100年耐久住宅というのがある。3世代ぐらいにわたって使える高品質住宅というイメージである。本当にそうなのだろうか。 筆者の実家は戦後に建てられたが,1995年の阪神淡路大震災でも崩れず,屋根瓦が壊れることもなかった。しかし親が他界して兄が引き継いだ際,取り壊して新築になった。昔の住宅ながら60年間,ほとんど手を入れることもなかった。 筆者は大学時代の下宿生活から社会人でのアパート住まい,そしてマンション購入と進んだが,家族を持って戸建て住宅を入手した。建売物件をいくつも見,場所にこだわって入手したのが今の自宅である。その会社の社長宅を造った職人が担当した家なので,作りもしっかりしている,と言…