読むなら今すぐ、情報が新しいうちに
2010/11/04 23:03
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yama-a - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の志村さんにいただいて読んだ。
この手の本の命は、1)情報の速さ、2)まとめ方の解りやすさ、であると思う。そして、その2点こそがまさにこの本の「売り」だと言って良いのではないだろうか。
今月(2010年11月)になって発売されたばかりの本だが、その直前9月までの、主にアメリカと日本のテレビと、テレビのコンテンツのインターネット配信の最新の状況をきちんとフォローしてある。そして、下手な価値判断や思い込みもなく現状をまとめることを主眼にしているために、非常に読みやすく解りやすい。この周辺業界で働いている者にとってはもちろん知らないことのほうが少ないのだが、それでもここまでちゃんと整理された資料は手許にはない。非常に重宝する。
主に「あんなものがありますよ」「こんなことになってますよ」というフラットな記述が多く、放送局に対して「だから、どうしろ、どうすべきだ」という突っ込んだ部分がないところが少し物足りない気もするが、「おわりに」を読んでいるとテレビ局の人間に対して「私にそんなこと聞かないで下さい。それはあなた方次第でしょう」みたいなことを書いたところがあって、「なるほど、仰るとおり」と笑ってしまった。
一方、視聴者に対しては、後半実例の羅列で、読んでいて少し飽きるところもあるが、全体に非常に丁寧な解説書になっており、あまり知られていない裏側の事情も含めてちゃんと調べてちゃんと書かれている印象がある。
そして、帯に書かれている惹句「地デジははじめの一歩にすぎない。お茶の間の主役がパソコンみたいなテレビに交代」こそが著者が一番書こうとしているポイントなのだが、最後まで読むとそのことがなんとなく分かってくるはずである。読むなら情報が新しいうちに、今すぐ手に入れるのが良いのではないだろうか。
by yama-a 賢い言葉のWeb
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Netflix、Google TV、Apple TVなど米国でいよいよ本格化してきたネットTV (OTT: Over The Topとも言う)について幅広く現在の状況を概観した本。この辺りは米国での動きが速い。1年も経たずにここに書いてある情報も陳腐化するかもしれない。
日本ではいつどういう形で入ってくるのだろうか。
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新規サービスやモデルが図式化してあり、分かりやすい。
市場の動きが激しいので一年後には内容が陳腐化するだろう。読むなら早いうちに。
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認知度ではなく売り上げの向上に貢献する広告が求められている
広告はある程度の「無駄」が許容されていた その無駄を省く方向に世の中は動いている
日本の代理店はこの無駄モデルを守ろうとしている でも企業はこの無駄モデルには見向きもしなくなって行くんじゃないか?
コンテンツサプライヤーはアクセス数や購読者数と言った単純なアクセス数を競うアナログ時代の広告の考えに基づくメディアビジネスの終焉を見越してコンテンツはビジネスは有料しかないと言うか結論に至った
大手ブランドの端末のウリは公式コンテンツを使える事だったがコンテンツホルダーが無料配信を積極的に始めたためにそのビジネスモデルは崩壊しかけている
テレビは性能ではなく使い勝手で選ばれる時代になった
テレビエブリホエア ケーブルテレビがパソコンで見られる
ネットフリックス
インターネット上に大量にある情報をセレクト出来るサービスが必要
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アメリカとかのTV事情についてさらっと書かれている。知っている人にとっては特筆すべきことはなさそうだが、自分はあまり知らなかったので役に立った。
日米英の広告収入/有料放送収入の比較表はなかなか興味深かった。米英は有料放送収入のほうが多い(世界の常識らしい)。日本は広告収入と有料放送収入が同じくらいで「お、意外と有料放送収入多いんだな」と思ったら、その半分近くがNHK受信料とかww
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ボクシー
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アジアではアメリカの番組が放送
海外ではスカイプTV
スマートフォンのアプリではキャリアは儲からない
アフリカでは固定回線を飛ばしていきなりモバイルブロードバンド
オーバーザトップ:STB無くしてネット上のコンテンツをTVで視聴
ネットフリックス 定額制$8.99
DECE ソニー、東芝etc.
