平常心是極楽気分

フルルちゃん、15歳と7か月。毎日穏やかに過ごしているようです。
大活躍しているNEXUS７は、家ではPC代わりに調べ物やメール確認、たまにゲームしたりKindleで漫画読んだりしている。
一番大活躍は「Gppgleフォト」かな。毎日タブレットを開くたびに通知領域に風車マークがついて「この日の思い出」がコラージュで出てくる。昔の幸せな思い出を毎朝デリバリー！これがまた泣けるんだ。
あの日あの時あの場所で・・・って、ほんとにもう、その時の気持ちとか行動とかにおいとかありありよみがえってる。例えばイベントとかだったら、その当日までの準備とかスケジューリングとか、到着するまでの出来事とか全部。
フルルちゃんはすっかりおばあちゃんになりました。
体調が特にどうこういうことはなく、大きな病気もなく、食べて寝ておトイレして時々活躍して、ほんとうに静かに穏やかに。
ごはんのときにがっついてるのは変わらずだけど食べるスピードは格段に遅くなった。
いいよいいよ、ゆっくり噛みしめてたくさん食べな。
帰宅した時に「ただいま～」って声をかけて、びっくりさせないように足先から少しずつ触って顔を撫でても、しばらく気が付かないで寝たまんま。ちらっと眼を開けて、そしてまた寝たりする。いいよいいよ、夢の世界でプール遊びしておいで。
フルルちゃんはまだまだ生きてる。
健やかにペットの犬らしく、可愛がられて。ゴーイングマイウェイで。
だけどね、お別れの時のことはいつも忘れたことはない。
もちろん長生きして介護して一生懸命がんばってもらいたい。
だけどね、
寝てる間にそのままお別れとかいつあるかわからない。
毎日「行ってきます」と「ただいま」の間、「おやすみ」と「おはよう」の間、常にどきどきしてるのも正直な話。
コトブキには心から詫びて終わることがない。後悔だけ。
なんであんなに苦しい手術を何度もさせてしまったんだろう。
少し回復したらお友達に報告したくてイベントに連れてって「元気になったよ」って、
もしかしたら万全ではなくてつらかったかもしれないのに。
毎日会いに行ったにしても、どうして入院ばかりさせてしまったのだろう。
お別れをせずに、一人ぼっちで病院で死なせてしまい、どんなにさみしかっただろう。
どうして危篤の電話をもらった時に、すぐに駆けつけないで「できるかぎり延命させてください」って言ってしまったんだろう。
あんなにつらい思いをさせて、絶対克服してみせるなんて張り切って金に糸目をつけず莫大な治療費、もしかして私、そうやってることに独りよがりで満足してただけなんではないか？
健康によくないからって（病気なのに）好きなものも食べさせずにストイックに過ごさせてしまった。
あんなに大量の薬、毎日つらかっただろう。
口から食べれなくなった時、泣きながら口の中にフードを突っ込んでた私は鬼だ。
そもそも肺葉捻転なんて、あんな珍しい病気になんでなんでなんで。
昼間がお留守番ばかりで十分な心身の成長が足りなかったのではないか？
ただただ最後の時をそばにいてもらいたかったんじゃないか。犬の十戒を破ってしまった。
ごめんねコトブキ、ごめんね、ごめんね。毎晩庭に出て幻のコトブキに謝ってる。
フルルちゃんは、毎月欠かさず健康診断して異常値はまったくなし。
とても疲れやすく徐々に老いて徐々に弱っている。昨日できたことが今日できなくなってることもある。
逆に何か月もできなかったことをすっとやり遂げていることもある。
ごはんのときに無理にお座りとかマテとか、もうやってない。
なるべく自主性というか自己主張をしてもらいたいので、例えば、ベッドから降りたいときとか、庭からウッドデッキに上がりたいとき、私が先読みして手を貸すのではなく、できるだけ呼ぶのを待ってる。
遠慮がちにワンていうときもあれば、ものすごく大きな声でギャンと呼ぶこともある。
そこですかさず手を貸したり抱っこして移動させたりすることで、自己コントロールを失わないようにしている。
どこか痛かったり苦しかったりしたら、すぐに教えて。ちょっとした変化に気づくのは得意のはずだから。
できれば自然に老いて、眠ったまま夢の中でコトブキに迎えに来てもらいたい。
そんなことを考えながら、毎日毎日、来るべき日のことを念頭におきながら、
グーグルが届けてくれる思い出と今一瞬生きている実感を大切に抱え込んで過ごしているのです。