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その人にとっての「普通」の生活に起こるさざ波。ちょっとした気持ちの揺れ。そういうのを何気なく描写するのが本当に巧いですな。まったり楽しみました。妙に気に障る仕草や表情が徐々に好意的に感じる瞬間。恋愛とは呼べない好意。でももしかすると恋愛なのかもしれない好意。主人公の一挙一動に、うんうん判るなあと相槌を打ってしまいました。
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読後感も悪くなく、読みやすい文章ではあったが、
タイトルで期待を持ちすぎると、何も起こらず拍子抜け。
どこにでもありそうな、普通の主婦の日常を淡々と読まされた感じ。
私の生活の方がよっぽどアグレッシブだ。(苦笑)
『主婦の~』ではなく『主婦と~』にしたところは○かも。
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ほんのり、本当に淡く片思いする既婚者の話。日常に嫌気がさして全然違うところへ行ってしまいたい気持ちと、今の夫も環境も何だかんだで大切だと思っている気持ち、両方ともが本当のことで共存しうるのだと思う。ただ簡単に不倫に走るようなドラマティックさはなく、決してやましいことはしてないけど好意がないとは言えない、ってくらいの温度にリアリティーがあって、藤野さんのこういうところがとても好き。
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平和ですなぁ。色々な意味で。そう感じる日常物語。
とはいえ、もし自分のパートナーが主人公と似たような感情を持って行動(浮気とまではいかない)に出たら…。いや、態度に出たら…。
それに対しては嫉妬しないではいられないのではないだろうか。
何にせよ、生活の安定を基本的にパートナーにのみ依存していることの内実を噛みしめない主人公の態度と呑気さにはなんともはや、である。