すべてのレバレッジはこの一冊に通ず
2009/03/10 08:33
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「レバレッジ」シリーズでおなじみの、本田直之さんの渾身の一冊です。
この本を書くために、今まで本田さんはシリーズを書き継いできたのかと思えるほどで、カエサル風に「すべてのレバレッジはこの一冊に通ず」と言いたくなるような本なのです。
ここで、「レバレッジ」という考え方をもう一度おさらいしておきましょう。
本書からの引用です。「レバレッジ」とは、「少ない労力で大きなリターンを継続的に生み出」(8頁)すことです。
そして、それは経営のトップに近くなるほど、実践していかなければならない思考法だと考えていいと思います。
この本は「経営者」「戦略」「営業」「ブランド」「仕組み」「組織」という六章でできています(すべてにレバレッジという言葉がつきます)が、それぞれ質問仕立てになっています。その最初の問いが「考える時間の余裕はあるか?」です。
つまり、トップに近くなればなるほど「考える時間」を持つことが重要になってくるのです。
多くの経営者はこのことを勘違いしてしまいます。
トップだからこそ従業員の先頭に立って、誰よりも働くべきだと思ってしまうのです。
それはある一面では正しいのですが、ある一面では間違っています。正しいというのは、誰よりも働くということでは正しいでしょう。しかし、経営者と従業員では働き方が違うという意味では正しくありません。
本田さんはこのように書かれています。「自分にしかできない仕事、優秀な管理職に任せる仕事、一般社員にやってもらったほうがよい仕事に切り分けるのは、経営者に欠かせない能力といえるだろう」(24頁)と。
経営者の重要な仕事のひとつに、会社の「舵取り」があります。
おそらく普通の経営者であれば当然「舵取り」はしているでしょう。
しかし、もしかすると「舵取り」とともに従業員の漕ぐ「櫂(かい)」を取り上げ、自ら漕ぎ出していないでしょうか。その方が手っ取り早いという意見もあるでしょうが、そこに大きな労力をかけても、生み出すものは小さなものでしかありません。
「櫂」を漕ぐのは従業員に任せて、彼らが楽になる方策を考えるのが経営者の仕事なのです。
この本はそのようなノウハウがぎっちり詰まっています。
経営者、経営幹部はもちろん、ぜひ、経営者をめざす若い人にも読んでもらいたい一冊です。
◆この書評のこぼれ話はblog「ほん☆たす」で。
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■経営術
?藤田田:景気が悪い、ということっは自分が儲からない原因ではなく、みんな共通の条件なのだ。その条件をいかに克服するかが肝心なのである。
?マインドセット:どうやったらできるのか?常に、このように具体的に考える癖をつけるのだ。たったこれだけのことで、会社は変わる。
?俯瞰逆算思考:地図を見て現在地と目的地を確認して、最短ルートを計画してからスタートすること。
?早起きのメリット:夜は時間制限がない。朝は時間制限があるので、効率を考えてがむしゃらにやらなくなる。
?ディー・ホック:問題は、新しい画期的な考えをどうやって頭に詰め込むかではなく、古くなった考えをどうやって頭から追い出すかだ。
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本田氏のレバレッジシリーズの総決算のような本。
オススメ。
経営の極意は、
? 経営者の考え方を変えて、
? 仕組をつくる
こと、と読み取れる。
?は、
トップとしてやらなければいけないことと、下にやってもらうことを切り分ける
ということ。
?は、
下にやってもらうことについては、ハイパフォーマンスの再現性を高める仕組みをつくる
ということになる。
この本を読んで、早速実践しようと思うことは、
スキルの共有会
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本田氏の「レバレッジ」シリーズは、共感できる部分が多く、すっと頭に入ってきます。
今回の本も参考になることが多く、私の「繰り返し読み本」リストの1冊となりました。ただ、これまでに読んだ本の(重複だ)と感じる部分もありましたが。ま、これは勝間本にも言えることです。
マインドとして持っておくべきことがたくさん書かれていますが、一環して根底に流れているのは、「仕組化」ということです。
経営者は、道筋を作ることだけに専念し、道を作ったら「仕組化」したうえで従業員に委ね、成果を上げさせるべきだということです。
経営者は経営者しかできないことに専念すべき。経営者がしなくてもいいことをやりすぎて忙しくて時間がない経営者が驚くほど多い・・なるほどと思います。
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「忙しい」が口癖の経営者に向けた本。
忙しいのに儲からない、これは最悪のパターン。
しかし、これは経営者に限った事ではない。
忙しい、一生懸命に働いている(つもり)なのに
成果があがらない…そんなすべてのビジネスパーソンに
いいかと思う。目線は常に高く持ちたいものですね。
