自分に納得すること
2003/12/25 15:06
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投稿者:あやや - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を手にして、最初の2、3ページを読んだとたんに話に引き込まれました。主人公が捨てた今までの生活と、手にいれた今の生活を見比べ「こんなはずでは…」と後悔する姿や、ひょんな所から手に入れる女性関係。
彼はどんなものを手にしても「本当の幸せ」を掴むことができないのです。
しかしながら、小説の世界だけでなく現実社会の既婚男性で「離婚するから結婚して欲しい」と口にする人が意外と多いことに心底驚きました。今現在の奥さんと幸せな生活を手にする事ができない人が、パートナーを代えたから幸せになれるとは思えない。全ては自分自身の問題なのに…私も若かりし頃はそんな既婚男性の言葉を信じたことも… 「じゃあどうして結婚したの?」と問合せると「人生の伴侶は一度じゃ決められない」っていうのがお決まりみたい。「離婚するから…」という言葉の返答は「え〜?」じゃなくて「離婚してからまた言ってね」が正しいみたい! 女性も「男性によって幸せになる」なんていう時代錯誤な考えは捨て去らなくては! だってこの不景気な社会で人任せの幸せなんて有りえないと思います。そういう事を忘れずにいれば、この小説の主人公みたいな人生を歩む事はないでしょう〜。
それにしても林さんの小説は素晴らしい! 「マイッタ!」って感じです。
なんともはや・・・
2017/03/27 12:26
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投稿者:ふくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
好きな女を手に入れるためにはあらゆる努力を惜しまない
好きな女といるときは「こんな幸せは二度と来ない」と思う
好きな女との逢瀬は「もう他には何もいらない」と思う
そんな人生はそうそう来ないし続かない
世の中そんなもんですよ
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人生繰り返しって感じ。バツイチはいいけど、バツニともなるとと、周りの目を気にする。懲りない男といったらそれまでだけど、こんなこともあるのかな と思える。勝手な妄想も怖いね。2008/1/29
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ダメダメ男の不倫物語
つーか、いい加減すぎじゃないすかね
こーゆー男ってのは、ほんっと自分を正当化しつつ生きていくんだろうな〜
ラストは自業自得だねぇ
逆に相手の女の子がお気の毒だよ
あと、前妻たちも・・・
簡単本だったのでイッキ読みできた
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不倫で手に入れたものを不倫で失う運命...
「○○なのは、お前が“初めて”だよ」と言われて喜ばない女性はいないと思う。
でもその“初めて”という言葉は、案外使い古された言葉のような気がする。
というのも、以前付き合っていた人が、次の彼女さんに
「○○なのは、お前が初めてだ」と言っているのを知ったときに、
「あれ、それって全く同じことを私も言われたけどな…」と、
思わず吹き出してしまった経験が何度かあって。
男性ってこんなにも同じことを違う相手に言うものなのだろうか?
もしかしたら、その人(男性)自身は、
前の彼女に同じことを言っていたことを忘れているのかもしれないけれど。
記憶なんて、自分たちに都合の良いように組みかえられてしまうものだと知ったからこそ
そう思ってしまうのかな。
男性の甘い約束を真に受けると、馬鹿を見る――。
これは、痛いほど教訓になっているのかもしれない。
人生の途中で、ミスキャストに気づいたらキャストを変えるのか。
それとも目を瞑って、もしくは努力をしてそのままの関係でいるのか。
どちらがスタンダード?
もちろん私は不倫なんてしたことはないし、する気も毛頭ないけれど。
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「ミスキャスト」のお話がとても面白かったです。あ、、そうなるんだ!とwなんとなーくタイトルが気に入って選んだ本でしたが良かったです!
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女性の心理を書いたものは林真理子さんの小説が1番面白い!と勝手に思ってましたが、男性の心理を描いた本作もお見事です
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主人公の男性の女好きぶり、都合の良さ、だらしなさ、そして女性への優しいさま・・・。これは困ったなと思いながら読んだ。ここまで極端でなくても、若くて綺麗な女性がいると、気になってしまうのは男性の性なのでしょうか。非常に興味深く読みました。
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因果応報ですね。最後の最後まで被害者面する原岡。もう病気です、この人一生治りません。
でも典子じゃないけど、なんで結婚するんでしょうね。こんなに結婚に向かない人が。失敗から学ばないというか、本人は相手が悪いから自分の失敗とも思ってないんでしょうね。
いくら娘が惚れ込んでるからってこんな男と結婚させようとする親も信じれません。だから美佳子みたいな娘が育つわけです。
これから原岡のお先真っ暗な人生が始まるかと思うと人事なので面白そう。でもきっと何だかんだ言い訳を繰り返してしぶとく生きていくんだろうなぁと思います。
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商社マンの原岡は3年前に妻子を捨て、若く美しい典子と再婚した。取り立てて目立つ外見ではないが、マメで女に甘い性格から女には不自由しない38歳。
しかし彼のもとに、典子の不貞を密告する電話があり…
自身は派遣社員の祐希と何度も関係を持ちながら、割り切った仲だからと開き直り
別れた妻(大病院の院長の娘、控えめな美人で家庭的)の姪にやすやすと惚れて将来を誓いながら、妻の浮気は許せぬと憤慨する。
ご都合主義も甚だしいが、女たちも既婚者に近づく以上共犯かもしれぬ。
ラストは因果応報な部分もあり、タイトルが効いてくる。
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ある男の結婚、不倫、離婚、再婚、不倫…と続く話。男の論理にイラっとくることもあるが、ここまでくると愉快。最後、不倫相手の言動に思い通りにならないところがまた痛快。奥さんも結局不倫しておらず、おくさんがかわいそう。