CDN
アカマイ 世界に65,000台
途上国ではケーブルTV。モバイル放送普及する?
ISDB-Tmm 30fps ワンセグの倍
世界では有料放送は普通
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前署「明日のテレビ」のアメリカの現状を踏まえ、最新の現況なども取り込みつつ、今後メディア・コンテンツの向かってゆく方向に示唆を得られる。
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YahooコネクテッドTV(+Intelのプロセッサー)が提供する視聴率以外の指標。バイアコムのレンタルビジネス参入(ブロックバスター買収)。GoogleがCGMの力を感じYouTube買収。後にSNSの力を見出し、ニューズのマイスペース買収。しかしCGM観点から広告メディアてしてはYouTubeに軍配。
途上国(アジア、アフリカ)はmobileブロードバンドが普及。
コードカッティング(ケーブルテレビの回線をカットし、ブロードバンドでコンテンツ視聴をする動き)。
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2010年11月に発行されているが、こうした本の宿命で、すでにデータが一部古くなっているのはやむを得ない。それでも、テレビビジネスが変革に向かっているのは十分実感できた。
日本では、広告主体の無料放送が一番大きいため変革がワールドワイドに比べて遅くなるかもしれないが、コンテンツ提供の形態が多様化され、一部にシュリンクされていく気がする
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現在のネットやメデイアの動きについて、非常に幅広く、世界的な視点で報告している。
日本の現状を思うと気持ちが暗くなる。
既存メデイアの既得権しがみつきと、JAの米農家しがみつきと、どちらの罪が重いだろう?
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TVがネットにつながったら・・・ TV先進国であるアメリカの現状から日本のTVを取り巻く環境や経済圏がどうなっていくか占った一冊。
現状把握や既にオープンになっている今後について、ベーシックに把握するのに最適の一冊。知ってるつもりになって漠然としていたモヤが晴れました。
高画質ではなく、使い勝手へ。TVにTVコンテンツ以外が流入し、異種格闘技状態に今後ますます突入していくという中、「TVってなんなの?」という本質的提供価値にしっかり目を向けていれるかが結局は重要なんだろうと思います。
あとは、日米の文化背景・経済背景の違い。広大な土地・個人の志向がマストレンドより重視される個性の国民性・有料コンテンツの抵抗感の差などなど。「アメリカではこう、日本ではそこがこう違うとしたとき、日本のTVの未来はどうなるか?」という咀嚼が個人の力で必要になる。日米で共通するところ、まったく異なるところ。それをしっかり把握して読み解きたいです。
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4/24
【前】新たな時代をつくる製品の理解。そして、今後の広告のあり方を想像する。
【後】様々な外部環境の変化。どこもプラットフォームを確立しようと新規参入が盛ん。仕組みの説明が多いので、何度か読んで理解する必要がある。
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ネットサイドから見ると、当たり前のことが書いてあるが、メディア側から見ると衝撃的な内容。
10年先はわからないが、50年先には必ず今のテレビの形態はあり得ないわけで、その時点で、もしくはその前にどうなるのか、今のメディアは同すべきなのかを是非考えたい。
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日本のテレビ業界の遅れを感じさせる。テレビ業界こそ、進化のチャンスがあり、進化しなければならない分野ではないだろうか。この本をキッカケにテレビ業界が進化して欲しい。
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米国の事例を中心に、インターネットのキラーアプリと言われて久しい動画サービスについて紹介。ビジネスモデルの分析などは若干軽めの印象で、あくまでサービス動向の把握を目的に読むべき本かと思います。
この世界では、TV番組も映画もCGMも同じコンテンツ。スマホやタブレットの普及、ネット接続TVの拡大、そしてブロードバンド。あとは、まだ混乱状態のプラットフォームの勝者が決まる近い将来、今度こそ既存のTVビジネスの終焉が訪れるかもしれません。
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デジタル放送になって今後テレビ業界は変わっていくのだろうかと思って読んでみた。
結局、なんだかんだいって10年ぐらいは変わらないと考えていいのだろうか。