交換レンズのメーカー別シェアは1位から5位までが僅差でひしめき合う

BCN+Rに、交換レンズのメーカー別、マウント別のシェアに関する記事が掲載されています。

交換レンズ市場が激しい首位争いで五つどもえ、マウント別では別世界

  • 交換レンズのシェア争いが激しくなってきた。この2月の販売本数シェアでは、トップのキヤノンから5位ニコンまでが僅差でひしめき合っている。
  • 交換レンズのトップシェア争いは「五つどもえ」状態に突入している。トップキヤノンの販売本数シェアは17.1%、以下シグマ(16.0%)、タムロン(15.1%)、ソニー(14.2%)、ニコン(13.8%)と、1位から5位までのシェア差は、わずかに3.3ポイントだ。少し遅れて追いかけているのがOMデジタルソリューションズ(OMD、8.6%)、パナソニック(4.6%)、富士フイルム(4.2%)という状態になっている。

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  • しかもこの1年、トップはめまぐるしく入れ替わった。首位を獲得した回数はキヤノンが5回、ソニーが5回、タムロンが2回と、まさにデッドヒートだ。

  • 交換レンズは、取り付けられるカメラ毎に、いくつかのマウントが存在する。マウント別の販売本数シェアを見たところ、僅差で交錯する交換レンズのメーカーシェアとは大きな違いがある。現在、マウント別でトップを走っているのがソニーのミラーレス一眼用のEマウント。1年を通じて3割から4割のシェアで推移しており、2月現在では32.6%。2位以下と大きな差をつけてダントツだ。
  • マウント別シェアで2位につけているのがマイクロフォーサーズ。この2月で13.8%だった。3位がキヤノンの一眼レフ用EF(11.4%)、4位がニコンの一眼レフ用F(9.3%)、富士フイルムのミラーレス一眼用X(8.8%)と続く。一方で、ニコンのミラーレス用Zマウントは8.5%、キヤノンのミラーレス用RFマウントは7.7%とXマウントの後塵を拝している。

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  • 富士フイルムのXマウントは規格が公開されているが、キヤノンやニコンのマウント規格は非公開だ。そのため、ミラーレス用レンズのバリエーションがなかなか広がらず、マウント別シェアも伸び悩んでいる。カメラメーカー各社は、戦略的マウント規格公開ということも、そろそろ考えていい時期ではないだろうか。

 

メーカー別のシェアは1位のキヤノンと5位のニコンで3.3%の差しかなく、各社のシェアが拮抗していますね。ただ、マウント別のシェアで見るとEマウントが圧倒的で、キヤノンやニコンは一眼レフのマウント(EFマウント、Fマウント)にまだまだ大きく依存しているのが良くわかります。また、m4/3マウントは13.8%で2位と、シェア的にはかなりの大勢力ですね。