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向日葵の咲かない夏 みんなのレビュー

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みんなのレビュー2,473件

みんなの評価3.4

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2020/08/17 11:57

夏に読みたい

投稿者:UrusaiTwins - この投稿者のレビュー一覧を見る

先が気になって一気読み。作品全体に漂う違和感というか不思議感というか、何かがおかしい気がするけど何がおかしいのかわからないぞくぞくする感覚は、「シャドウ」を読んだ時にも感じた。そして、最後の最後でまたゾクッとさせられた。ちょうど季節設定も夏だし、夏に読むにはぴったり。

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低い評価の役に立ったレビュー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2024/05/14 23:29

☆自己の構築した世界観☆

投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは、主人公ミチオの、小学校時代の話。

一学期の終業式の日、この日も欠席したS君にプリントを届けるため、S君の家を訪れたミチオ。声をかけても応答がなく、家の中に入ってみると、何かが軋むおかしな音がした。
そして、S君はいた。呼んでも返事がなく、S君の首は、ロープに繋がっており、足は地に着いていなかった・・・
急いで学校に戻り、担任に伝え、ミチオは一旦家に帰される。
その後、岩村先生と2人の刑事が家に来るが、ミチオにもたらされたのは、《Sの死体なんてなかった》という衝撃の知らせだった。S君の死体を見たと懸命に主張するも、結局、行方不明事件として捜査されることとなった。

それから1週間後、ミチオの前にS君が《あるもの》に姿を変えて現れ、「僕は殺されたんだ」と訴えてきたのだ。
ミチオは、妹のミカと共に、S君を殺した犯人を探すこととなる。

この物語では、虫が、動物が、そして人が死ぬ。その描写が、事実を淡々と、無機質に、そして詳細に描写をしてきており、それがかえって気持ち悪さを引き立てているのだろう。

そして、物語が進むにつれ徐々に見えてくる、登場人物の嘘や狂気の世界。人は、どう足掻いても、《自己の構築した世界観》から抜け出すことができないのだと感じた。

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2,473 件中 16 件~ 30 件を表示

中高生向け

2021/08/29 17:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:マリコ - この投稿者のレビュー一覧を見る

出来れば、中高生くらいに読んでおきたかった。ある程度、知恵がついてくると、思わず内容に疑問を抱いてしまうから。

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どんでん返し

2021/02/05 13:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:なめこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

はじめての道尾作品はこちらで、ここから道尾秀介にはまりました。

グロテスクな描写もありますが、ラストの怒涛の展開が素晴らしく、次へ次へとページをめくる手を急かされます。

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中毒性

2018/11/01 16:55

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しーれ - この投稿者のレビュー一覧を見る

解説にもあるように、好き嫌いが分かれる小説であることは間違いない。この世界観を、受け入れられるかどうか、まずはそこから。しかし実際は、他の道尾作品同様、「なぜ?」の答えがどうしても知りたくて、一度手にしたら最後まで読まずにはいられない。そして、読み終えた時には、抵抗なくこの世界観を受け入れている自分に驚くことになる。そして、彼の別の作品も早く読みたくなってしまう。

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おどろき

2016/10/27 00:49

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投稿者:mimiponta - この投稿者のレビュー一覧を見る

途中から人間なのか生まれ変わりなのかがわからなくなった。
ミステリのようで、現代文の問題に出てきそうな文学でした。
ただ、言えることは続きが楽しみすぎてすぐに読めてしまいました。

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えっ?こわ・・・

2016/01/19 09:51

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投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る

道尾秀介氏の作品の中でも人気の高い作品。
この作品から道尾氏の作品にのめり込んだ方も多いはず。
道尾ワールド全開で、推理を楽しみつつ独特の世界観に迷い込み、
最後には衝撃のラストが待っている。
ラストで全てを明確には記さず、読者に推察の余地を与えるのも
道尾氏らしい作品と言えるだろう。

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初、道尾作品

2015/09/11 02:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たか - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めて道尾秀介さんの作品を読んだが、今まで読んできた他の小説家の作品にはなかった印象でした。

