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爽やかな嗜虐の世界
2002/02/20 23:31
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
団鬼六氏というと、どうしても無惨なSM小説作家というイメージがある。SMでも、当事者同士が好きで行っているのなら悲壮感は無いのだが、団氏の作品ではそうではなく、ひたすら悲壮であり、終わり方も無間地獄に堕ちるように救いの無いものという認識があった。その為どうしても敬遠しがちだったのだが、今回初めてまともに読んでみた、本書「檸檬夫人」。濡れ場は描かれてはいるもの、肩肘張らずさらりとした描写で、不思議なほど爽やかな魅力がある。これらは最近の作品だからであろうか(収録作品中の一編「卑怯者」の作中作は、過去に書かれた物らしく、表現もどぎつい)。団氏も年を重ねられて、作風が変わったのか……(もともとは純文学を書いていらしたそうだが)。
これぐらいなら、普通に読めそうである。読める作家が増えるということは、活字中毒者としては嬉しいものだ。「花と蛇」などは、やはりまだ読めないのだが……。
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