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10代後半向けやや萌え系学園モノSF小説
2009/08/28 23:52
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに目立つ店頭の平積みではあったとしても、いつもなら気に留まらない類のカバーの絵柄から浮き出た「ハルヒ」という文字が、自分でも何の理由もわからない瞬間に興味を生み出し、気が付いたときには無音の小爆発が起こっていた。そんな表現をしたくなる10代後半向けやや萌え系学園モノSF小説ですね。
シリーズ第1作を今頃読んでいるのは時代遅れだと言われそうですが、自分とは親子ほども世代の違う若者の間で有名らしい「ハルヒ」の物語とはどんなものなのか、教育的情報収集の一環としては充分に熟しきった必然的なタイミングでうまく重版に出会ったと、少しだけ「ハルヒ」的にポジティブに考えることにします。
驚くのは、読んでいる最中に右脳の中で何故か「非現実的世界」が不思議なくらい違和感無く「現実的世界」に出入りしていることで、それはこの作品の素晴らしさに違いありませんが、左脳の片隅に現実逃避的若者が増えているという昨今の風評を思い浮かべてしまうのはネガティブ過ぎる反応でしょうか。
ハルヒの憂鬱とは
2022/11/25 11:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:永遠の鉄道オタク - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハルヒたちの物語は兵庫県の西宮付近で描かれているのではないかと予想している。このレビューでも少し紹介してみたい。北口駅は阪急西宮北口駅のことであり、光陽園駅は同じく阪急甲陽線の甲陽園駅をモチーフにしているのではないかと勝手に考察している。
ハルヒの言動の後に突っ込みが入っているのが面白かった。思わず笑ってしまった。
健在
2020/11/28 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JUN - この投稿者のレビュー一覧を見る
9年ぶりの新刊に合わせて読み返している。
憂鬱が刊行されてから
一体何年経ってるんだ?!という
感覚もさることながら、
やっぱりハルヒはハルヒだった。
傍若無人でワガママなのにぶれてなくて
キョンはずっとぶつぶつ言ってて。笑
みくるちゃんはロリで巨乳で「禁則事項です」
有希はただ本を読む無口な宇宙人。
小泉は一定条件で発動される超能力者。
…設定は飛んでるのに
すんなりと受け入れてしまう世界観。
楽しい。
これぞライトノベル。
世界を大いに盛り上げる涼宮ハルヒの話。
一風変わった青春に憧れているならこれを読もう
2024/12/09 19:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆちゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
学生時代、毎日授業を受け、休み時間に友達と会話をしていても、今一つ心が晴れず「何か面白いことないかなあ」と思っている……そんなときにこの本を読んで、自分から行動を起こしてみようと思えました。たまには変なことを言って、後ろ指をさされたとしても自分の好きなように生きてみたい……そんな人におすすめの作品です。
独特な語り
2023/02/01 20:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TenTem - この投稿者のレビュー一覧を見る
特にハルヒやキョン・長門の口調は独特であり、ぶっ飛んだストーリーも店舗よく読み進めやすかった。
おもしろい
2021/03/29 10:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シュウハオ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔テレビアニメを見たことがあったので、懐かしくなり原作を読んでみました。始めのうちはハルヒの“はちゃめちゃぶり"に戸惑いましたが、そのうち爽快にすら感じてきます。個性的でおもしろい、名作だと思います。
一人称が良き
2020/08/27 23:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜鉄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメを観て知った作品ですが、やっぱり主人公の一人称視点というのは私には新鮮で面白かったです。ハルヒが勝手気ままな性格が更にこの作品を面白い物にしていると感じます。
アニメを見た人にもおすすめできるシリーズ!
2015/12/15 18:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NOSUKE - この投稿者のレビュー一覧を見る
涼宮ハルヒの憂鬱は、ハルヒの面倒ごとにことごとく付き合わされる主人公キョンの一人称視点で物語が展開していくのが面白いです。また、アニメを見た方でもアニメでは出し切れていないこの作品の面白さに気づけると思います!
