現代に通ずる自己啓発論
2016/06/01 11:42
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投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
「書を捨てよ、町へ出よう」で有名な寺山修司さんの「家出論」をつづった作品です。
「家出のすすめ」「悪徳のすすめ」「反俗のすすめ」「自立のすすめ」の4章で構成されていて、投書に対する返答や自身の考察を通して読者に精神的家出の大切さを説いています。爽やかな表紙デザインに反して、誰かが敷いたレールの上を歩くような人生でいいのか?という耳が痛い問いかけを投げかけてきます。
ためになる本なので高校生の時に読みたかったです。
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言葉の錬金術師、寺山修司の現代へのアジテーション。あなたがこれを読んで家出をしたくなっても、僕は責任とれません。
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旅行先の京都で思わず買ってしまった一冊。
寺山修司の言葉の魅力というのは、やっぱり「誰も注目してないし注目したところで特に誰も興味を示さない」部分に対して必要以上にエキセントリックなアプローチを試みるというところにあると思う。
要するに、「サザエさんの性生活」をここまで熱っぽく語ることについて言っているわけです。たくさん読み進めようとすると食傷気味になる。
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短大生の頃、よく寺山修司の本を読んでました。
映画も何本か見たなぁ。
忘れちゃったけど。
あ、でも美輪さんの美しさだけはしっかりと瞼と心に。
寺山と誰かの往復書簡で、寺山が飼っている亀のことが触れてありました。
二匹いて、名前が「質問」と「答え」。
当時は、「へぇ〜、さすが寺山修司だわ〜、かっこいいわ〜」と、難しい顔をして感嘆しきりだったのですが、今になって思えば、こんなの、絶対テキトーにつけてるに違いなく。
大真面目に考えて命名してたとしても、どっちにしても、笑うとこ。
そして、あの超有名?な随筆「サザエさんの性生活」。
当時は、「ぶふっ。サザエさんでここまで発展させられるなんて〜。やっぱり彼は頭おかしい!」と、大笑いして読んでいたのですが、今になって思えば、これこそ大真面目に、眉間に皺を寄せて読まないといけないものだったと思います。
今からでも遅くない。
いや、27歳の今だから読まないといけないのかも。
サザエさんという、国民的キャラクター(これが発表された時は、今よりもっとサザエさんの浸透率は高かったに違いなく)から日本の女性像、ひいては日本の家族像までをビシャーーーッと批判してぶった切って、メッセージを送っております。
切れ味最高。
あー、でも私、こんなこと書いてるからモテないんだよなぁ。ふっ。
バーチャル出家したHOMな身分でありながらね。
チラリよぎっちゃうよね。
でもイイんだ、モテなくても男運はイイから。(いやマジで。)
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家出や反俗、それから悪徳をすすめる中で、若者たちに「自立しろ」と呼びかける本著。一番覚えているのは、「トイレの落書きが面白くなくなった」という話ですね。何にでも美学はあるのです。
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こりゃー一見
めちゃくちゃなこと書いてる
そう思うんだけど
でも納得させられちったなぁ。
現代っ子って
きっとここまで考えないもん。
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オーケンの本の中で話題に上がっていたのを思い出したので読んでみた。
この人の言葉にはとても力があり、物事に対する切り口がすごく斬新だ。しかもその切り方が、何のためらいもなく一刀両断しているので非常に説得力がある。ただ、この思想を鵜呑みにしてしまってもどうだろうと思うので、とても参考になった本、ということで。
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すごいマザーコンプレックスだなあ。たぶん今のひとは家出するほど家に執着してないものなあ。悪徳のすすめが好きだ。
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子離れできない親には「姥捨て山に連れてくぞ」といってやれ。そう言った日から、あなた自身の行動が変わるのです。
という趣旨の一節、かなり過激ですがとても納得のいく言葉です。
本書は4つの章に分かれており、
それぞれ
「家出のすすめ」
「悪徳のすすめ」
「反俗のすすめ」
「自立のすすめ」
と構成されています。
文庫本(角川文庫)のp.177から始まる「わたしは誰ですか?」という項では、自分の肩書きについてなにを言うのかということが書かれています。
レストランで「あなたは?」と聞かれれば、「わたしはカレーライスです」といいます。不思議なことではありません。しかし、それをそのまま英語に直せば「I am Rice Curry.」なんとも不思議。
自分のアイデンティティを一言で言い表すことの難しさを思い知らされます。
そして、「大学なんかも、不合格でも良いではありませんか」という最後の1行には、とても勇気を持たせてもらえます。「大学」にはどんな言葉でも当てはまるわけです。「徒競走なんかもビリでもいいではありませんか」「内定なんかも無くてもいいではありませんか」「テストなんかも0点でもいいではありませんか」
人それぞれ、背負っていますね。なにかしら。
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パワープレイという言葉がよく似合う気が…読み終わった直後、一瞬「家出しなきゃ!」とか思ったりしました笑
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もし私が、昭和の農村に住んでいたら。私はこの本を読み終わった後すぐさま鞄に荷物を詰めたでしょう。ただ私は昭和を知らない工業都市の娘だった。という幸運。もうひとつ私にとって幸いだったことは、昭和という時代がその最後の一息を、私に吹きかけてくれたこと。寺山作品初めての購入。借りて読んだものはまだいくつかあるのですが。
初めての出会いは全作集の星の王子様。当時中学生だった私には難しい内容だったのですが、彼の名前は私の中に深く刻まれました。多少成長して文学を解する兆しが見え始めたのと、美輪さんの本で紹介されていたことで気持ちが高まり購入に至りました。
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はじめて手に取った寺山修司の本は「書を捨て〜」ではなくコレでした。リニューアルした装丁にまんまと惹かれて購入。
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ずいぶん昔に勧められて読んだのでうろ覚えだけど、読みやすくて面白い本。時間があれば、もう一度読んでみたい。年齢が変わったからきっと次に読むときは捕らえ方も違うと思う。
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おもしろいです。バシバシと斬っていくさまが。もう亡くなった方ですが、まだまだ生きてます!というような、いきいきとした論がくりひろげられてます。わたしも家出しないとなのかなあ。
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一度は読むか…【読もうと】する本出はないかと…(笑)マザコンである(親の柵然り)彼の”家出”には興味ありますが…。