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・ 働くな、収益を上げろ
・ 無駄な仕事をすれば、経費が増えるだけなので、必要な仕事に集中することが大事。
・ 最小の努力で最大の成果が出る仕組みを作り、最大の努力を要望するのがマネージメント。
・ 考え、意思決定する仕事。次のリターンを生む種作りが経営者の仕事。
・ 学ぶだけでは意味がない。常に投資的な視点でリターンを考える。
・ マインドセット。できる範囲で改善点はないか。
・ プロコン。紙に賛成と反対を書いていく。書くことで整理し、冷静になっていく。
・ 外部とのつながりをもっているか。
・ 演出家となっているか。
・ 計画、俯瞰することに時間投資をしているか。
・ 時間家計簿、時間の分析、天引きをしてバジェット化。そして振り返りをする。
・ ミクロの部分から変えていかなければマクロもかわらない。お金も一緒。
・ 俯瞰逆算思考。
・ 早く目が覚めるかは、楽しく仕事をできているかのバロメーター。
・ 毎回、プラス思考に。
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今ほどブレイクする前に、著者の方と、とあるパーティでお会いしたことがある。
そのときは話をしていて、あまり頭の良さは感じなかったのですが、
その後次々と本をお書きになるので、何となく気になっていて、手に取ってみました。
ああ、そういうことか。と納得。
流行っている理由も、戦略も。
書き方に、まったく嫌みがない。そして、端から凡人ならではの攻め方に徹しているわけですね。
経営にせよ、生き方にせよ。
この本は経営、それもベンチャー企業の社長に向けた書き方に見えますが、実ターゲットはそれを目指す起業家予備軍、でしょうか。
まあでも、一人でせざるを得ない向きには西田光弘さんの一人ビジネス関連のほうが向いているかもしれないですね。本当のところは。でも、それじゃ売れないんだなぁ。ぼそ。
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P.006「じっくり考えながら読み・・・」との指示があるが、レバレッジ・リーディングしてはまずかったのだろうか?
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■内部要因志向
→思考停止状態にならない事。物事が計画通りにいかない場合の原因を景気などの外部要因のせいにせずに自分の責任とする。
このマインドセットを持ち続け、結果を職務に反映させ続ければ複利式に効果が出てくる。
■プロコン
何かをするにあたってのメリデメを左右にプロットしていく。これによって、不完全な「勘」によう意思決定を回避できる。また、可視化する事で漏れをなくしたり冷静に判断できるようになる。
■シミュレーションの徹底
何かをはじめるにあたり、あらゆるケースを突き詰めて考える。想像力を大事に。
■メンタル面の強化
?「ピンチはチャンス」?「自分の身の回りには自分が解決できる範囲のことしか起きない」?「メンタルタフネスもトレーニング次第」
■方策を多数持つ事
方向性は一つでも、それを実現させるための方策は多数持つ事。計画通り進むことなどまずない。
■計器飛行の実施
結果を検証すうために、徹底しえ数字を見ること。じゃないと、自分が今どこにいるかも分からず、次のアクションすら起こせない。
■盛況感の演出
消費者は、流行っている物・売れている物・人気のある物を欲する。
■ブランドの創出
戦略の定義づけから一貫して流れているものをPRする。そして社会的な認知を獲得して、さらにブランドを良い方向へ一貫性を持って変えていく。
特に差別化が難しい中小企業がそれを実行すると、いち早く他社と差別化できる。有象無象のショップなんかを見れば一目瞭然。
■学習内容の活用
常日頃から学んだ事をメモに残しておく。記憶に残らない勉強は無意味。
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うまくいっていない経営者
軌道に乗って天狗になってるかた
どちらも、ぜひ読んでほしい一冊ですね
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このシリーズは、本当に売れているのだろうか。
自分がいた会社が上場して、株価が上がって、超儲かった。
→俺は正しいぞ、ハワイで隠遁生活しながら、社会貢献できる生活ってどうよ。
こういうロジックは、確かに説得力をプラスすることは可能で、人を惹きつけやすい。マーケティング勉強すれば、こういう本を書くのもありだ。でも、読む側も気をつけなければならない、30分以上かけたらきっと時間の無駄だから。
景気上昇期に儲かった経営者が今も儲けられるとは限らない。
現実、自分が知っている上場会社の社長は上場したからハワイにいってくるよ。後はアドバイザーやったげるからね〜なんて言ったりしないはずだから。
なるほどと思ったポイント。
・「とにかく忙しいんです」とトップが堂々と言うのは「私は経営者として無能です」と公言していることと等しい。本を読み、人と会うのがトップのやるべき時間投資であり、効率的な経営に繋がると。
・早起きしているか?
