陰暦正月二十日。気温摂氏▲0.9/6.5度(金澤)。雨(水戸)→雪(金澤)。 家人と雨のなか珍しくタクシーで水戸驛に往き常磐線の特急を上野で北陸新幹線に乗り継ぎ金澤に11:53着。速すぎる。金澤は初めて、といふか北陸は初めて。金澤へは寝台特急〈北陸〉があるころに、それに乗つて往つてみたかつた。急行〈能登〉なら上越線経由ではなくて昔の米原経由のやつで、これの寝台車に乗ると吉田健一が通路の簡易椅子に坐つてゐて東海道停車駅毎に夜中、生ビールを買つてきては飲みながらだつたら最高だらう。昭和39年当時、東京驛を20時20分に発つ急行能登は米原が4時44分で北陸本線に入り富山を経て金澤には朝の8時40分着…