何か登場人物に秘密があるのはうすうすわかっていたが、読み終えてみると不思議な感覚で、思わず惹きこまれた。

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このミス2009年度版第一位!との事だけど・・・。

2009/08/25 10:35

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

うーん、なんかスッキリしないというか「やられた感」に乏しい読後。あるかなしか、とすればありだとは思うけれど、ミステリ部分に期待して手にすると、ちょっとがっかりな感じかもしれない。
終業式の日、学校を休んだ同級生Sの家に届け物に行った小学校4年生の主人公ミチオ。ところがミチオは、S君が首をつって自殺しているのを発見してしまう。すぐに学校に戻ったミチオは担任の先生に話し、先生と警察は揃ってミチオの家に行くが、死体は消えてしまっていた。S君の死体は、一体どこに行ってしまったのか。そして家に帰ったミチオの前に、蜘蛛に生まれ変わったS君が現れる。そして自分は殺されたのだと、自分の死体を探し出して欲しいとミチオは頼まれる。さらには連続して起きる犬猫殺害事件。犬猫の足の骨を折り石鹸をくわえさせるという猟奇事件と、S君の死体が消えた事との関係は!?3歳の妹ミカと、蜘蛛になったS君と共に、ミチオはS君の死体を探し始めるのだが・・・。
読み始めは非常に期待が持てた。ネタ振りがウマく「コレは一体、どうなるんだろう?」と興味をひきつけられる。例えばナゼか死んだ友だちは名前を出さず「S」としてあったり、妹のミカは3歳ながら妙に弁舌が立ち、頭が良過ぎる。そしてナゼか、兄妹の母親は妹を溺愛し、兄を毛嫌いしている。何事につけ嘘つき呼ばわりをし、あからさまに兄妹を差別するのだ。そしてミチオを、ありえない言葉でなじるのだけど、その言葉は作中「― お前が□□□□□□□って!」と□で伏せられているのだ。家の中はゴミが散乱し、相当おかしな雰囲気になっている。何だかちょっとシュールな物さえ感じて、期待度は増すばかりであった。文章も読みやすく、物語に入っていきやすい。S君の死体はどこに行ったのか!?というミステリと、ミチオの家族環境は一体どうなっているのか!?というのが本作品の2本柱。ミチオの家族環境はラストに明らかにされるが、それまではS君の死体捜索がメインに物語りは展開するのだけれど。
友人が「蜘蛛」となって生まれ変わって現れる。こういう非常識な設定には、絶対にやって欲しくないオチ、というのが私的にあって。まともにそういうオチだった事にがっかり。これを使ってしまうと、ミステリが何でもアリ的な事になってしまう。S君の死体の方も、何だかごちゃごちゃ入り組んだ割には「ああそうだったのか!」的な読感は得られなかった。それからプロローグとエピローグに、あまり効果を感じなかった。
ミステリ作品、というより「存在する事、しない事」なんていう哲学的な、カオスストーリー的な認識で読まれると良いかもしれない。

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生まれ変わり

2024/02/18 16:47

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投稿者:キレイな富士山 - この投稿者のレビュー一覧を見る

とにかく最後まで、重々しく進んでいく。それでも、なぜか一気に読み進めてしまう。不思議な感覚が残る作品でした。

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うーん……

2023/10/26 10:37

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投稿者:ネピュネピュ - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白くないわけではなかった。文章も上手い。展開も全く先が読めない。しかしこれがミステリー小説かと言われると正直、首を傾げたくなってしまう。自分が読解力がないせいからだと思うが作者がどういう意図でこのようなオチにしたのかも分からなかった。大変評価の難しい作品。

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実在はしてるの??

2023/09/20 09:10

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投稿者:恵恵恵 - この投稿者のレビュー一覧を見る

思いのほか性的
狂ってる。
何回もクルクルした。

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よく出来たストーリーではあるが。

2023/06/01 16:10

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投稿者:特命喜望峰 - この投稿者のレビュー一覧を見る

最後に大きな種明かしがある、SFミステリ小説。
非常によく出来た構成で最後の怒涛の展開もよく出来ていると思う。

ただ主人公のミチオが小学四年生というのが凄く違和感があった。
大人ばりの洞察力があったかと思えば、小学生ならではの詰めの甘さもあったりどうも小学四年生としてのミチオ像がハッキリと見えてこない。
序盤からずーっとあった3歳の設定である妹のミカの違和感は、後半の種明かしである程度納得はするのですが。

結局「いつぞやから頭がおかしくなった主人公」の話ではあるので、小学四年生というのも(本来の)主人公の空想上の設定なのかも知れない。
精神病棟に入っている大人のミチオが小学四年生の設定でいろいろ妄想をしている、みたいな。

設定こそ無理がありますが、作者の文章力は素晴らしいのでサクサク読めます。

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こわい

2022/08/12 05:57

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投稿者:わかめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな状態の家は嫌だなあ、なんか気持ち悪いなあと思う部分がいくつかあって、途中で読むことをやめちゃおうかと思った。しかし読み進めるうちに、どんどんはまって、一日で読み終えた。

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辻褄が合っているのか合っていないのかわからなかった

2020/06/18 08:43

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投稿者:makiko - この投稿者のレビュー一覧を見る

末尾の解説によると,主人公の主観に基づいてストーリーが進むタイプのミステリーらしい。そして辻褄は合っているらしい。でも辻褄が合っているのか私にはよくわからなかったし,振り返ってもう一度読みたい本ではないので自分で確かめるつもりはない。こういう技巧的な本が好きな人は好きだろうけど,私の好みではなかった。

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意外な結末

2017/12/14 15:36

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投稿者:本大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る

自殺だと思ったら死んだ人の生きかえりが「他殺だ」と言い出す。主人公もたくさん推理し、意外な結末にたどり着く。

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それほどの衝撃度は

2016/12/24 17:49

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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る

レビューが難しいですが、普通に物語として面白いという以上の作品には思えませんでした。これはネタバレではありませんが、早い段階で死んだS君が蜘蛛として生き返ってきます。主人公は生まれ変わりの蜘蛛と一緒にS君の死体を探すわけですが、そういう前提であれば・・・・という風に、あれこれ疑問が生じて来ます。それで、何となく実は・・・・だろうなということは察しがつく人もいるでしょうね。私的には衝撃度が高い作品ではありませんでした。一つ不思議なのは、「S君」は最初から最後まで「S君」となっていることですね。わざわざ英語のイニシャルにしているのは何かの伏線かと思ってましたけど。それとも、私が何か重要なことを見落としている?

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