(phonetics、フォニティクス) 音声(発声)に関する研究。言語学の一分野。言語音の発音運動と、その音声とを研究する学問。
この記事はアドベントカレンダー企画「言語学な人々」2024の第1日の記事である。 adventar.org ふと思った。 分節音って母音と子音て呼ぶけど,どうして母と子なんだろう? はじめは冗談のつもりでTwitterに書いて消費しようと思ったのだけど,戯れに念のため国デジ(現在は国立国会図書館デジタルコレクション)で「父音」を調べたら検索結果に千件以上出てきた。 dl.ndl.go.jp もちろん漢字二字なので関係ないのもわんさかありそうだけど,最初の結果が『大日本実業学会第1期商科講義 朝鮮語』という思い切り語学書で,ということは実在したの?となりさらに調べた。 すると,日本語の五十音を父…
言語学を学ぶ参考になる本などを紹介します。私も国語教員養成課程で、参考にしています。 日本語教育ナビ | 日本語教育に携わる方・日本語教師を目指す方のためのサイト とくに 音声分野 | 日本語教育ナビ 口腔断面図の問題の攻略法【日本語教員試験・日本語教育能力検定試験 音声分野対策】 過去問解説 | 日本語教育ナビ が有益。 慶應義塾大学 今井むつみ研究室 今井氏の『学びとは何か』(岩波新書)は有益。 隙間を埋めるスキーマーミニ読書感想『学びとは何か』(今井むつみさん)|読書熊 ひつじ書房 新ここからはじまる日本語学 伊坂淳一著 大学の指定教科書でしたが、例題が多く、軽妙な語り口で読みやすいです…
A. 言語科学の一部門で、人間科学、生命科学、物理学などが関係します。聴覚学や実験心理学、音声技術、音声信号処理にも欠かせないものです。
『音楽療法士を対象とした発声訓練プログラム─開発に向けた予備的研究─ 』 www.jstage.jst.go.jp “音声障害が起こりやすい職業には,歌手,学校教員,アナウンサー,保育士等の,いわゆるprofessional voice usersが挙げられる”“男性教諭よりも女性教諭において音声障害の訴えが多いこと 2-5),リスクの高い教科の一つに音楽が挙げられること 5-7)が報告されている” “音楽療法士も,女性の比率が全体の9割近くと高く…音楽教科の女性教員と類似した状況”“歌唱は対象者の声域に合わせるので,音楽療法士はみずからの声域とは関係なく,広い音域で歌えなくてはいけない”“対…
A. 言葉の鎖、スピーチチェインと呼ばれる、言葉の伝達の枠組みを通して考えるとわかりやすいと思います。心理的、言語学的、プロセス、生理学的プロセス、音響学的プロセス、社会学的プロセスなどがあります。言語学、心理学、脳神経学、生理学、解剖学、音声学、音響物理学ほか、あらゆる学問の基本がかかってくるわけです。 さらに、人を相手に仕事をするのですから、コミュニケーション能力、洞察力、協調性、人間性、愛情、情熱なども必要とされるでしょう。
A. 早口言葉の練習を毎日すればいいと思います。どうしても直らない時は、音声学などを使った分析をして、特別なメニュを組むこともあります。苦手な言葉ばかりを集めて繰り返すのが一般的な練習です。しかし、それよりも、きちんとした発声でよい声で言えるところをどんどんと増やしていき、知らないうちに苦手な音が克服できるのが、理想と思います。
以下は、母音aを各四声で発音した際の基本周波数です。基本周波数とは声帯の振動周期の逆数です。ざっくり言いますと、声門が1秒間に開閉する回数と言っていいかと思います。例えば、基本周波数300Hzの場合、1秒間に300回声門が開閉し、基本周期は300分の1秒です。 a1 a2 a3 a4 1声(a1)では基本周波数が150Hz程度で平らに推移しています。2声(a2)では110Hzから始まり後半200Hzまで上昇しています。3声(a3)では100Hz程度で始まった後、75Hz程度まで下降し、その後130Hz程度まで上昇しています*。4声(a4)では開始直後170Hz程度まで急上昇した後、75Hz程度…
A. 声帯や喉なども筋肉でできていますし、それを共鳴させるような声道や表情筋も筋肉です。そういったものが動かなければ、歌も言葉もうまくしゃべれません。音声学を学ぶと、それぞれの発音がどのぐらい、舌や唇や歯を使うかがわかると思います。 当然のことながら、声の仕事をしている人は、そうした筋肉が鍛えられ、それは表面からもわかるくらいにプロの表情をしているわけです。老けた顔と老けた声は、声を使っていないからです。
A. 日本語のアというのは、浅いので、歌唱には必ずしも向きません。 初心者の場合ですと、アやエが出しやすく、オやウは音がこもって、高いところで苦手という人が多いのです。 しかし、これは、本当のことでいうと、どれもいい加減だということです。発音で最もいい加減に出せるのがアです。音の高さでいうと中音域の低めのようなもので、どうやっても適当に出てしまうから、本当に正しく出すのは案外と難しいのです。 ですから、アで歌うよりは、ラとかマのように、子音をつけた方が歌いやすいでしょう。 人によっては、他の母音の方が、歌いやすいというよりは理想的な発声になっている場合もあります。 音声学で考えると、イが響きや…
日本語を母語とする日本語話者にとって、発音の違いがはっきりと分かる「美容院」(びよういん)と「病院」(びょういん)。 日本語が不得手な外国人にとっては難しい発音のようです。 日本語の発音教室―理論と練習作者:真一, 田中,晴夫, 窪薗くろしお出版Amazon また、舌癌等で舌の手術を受けた日本語話者にとっても、違いが発音しにくいかも知れません。