2005年に発効したWHO(世界保健機関)のたばこ規制枠組み条約に基づいて、莫大な費用をかけて昨年7月までに全国で導入が完了したtaspo(タスポ)。しかし、現時点で喫煙者の3分の1程度にしか広まっておらず、その本来の目的である未成年者の喫煙防止という目的が達成されているのかについても、決して良い結果は出ていないようです。
【日本の議論】タスポが“失敗”した理由 (1/5ページ) - MSN産経ニュース
この記事によれば、taspoの発行手続きの面倒さに加えて、未成年者がtaspo無しでタバコを買うための抜け道が存在していることが、その普及を妨げる要因になっているようです。さらに、一部のたばこ屋では、taspoを自販機にぶら下げて自由に客が使えるようにしておいたり、taspoの導入によって低下した自販機の売り上げを補うために、未成年者と知りながら売ってしまうなどの事例があるとのこと。一方、その競合相手で、”taspo特需”が起きているコンビニ業界でも、アルバイトの学生が客の見た目に物怖じして、未成年者かどうかを確認できずにいることがあるなど、taspo導入が「失敗」した理由が挙げられています。
この記事に対するはてなブックマークのコメント欄では、「対面でもtaspo提示を義務付けなかったのが失敗した原因」ではないかという指摘がありました。そもそも自分がtaspoを持っていなくても、持っている知人にたばこを買ってきて貰えばいいわけで、文末にも書かれているように「タスポ導入はそもそもナンセンス」だったのかもしれません。