ラジオ体操が嫌いだと、ずっと思ってきた。 そうではなかったのだ。ラジオ体操自体は良くも悪くもない。むしろ心掛け次第では「よきもの」となる。 ラジオ体操ではなく、それを「する・させられるシチュエーション」が嫌なのだ。 戦前の映像。軍事活動。一糸乱れぬ隊列。 そのようなものを見るときにまず、そして唯一感じるのは、 「強制されていて、嫌そうだなあ」 これである。 皆さんもそうだろうが、私も強制されるのは嫌だ。 強制とは、個別の事情を超えて、集団の要請に従え、とおどすことだ。 従わないと、罰則がある。 それが嫌で、仕方なく従う。 従ううちに、「気持ちの中の角が取れてくる」。 で、「どうでもよくなる」。…