・運を上げようとしてない?
・スモールリウォードの活用→「5万円の報奨金で好きなレストランで食事してきていいよ」
・会社の方向性共有ミーティングをやっているか?
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会社がどうなるか その鍵は経営者が握っている
というスタンスで書かれています
そして
永遠によく働く経営者は 必ず会社を駄目にする
どこに力を入れて
どこを人に任せるか やらないか
そんなことを考えるきっかけになる一冊だと思いました。
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経営に携わっているわけではないけど、
将来的に参考にしようと思って購入。
内容としては、他のレバレッジシリーズの内容を
経営する上でどのように応用していくか書いてあった。
そういった意味では、他を読んだ人からすると、
同じ内容でつまらないと思うかもしれません。
特に参考になったのは…
・やらないことを先に決める。
→やらないことを決めたほうが、
会社の方向性が見えてきて、無駄が無くなる。
・誰がやるべきか役割を決める。
→経営者がやったほうが良いことは経営者がやる。
特に経営者がやるべきは、社員が働きやすい仕組み作り。
・仕組み化することと仕組み化してはいけないことを切り分ける。
→継続的に行う必要があるものは仕組み化することで、
長期的な作業時間の短縮につなげる。
・難しく考えすぎない。
→常にシンプルに。発明家を目指す必要はない。
既に起こっている内容の応用で良い。
・粗利率最低50%
→粗利が低いと、販売管理費ひ当てる費用が少なくなる。
要するに良いサービスが提供できなくなる。
かな。
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仰ることは当たり前のことかな。
何事も意識的にレバレッジをかけるよう考え、行動する。
さすれば、最大の効果を発揮出来る。
それだけかな。
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● 「物事が実現するか否かは、まずそれをやろうとする人が、できると信ずることから始まる。自らできると信じたときに、その仕事の半分は終了している。」永守重信
● 「景気が悪い、ということは自分が儲からない「原因」ではなく、みんなに共通の「条件」なのだ。その条件をいかに克服するかが肝心なのである。」藤田田
● 「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」野村克也
● 「問題は、新しい画期的な考えをどうやって頭に詰め込むかではなく、古くなった考えをどうやって頭から追い出すかだ。」ディー・ホック
● 「大抵の人は、収入を増やすには仕事の量か労働時間を増やすしかないという固定観念にとらわれているものだ。」ブライアン・トレーシー
● しかし、「盛況感」だけはただ一つ、すべての顧客が欲しがっているものと言ってよい。
● 「いかにいい仕事をしようとも、世間はあなたのビジネスに関して無関心であると常に心せよ。あなたがなすべきことは、自ら顧客をつかみ、振り向かせることである。」ピーター・モントヤ
● 「成功に秘訣というものがあるとすれば、それは、他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、他人の立場から物事を見ることのできる才能である。」ヘンリー・フォ−ド
● 「「最小の努力で最大の成果の出る仕組みを作って、最大の努力を要望する」のがマネジメントの役割である。」平尾勇司
● 「リーダーに求められている役割は、人材が活躍できる土壌、環境、状況をどう作るかである。」安部修仁