no.382 引越し
▼2024年10月5日
なんとも現実的な夢でした。
私は今から30年ほど前に数年間、団地暮らしをしていました。団地の5階ですね。
その団地は凄まじい団地で、私のとなりの部屋のダンナが酒乱で、酔っぱらって帰って来ちゃあ嫁さんを殴る蹴るの酒乱オヤジで、しょっちゅう嫁さんの悲鳴が団地中に鳴り響いていました。
そんな事をしょっちゅうされて、普通なら離婚しちゃうと思うんですが、なぜかその夫婦はダンナがシラフの時はとても仲が良くて、周りの人たちも不思議がっていたんですが、旦那のお母さんが同じ団地の1階に住んでまして、迷惑をかけているから・・・と、団地の階段を雑巾で拭き掃除なんかして、むしろそっちが可哀そうでした。
しかしそのダンナはなにか悩みがあったんでしょうね、玄関のドアのノブで首を吊って自殺しちゃいまして、それからというもの嫁さんは人が変わったみたいに明るくなりまして、旦那のお母さんともすごく仲良くしていまして、人間ちゅうのはわからんものだ・・・と、つくづく思いました。
私の真下の階の夫婦はそれはもう大変な夫婦ゲンカをする人で、真夜中でもドッタンバッタン、ギーギャーギーギャーとケンカばかりしてまして、うるさくてしょうがない夫婦だったのですが、ある日突然静かになったかと思うと、夫婦で夜逃げしていたというですね・・・これも凄まじい夫婦でした。
1階には一人暮らしのジイサンがいまして、これはバアサンがボケて施設に入っちゃいまして、一人寂しく暮らしていたんですが、寂しさを紛らわすために手芸なんかしてまして、よくあるじゃないですか、新聞広告の紙を折ったり貼ったりしてマリみたいな物を作ったり、貼り絵にしたり・・・なんていかにも年寄りが作るやつですよ。
そんな物を作っていたんですが、これがですね、一人でそうやって楽しんでいる分には何の問題もないんですが、玄関のドアにですね、「私の作品展」なんて張り紙をしまして、前を通る人を片っ端から捕まえまして「どうぞご覧になってください」なんてなかば強引に部屋の中に引っ張り込んで、作品をほぼむりやり見せるというですね・・・
私も仕事の帰りに引っ張り込まれちゃいまして、マリだのスダレだのってクソ面白くもないものを散々見せつけられちゃいまして、で・・・さあ帰ろうと思っているとですね、ジイサンお手製の紫蘇ジュースなんか出されちゃいまして、遠慮しても遠慮しても「まあどうぞ」なんてなかば強引に飲まされちゃったんですが・・・これがやたら甘い! よくバアサンが顎の奥が痛くなるほど甘いコーヒーを入れてくれたりするじゃないですか、あれですよ。
もうね、コップ1杯で1000キロカロリーくらいあるんじゃないかってくらい甘い紫蘇ジュースを飲まされた挙句に、羊羹まで出してきまして、さらにジイサンの半生記まで延々と聞かされちゃいまして、「私は国鉄に40年間休む事もなく勤めていました・・・」なんて話しをですね、延々2時間近くも聞かされちゃうんですから、工場で8時間働いてクタクタになって帰って来たばかりの身には地獄のような目に遭っちゃいました・・・
私が住んでいた棟の裏の棟にも面白い人が沢山いまして、バーかなんかで働いているアンチャンがいまして、これが乗っている車がポンティアックファイアーバードで・・・・・・
あぁ・・・いけない! この団地の話しは面白い事だらけで、ここで書いちゃうともったいないので、近く始める新しいブログで紹介することにします。
とにかく面白い事ばかりでしたので、どうぞお楽しみに待っていてください。
こちらのサイトに私が両親を介護した日々の思い出「かいかん録」があります。興味がある方はぜひご覧ください。
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