飾と、側面にも赤帯が配されていたが、虹と音符の装飾は側面・前面の順に剥がされた。
東急の車両のシンボルともいえる赤帯に代わって青帯が巻かれている。過去には車内広告統一編成であった。シャボン玉の装飾がなされていたが、8634F同様剥がされた。
フルカラーLED(日本語と英語の交互表示)搭載編成。先述の8616F・8634F・8635F・8636Fとの交換によって3色LEDからフルカラーLEDとなった。
VVVFインバータ制御試験車(中間電動車4両のみ)。渋谷寄りの0818-0718号車が新造時からVVVF搭載、中央林間寄りの0802-8799号車が試作による改造車となっており、どちらも走行時の音が異なる。さらに、先頭のユニットは従来通り界磁チョッパ制御車であるため、1編成内で3種類の走行音が聞ける。