ねこねこです。『シリコンバレー狂騒曲』はナショナル ジオグラフィック (TV) が制作したドラマです。1990年代に米国で起きたインターネットバブルをドラマ仕立てで面白おかしく、かつ興味深く描いた傑作でした。
ねこねこ@7EPMNk8n3ImbSq0「シリコンバレー狂騒曲」予告編 https://t.co/hJ8O9tZPzD @YouTubeさんから
2019/10/07 19:58:10
『シリコンバレー狂騒曲』にtheglobe.comの創設者トッド・クライゼルマンとステファン・パターノットが新規上場しようと奔走する場面が出てきます。
theglobe.com:ワールドワイドウェブ上で初期のSNSのひとつ
投資銀行を訪ねて会議室で公募価格を決めあぐねていたとき、突然に数学オリンピックで優勝した10歳の天才少女が現れて、公募価格の決め方を教えると言い出します。(もちろんこのシーンは創作)
いろいろ説明した挙句に天才少女はこう言います。
天才少女:公募価格をいくらに決めようと、上場すればこうなる。
会議室のテーブルに積み上げられた札束に殺到する投資家
鷲掴みにした札束をカバンに詰め込み、一部は投資銀行家の懐に詰め込む。
もう一部はtheglobe.comのトッドとステファンの二人の前に置かれる。
でも大部分は投資家(一部私たちでもあります)が持ち去ってしまう。
トッドとステファンはtheglobe.comを育てるために、あちこちから金をかき集め、残業どころか徹夜で仕事をしてきました。それこそ何年も。
天才少女:かれら(投資家のこと)は最近の3カ月だけ参加して大金を持ち去ってしまう。
明日上場のAI CROSSの例で計算すると
公募株数450,000株、売出株数(OA含む)249,700株ですから
初値が2000円なら、2000円-1090円=910円
公募 450,000株×910円=4億円になるのに対して
売出 249,700株×910円=2.2億円です。
公募の方が多いのですから、公募価格や初値がどうあろうと、大半を私たちが貰う図式になるのですね。
もちろん、トッドとステファンは上場で大金を手にします。
公募価格は9$と決まりましたが、初値は97$が付きました。
IPOを担当した投資銀行だって儲かります。
しかし、企業側からはIPOに群がる投資家(私たち)は、このようにも見えるんだと初めて知りました。
では、最後まで読んでくださってありがとうございました。
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