ボーイ・ミーツ・ガール
2015/08/29 00:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さしすせそまみむめも - この投稿者のレビュー一覧を見る
未だ完結していない『涼宮ハルヒ』シリーズの最初の作品。
本作において作者谷川流は、涼宮ハルヒとキョンについて書きたいことを書き切ったように推量する。とどのつまり『涼宮ハルヒ』シリーズはボーイ・ミーツ・ガールの物語なのだろう、と。
この推量の正否はシリーズが完結したときに分かるのでしょう。
「お前『しあわせの青い鳥』って話知ってるか?」
2003/08/30 13:08
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
少しくらい勉強や運動ができたり、美人といわれたりしようと、自分も所詮は何十億いる人類のうちのたった1人にすぎず、別に特別な存在ではないということに気づいてしまった日、涼宮ハルヒは絶望した。自分が楽しいとかすごいと思ったことも、ありふれたことにすぎないと知ってしまったのだ。
その日からハルヒは「特別なこと」を探し始めた。部活も勉強も恋愛も、ありふれた日常、あたりまえの人間には興味がもてなくなったのだ。当然、その姿や行動は周囲には変わり者・奇行としか映らなかった。
この作品は涼宮ハルヒではなく、彼女の前の席に座った少年キョンの視点で進む。
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい。以上」
高校に入学し、新しいクラスの自己紹介でいきなりそんなことを言われたら、思わず退いてしまうだろう。けれどもキョンは特に気にすることもなく、普通に席が前後ろという関係を続け、その結果“ただの人間”にすぎないにもかかわらず、自己中心的で行動力だけはある美少女に(文字通り)引きずられて事件の渦中に巻き込まれていくのだ。
方向性としてはSFというよりファンタジー作品だ。
科学的でないとかいう意味ではなく、中心となるテーマが「自己探求」「見失った自分の再発見」という意味で。たとえば『ゲド戦記』、たとえば『カメレオンの呪文』(なんかこういう例を出すと凄そうだけれど、そんなに凄くはありません)。主人公が未知の世界へと旅立ち、その過程で自分自身を発見し、そしてまた元の場所へと戻ってくる話。
高校を舞台にして、「自己探求」の物語を、いわゆる「萌え」キャラを配して、スラップスティックに展開したところがミソなのだろう。購読層となる中高生のツボではなかろうか。
ただ、そういうファンタジーの王道ともいうべき骨格の物語ではあるのだけれど、最後にハルヒが本当に「自分の居場所」を発見したのか、あるいは発見したと自己認識させて良いのかはっきりしないことが惜しい。すべては元通りのように見えるけれど、何かが彼女の中で変わった…という点をハルヒの暴走の被害者であったパソコン部員や朝比奈みくるらと絡めて、もう少し匂わせてくれると良かったと思う。そうでなければ、ただの「精神的に不安定でわがままな主人公がいました。今もいます。」という結末になってしまい、この作品が丸ごと無意味になってしまうからだ。「キミはそのままでいいんだ!」と全肯定するにはハルヒの性格は悪すぎる。
わがままで反省のない主人公。それを容認してしまう周囲の人間関係。バニーガールとかメイドとかメガネといった流行りの「萌え」要素。そういうものに拒絶反応さえなければ、それなりに面白い作品として読めるはずだ。
第8回スニーカー小説大賞大賞受賞作
2003/06/13 18:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:彬兄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
唯我独尊を地で行くスーパー女子高生涼宮ハルヒに、どういうわけか気にいられてしまったらしい主人公。そして彼女の元に集った宇宙情報体(メガネっ娘?)あり、未来人(巨乳ロリ?)あり、超能力者(へらへら男?)が、非日常の世界を遺憾なく再現してくれてもう大変。しかも、キーを握っているのが他ならぬ一般人の主人公だと言うから……。
