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もう、この本を通勤や仕事後に読むのが楽しみで楽しみで。ほんと、手にとってよかったです。
きっかけはドラマの剣客商売。父が時代劇大好きでいつも夕飯の席でいつも私も見ていました。剣客商売も第一シリーズからだから、いつからだろう。
思春期ということもあって、ドラマの方は当時はあまり好きではなくて。というのも、ぐろいのがだめなので…切るシーンが苦手だったんです。
それでも、このシリーズは結構好きでした。時代劇って、パターンが決まっているじゃないですか。でも、そんな中でも変化や違いがあって他の時代劇とは一線を画し好きでした。何より、第一シリーズは大治郎と美冬のキャストが神がかっていたので。
そんな思い出を持ちながら大人になって、考え方が変わってくると無償に見たくなるんですよね。
でもなかなか実家には帰れない、DVD見る時間もまとまって作れない…と、ふらりと図書館に行った時に思い出して、借りて見ました。
本当は一巻から読みたかったのですが、一番古くてこの三巻の陽炎の男しか置いていませんでした。
まぁ、話は知っているしいいか。と借りて、読んで… なんでもっと早くに読んでいなかったのだろうと。
文体が、根底に流れる正義が、とても心地いいです。
季節の描写も、昔の話し方も、美しいんです。そして、話も潔い。話が潔いって日本語おかしいですが、清々しいんです。
昔の生き方って、何で体験したことがないのに懐かしく、心落ち着くような気持ちになるんだろう。共通認識で、何か心の中の故郷のように刷り込まれているのかもしれないですね。
おはるの話し方が、ドラマのそれと同じなのですが文にするとこうもやわく可愛くなるのだなと。口に出される言葉と文の力の違いがここにもあるんだなぁとふわふわ、思いました。
何より面白いです。あぁ、早く読んでいなかったことが悔やまれる。
さて、他の巻も読まなければ。
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読書完了日2008年02月15日。わははー、三冬さんの恋心が微笑ましく長く見守っていたい。「赤い富士」も面白かったです。小兵衛さんの執着、そして上手に手に入れたものだなぁと、悪いことをしているのに、小気味良くて笑えてきました。
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安定して面白く、またもう全シリーズ読もうと決心しているのでこれ以降の感想云々は書きません。キリがない。シリーズも三巻目となり、登場人物達の様子も大分変わって来ております。特に二名ほど、大きく変わった人物があり、それがまた面白い。良いね。
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三冬が剣士から女になった?
いつのまにやら、息子に気が行く
三冬の心境の変化が楽しい
剣客商売第三巻です!
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巨匠に対して失礼だがいつもながらになかなかおもしろい。
小兵衛の老獪ながら熱い一面も垣間見得るところもよいが、大治郎の成長も読んでて心地よかった。
基本的には読みきり短編なんだけど出来れば1巻が読むのがやっぱり望ましいね。
三冬がすっかり女らしくなってきたので続編も楽しみ。
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剣客商売第三作。
展開はこれまでどおり、
秋山小兵衞中心に江戸で起こる人情トラブル解決劇。
ただし、この一冊では小兵衞・息の大治郎の活躍が目立つ。
しかも父親譲りのユーモアさを発揮し出すので、その成長を感じると読み手のこれからの楽しみも深まる。
三冬の恋の行方も気になるところ。
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時代小説は 読みにくいから と思って敬遠していたのだが
この剣客商売の読みやすいことは 驚くばかりだ。
するする と 肩のチカラを 抜いて 読めてしまう。
ライトノベルだという批評もあるが、気分的には
ライトノベルに近い。
秋山小兵衛が かならず 問題を解決してくれる。
田沼意次を借りちゃうところが なんとなく 面白くないが
江戸時代だから しょうがないのか。
剣客商売三 になったら、小兵衛の息子 大治郎の
成長ぶりが めざましい。
『父上だったらどうするのだろうか』と
考えるところが 一歩前進したのだろう。
人を殺すには 刀で どうやって殺すのだろう
と常日頃 おもっていた。
心臓を一突き というのが あまりないのだ。
切腹など 基本的には 出血多量での死亡で
即死になる ということはない。
剣客商売を読みながら 頚動脈をきれば
一気に殺せることがわかった。
