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かつて辣腕の刑事として
順風満帆の人生を送っていた椎葉。
ある不幸な事件をキッカケに
警察を辞めホームレスに身を落とす。
半年前の惨殺事件捜査が息詰まっていた頃、
新人刑事の夕子はかつて尊敬していた刑事の姿を
ホームレスの中に見つける。
新たな視点からの捜査を行うために、
夕子は椎葉に日当2000円で救いの手を求める。
セリフ回しやキャラクターの描写が
コミカルに描かれていて面白かったです。
小説的と言うより戯曲的なイメージ。
リアリティが有り過ぎず、無さ過ぎず。
全体的なバランスが良く、
とにかく読みやすかった。
小説は読みやすいのが、いちばん。
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「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」
代々木公園のホームレスで元刑事の椎葉は、女性刑事の夕子に日当2千円で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。
主人公がホームレスであっても、相変わらずの斜に構えた語り口、登場する女性が美女ばかりで、なぜかモテル主人公。
面白かった。
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ホームレスという設定に心惹かれて読みました。
私はこの元刑事さん好きだな~。
コレを読んでこの世界には(ホームレス)いろいろわけありな人々がいるんだな…と思いました。
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10月-4。3.0点。
元刑事のホームレスが、女刑事に依頼され一家惨殺の捜査。
生き残った娘と刑事と協力しながら、解決していく。
まあまあ。意外に読み辛く、時間かかった。この作家らしく、主人公の軽妙なやり取り。
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元刑事、そして今はホームレスの椎葉。椎葉はホームレスですが臭くありません!(笑)樋口センセが書くとホームレスだってハードボイルド!何故かカッコイイ♪臭いだって感じない(いいのだ、それで)樋口有介という作家がちょと気になる人にはおすすめの1冊です。
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晩秋と初冬のちょうど真ん中くらいのこの時期に読むにはピッタリの作品。枯葉が舞う公園の風景が目の前に浮かんでくる。確かに意外な犯人だったが、グロテスクなトピックに印象が薄まっている感じがする。ただグロを重苦しく感じさせないのは作者の真骨頂か。軽い会話が一家惨殺と言う事件を忘れさせてくれる。ハードボイルドっぽいホームレス探偵が最後で天才探偵になったのが少し不満。
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和製「ロング・グッドバイ」みたいな。
「たった一度ぐらい…」
「一度ぐらいの失敗なら、起きあがって、飛び直せばいいか」
「椎葉さんなら、飛び直せます」
「なんの話だ」
「べつに…、ただの、言葉のあやですよ」
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三回読みました。
何度読んでもヤッパリいい!
椎葉の一言一言が男っぽくてカッコイイ。
最後の夕子「やさしい言葉もかけず……」切ないようななんとも言えないシーンがいい。
続編を是非是非出してほしい。
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すごく良かった!
えぐい話なんだけど、読後感がすごくすっきりしている。
椎葉がすごく魅力的。
なかなか映像化は難しそう・・・
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2014.2.8読了。
椎葉さんの受け答えが面白い。ホームレスなのにいい男を連想させる。
内容はグロいというか、生理的に受け付けない人もいるかもしれない。犯人は誰かっ!と想像しながらだと少しガッカリするかもしれないけど、それだけではない面白さが詰まってる。事件が解決しそうで解決しない。そう来たか!と思っても犯人ではない。事件のせいで明らかになる隠された秘密や、愛。
樋口さんの作品は3冊目になるけど、駄目な男が切れ者というギャップが藤原伊織さんみたいで面白い。デビュー作品『ぼくと、ぼくらの夏』はどんなかな。
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椎葉のキャラは好きですが、夕子のことがどうしても好きになれませんでした。
自信過剰のヒステリック、イライラしてしまいました。
内容は良かったです。
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スマッシュヒット。
どっしりとした内容で、読み応えあった〜、
というわけでもなく
こら面白い〜タマランってわけでもなく、
じゃ面白くないのかよと言われると、
そんなことなくて、とっても面白い。
なんつーか、通勤のお伴にピッタリというそんなお話でございました。
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探偵役が「ホームレス」というミステリも
なかなか珍しいのでは(^ ^;
ま、ホームレスと言っても、主人公(?)の椎葉は
「元優秀な刑事」なわけですが。
で、このホームレス椎葉氏が、ひょんな偶然で
後輩の女刑事に「発見され」て、
日給二千円で助手として雇われるというお話(^ ^
確か警察官は基本的に二人一組で行動するはずが、
件の女刑事は常に一人で独断専行してたり、
長いことホームレスで「準寝たきり」の椎葉氏が
暴漢に襲われると鋭い柔道技で撃退したりと、
内容的にはかなりファンタジー入ってると思います(^ ^;
でも、刑事部屋の描写とか、細かいところが
変に(失礼!!)リアリティに満ちあふれていて、
全体的には何となくリアルな印象かな(^ ^
椎葉氏の「鋭い推理」が外れたりするのも
スーパーマン過ぎなくて良い(^ ^
せっかく格好付けてハードボイルドな台詞を言っても、
今どきジョシコーセーに「普通にしゃべれないの」
と一蹴されてしまったりするのも笑える(^o^
とにかく樋口氏お得意の「洒脱な会話」は健在で、
結構なページ数ですが全く長くは感じなかった。
むしろもっと読んでいたかったような(^ ^;
あえて気になる点を挙げてみると、
いかにも「意味ありげ」に出てくる椎葉氏の元妻が、
結局何もなくほったらかしなのは...
若干いかがなものかと(^ ^;
もしやシリーズ化を目論んでいて、
次作への伏線になってるのかも知れませんが(^ ^
とにかく、とても楽しませていただきました(^o^
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内容(「BOOK」データベースより)
「誰もがなりたくないと思い、それでいて誰もがなれてしまう。そこがホームレスの面倒なところだな」。代々木公園のホームレスで元刑事の椎葉明郎は、女性刑事、吹石夕子に日当二千円で雇われ、一家惨殺事件の推理に乗り出す。考えるホームレス、椎葉の求めた幸せとは?ハーオウォーミングな長篇ミステリ。
ホームレスなのにモテていいなあという気持ちがもたげるミステリーです。殆ど表紙の秀逸さで手に取った感じでした。いい表紙ですよねまさに秋という感じで。フォントもレトロで飾っていおきたいような表紙です。表紙の事ばかり言うなって?何を言いますやら、ジャケ買いしていた世代にとっては重要な要素ですよ。表紙嫌いだとまず手に取りませんからね。
樋口 有介 さんの本はどれもライトなテイストでウィットに富んだ会話でサクサク読めていいです。頭が疲れている時に高村薫さんとか読むと脳のエネルギー大量消費しますからね。この話えぐい事とか出てこないので穏やかに読めます。
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過去に読んだような気がするものの、ブクログに登録してなかったので読んでみた。
やっぱり微かな記憶がありましたが、樋口氏にしては珍しいハードボイルドな作品でした。
元敏腕刑事ながら不幸な事故をきっかけに全てを捨ててホームレスになった椎葉と、彼をアルバイト扱いする現役刑事の夕子。この2人のやり取りだけでもかなり良い塩梅なのに、更には本当はとても素直なのに周囲からは理解されず、かつ悲しい宿命を背負った美亜に対する椎葉の接し方は絶妙でした。
二つの事件の真相はいずれもつまらないものだったけれど、ホームレス社会における椎葉の必要以上に介入しない立ち回りもそれまた絶妙。
樋口作品の中でもトップクラスの力作だと思います。