変則的に10日発売になっていたので、見逃してる人もいるかもしれません。なぜ10日発売になっていたかと言うと、同作者の「学校を出よう(電撃文庫)」が同月に発売になっていたため、発売日をずらしたという事情があるようです。電撃の方は厳密には受賞作ではないみたいですが、複数のレーベルの同時受賞は三雲さん以来かも。というわけで、角川編集部もかなり力入れてるようです。
強いてジャンルを上げれば学園ラブコメでしょうか。ネタとして仕込んであるのが古典SF。正直なところ、特に目新しいなぁと思える点は特にありません。が、視点やシチュエーション、キャラクター描写、構成や仕掛けの配置の仕方等のバランスが(ライトノベル的に)非常に良く出来てます。
少年少女の頭の中>現実
2005/06/10 04:56
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suguzr - この投稿者のレビュー一覧を見る
<涼宮ハルヒ(すずみやはるひ)>は、高校一年生の女子高生。常に、宇宙人や未来人や超能力者の出現を願っているが、本当のところはそんなものは存在しないんだと理解してしまっている。
この世界はあまりにも小さすぎる。井の中の蛙のオタク的幻想世界のほうが、現実世界よりも遥かに広くて大きい。
”本を読んでもね このごろ前みたいにわくわくしないんだ こんなふうにさ、うまくいきっこないって 心の中ですぐ誰かが、誰かが言うんだ 可愛くないよね”というセリフがアニメ{耳をすませば}にあった。子どものころ想像した輝かしい世界。しかし現実では2005年になったのに、銀色ツナギでエアカーに乗って透明パイプロードを超音速で疾走してる人はいない。かつて未来を夢見た子どもは、想像と現実が食い違っていることにそうのうち失望すら覚えなくなっていく。そして逆にかつての想像の世界を馬鹿にするようになっていくのだ。
”高校に入れば少しはマシかと思ったけど、これじゃ義務教育時代と何も変わんないわね。”と<涼宮ハルヒ>は言う。(一部の)高校生の有り余る痛い想像力の前では、現実は退屈で理不尽でくだらなくて、クズのように見えてしまう。”結局のところ、人間はそこにあるもので満足しなければならないのさ。”主人公<キョン>はそう言うが、ホントにそうなのか?<キョン>こそ何かを望んでいるのではないか?
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読書サイト積書生活
遅れること5年!
2008/11/08 23:52
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はな気 - この投稿者のレビュー一覧を見る
5年も前の話だったことに驚きました。あまりによく耳にしますので、ここはひとつ読んでみるか、と読んだ次第です。
最近のライトノベル(特に少年向のもの)は設定が複雑かつ独特で読み難いという先入観があったのですが、すんなり読めました。読みやすかったです。文章も物語も破綻してないし。メイド服とかバニーガールとかを楽しめるほど若くはないので、そこはまあ自分的に残念なところではありましたが。
話はというと、ものすごくベタな恋愛小説だなという印象を受けました。オールマイティだけど(だからこそ?)世の中に飽き飽きした女の子=ハルヒが、入学した高校で主人公=キョンに会って、この世界も捨てたもんじゃないなと思う話、といいましょうか。キスで世界が救われる話、と言い換えてもいいのかな?なんにせよえらくロマンチックな話だと感心しました。
日常性と非日常性とのあいだのギャップ
2007/10/29 23:52
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説のでだしでは,つよく非日常性をもとめる涼宮ハルヒと退屈な日常とのコントラストがうまく発展していくことを期待した.しかし,その後あまりに急速に非日常性が拡大していきながら,キョンや朝比奈はあいかわらず “ふつう” にえがかれていることに,私はついていけなくなった.日常性と非日常性との関係がもうすこし,ていねいにえがかれていれば,私にとってももっと迫力があったとおもう.
名作です
2015/08/28 05:41
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
アニメにもなり、とても人気のある作品です。自分では気がつかない内に未来人、超能力者、宇宙人を集めて楽しく過ごす話ですね。