剣道が 面 胴 小手 突き というところで、
一本をとるのだが、一太刀で 頚動脈を切る
というのが 殺人剣法なのだろう。
秋山小兵衛は その手法を よく使っている。
小兵衛とおはるのなかのよさと
佐々木三冬が小兵衛から大治郎に目線が移り始めている。
強いオトコに憧れる 三冬としては 当然の成り行き。
時間をかけて じっくりと物語を作っている。
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収録されているのは、東海道・見付宿、赤い富士、陽炎の男、嘘の皮、兎と熊、婚礼の夜、深川十万坪、の7篇。
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時代小説。「剣客商売」シリーズ第3弾。7作。
「東海道・見付宿」「赤い富士」「陽炎の男」「嘘の皮」「兎と熊」「婚礼の夜」「深川十万坪」
ぼくとつ1本だった大治郎がどんどん父の小兵衛に采配が似てくる。
三冬が大治郎に密かな思い抱くようになり、弥七と傘屋の徳次郎の縁もこの巻で書かれている。
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巻を追う毎に、それぞれのキャラが深く絡みついていく。
江戸時代のことだからと嫌煙せずに、おやじさんたちの飄々とした世界観に引き込まれるべし。
だんだん三冬が、侍から女になってきてる。もう少し冒険してほしい。
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前作で火災にあい隠宅を失った小兵衛とおはるの生活が明るく描かれている。
不二楼から繋がった「元長」がこの第三巻では活躍します。それに大活躍は弥七です。
いよいよ、第三巻の中で池波さんも大治郎と三冬を・・・。
「陽炎の男」のなかで三冬が目覚めます。
いいなぁ~。
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己の信念に従い、わりと躊躇なくズバッと行くところが、まさに時代小説だなと感じました。
大治郎と三冬のやり取りが好きなので、あまり展開を急がず、
じわじわと焦らしてほしいところです。
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剣客商売第3弾。秋山父子の活躍はいつ見ても、飄々としていて、それでも筋が通った気持ちのよいもの。
3弾に至り、子・大治郎の変化・成長と、美冬の心境の変化というこれまた見ていて次がどうなるのか気になる展開が広がっていきます。
にしても、食事の描写、匂いが漂ってきそうで涎がたまるのが分かるくらい、おいしそうなんですよね~。あぁ、お腹減った。
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2巻とは雰囲気が異なり、こちらが剣客商売としては本道だろうと思えた。おはると夫婦になってからの小兵衛がぞんざいになってきたのは、前巻同様の心配事。三冬が大治郎に思いを寄せるようになったのが読者には伝えられても、物語の中の当人同士はその思いを伝えられず、感じずという状況で、この先が楽しみである。印象深いのは、秋山父子が一緒に活躍する「嘘の皮」と、将軍家に近い桑名松平家の不祥事を治めた「深川十万坪」だ。水戸黄門のような勧善懲悪とは違い、血の臭いが感じられるような物語がリアリティを感じさせる。
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2019年10月13日、読み始め。
●人物メモ
・吉右衛門---書物問屋・和泉屋の当主で、三冬の伯父。
・おひろ---三冬の実母。
・飯田粂太郎---
・笹野新五郎---大治郎がいないときは、笹野が稽古をつけている。
・永山精之助---町奉行所の同心。弥七の直属先。
・弥七---四谷・伝馬町の御用聞き。
・徳次郎---内藤新宿の下町に住む。女房は、おせき。
・文蔵---上野・北大門の御用聞き。弥七と親密。
・又六---深川・島田町の裏長屋に住む、鰻売り。
・杉原秀---又六の妻。根岸流の手裏剣の名手。
・留七(とめしち)・千造(せんぞう)---浅草・山之宿の駕籠屋「駕籠駒」の駕籠舁き(かごかき)。
・小川宗哲---亀沢町の町医者。小兵衛の碁がたき。小兵衛より10歳位年長。
・文吉(ぶんきち)・おしん---鬼熊酒屋の亭主と女房。前亭主は、熊五郎。文吉・おしんは養子夫婦。
・長次・おもと---浅草駒形堂裏の河岸の料理屋「元長(もとちょう)」をひらいている。
・牛掘九万之助(うしぼりくまのすけ)---浅草・元鳥越町に奥山念流の道場をかまえる。
・金子孫十郎信任(のぶとう)---湯島5丁目に道場をもつ。60歳をこえている。門人は300人以上。
・杉本又太郎---団子坂の無外流・杉本道場の当主で、秋山親子とも顔見知りの剣客であった父親を1年前に亡くしている。