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元刑事でフリーライターの主人公。ライターの仕事の他に私立探偵もやっている。今回の事件は娘と訪れたスキー場で20年ぶりに再会した高校の同級生(初恋の子)が、1ヶ月後に自分の経営する雑貨店で殺害された。彼女の娘は、自分に何かあった時は彼を頼りなさいと言われたといい、事件を調べ欲しいと依頼する・・・。
シリーズ第2弾
前作とは異なり今回はきちんと主人公が殺人事件の犯人を見つけたことで、前回のような「え?」というのがなくなって、気分的にはよかったかな。テンポの良い会話や読みやすいストーリー展開は前作同様で、とても読みやすいと思います。
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前回の方が好きだったな。草平の言葉回しがなんというか…輝きが足りなかったというか。やっぱり相手がそれなりに年齢を重ねていた人だったからなのかな。
草平の過去にちらりと触れられたので、またこれから色々明らかになっていくんだろうなぁと思いました。
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この2作目は特に、ミステリとしてのトリックは弱いけど、それを抜きにしても充分面白いシリーズだと思う(予め、『謎解き』の部分に過剰に期待していなければ)。くさい台詞オンパレードの主人公のキャラクターが癖になる。
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柚木草平シリーズ?長編
無邪気な女性は怖い。現代でも身分違いというものは存在するんだろう。身分が違わなくても、他人同士の相互理解なんて永遠に理想だ。
この話で柚木が刑事を辞めた理由が明かされる。
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草平シリーズ2作目。
草平自身の初の事件とも言える高校時代の
メンバーによる構成。
実は草平と自分は同い年の38歳。
このストーリーと自分を比べても余りにも高校生時代
にすごした時間のギャップが大きくて、感情移入は
出来ず、思いの他甘酸っぱい気分になれず...。
この作家さんてきっとフェア過ぎてミステリーとして
読む分には物足りずで、その手のファンからは
軽んじられていそう。その代わり、ミステリー以外の
ファンからは多く支持を得てるんでしょうね。
3作目に個人的には期待。
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娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。
以前と変わらない美貌のまま、雑貨店オーナーとして活躍していた彼女が、再会後まもなく何者かに殺害される。
実可子の姪から事件の調査を依頼された柚木は、高校の同級生を順に訪ねていくが…。
事件の謎とともに、青春のほろ苦い思い出が柚木を深く悩ませる、私立探偵シリーズ第二弾。
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柚木草平シリーズ第二弾。
38歳の主人公柚木草平を中心とした青春(?)小説。
ふとしたきっかけで再会した初恋の女性が何者かに殺害された。娘に「私に何かあったら柚木さんを頼りなさい」という言葉を残して。。。
相変わらずの雰囲気である。
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柚木草平シリーズ第2弾。
やっぱりこのシリーズ好きだなー^^。
今作は謎解き部分が結構大きいため、絶妙な会話のやりとりは少ないけど
それでもやっぱり楽しい^^。
このシリーズ全部欲しいのだけど、何故かこの次に持ってるのは第6弾・・・
3,4,5弾も全部文庫で出てるから買わないとー。
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柚木草平シリーズ第二弾。
娘と訪れたスキー場で20年ぶりに初恋の君に出合った主人公。
以前と変わらぬ美貌のまま、雑貨店オーナーとして活躍していた彼女はしかし、再開後まもなく何者かに殺害される。
彼女の姪から事件の調査を請け負った主人公は・・・・・・。
青春のほろ苦い思い出が柚木の心に影を落とす、あるいは、読者に。
届かない過去と想いって、どこにぶつけたら良いんでしょうかね?
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柚木草平シリーズ2作目。
スキー場で偶然、高校の同級生と再会した柚木。その後、彼女は殺され、彼女の姪から事件の捜査を以来される。
飄々としてとぼけてる感じの柚木だが、結構ハードボイルドな生い立ちなのだ。それを語りながら、美しかった同級生への憧憬を語るあたりは、職人技ですな。
そして人の心の闇というか、深淵というか、ウィスキーのような後味の苦さがある。が、それは不愉快ではない。
苦さがあるから、甘いものが愛おしいのだし、闇を拒絶するだけでは光を得ることはできない。
ハードボイルドなのだ。
でも、とぼけてる。
このバンランスの妙。
4作目もあるそうなので、さくっと出してください。創元推理文庫様m(__)m
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物語としてはそれほど面白くないと思うけど、柚木のくさすぎるセリフは何気に好き。そのために読んでいるといっても過言ではないかも。
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娘と訪れたスキー場で、柚木草平は高校時代の初恋の女性・卯月実可子と二十年ぶりに出会う。以前と変わらない美貌のまま、雑貨店オーナーとして活躍していた彼女が、再会後まもなく何者かに殺害される。実可子の姪から事件の調査を依頼された柚木は、高校の同級生を順に訪ねていくが...。事件の謎とともに、青春のほろ苦い思い出が柚木を深く悩ませる、私立探偵シリーズ第二弾。
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物語が佳境に入ってくると娘と無事にしながわ水族館に行けるのか、そればかりが気になって仕方なかった。容疑者は4人、主人公自ら言っているようにおそらく犯人はこの人だろうなとある程度の段階で想像はつく。ただ伏線はあるもののそこまで想像するのは至難の技という部分もあり、それはないよなあと独り言を言いながらページをめくってしまった。前作ほどの出来ではなかったか。そのせいだろうかお約束のエンディングが主人公にとって少し意地悪く感じた。それにしてもこのシリーズを読むとタバコがとても吸いたくなるのは何故だろう。
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9月-2。3.5点。
柚木シリーズ第二作。スキー場で偶然高校時代の、マドンナに会う。
その後その女性が殺され、娘と姪から調査を依頼され。
高校の同級生たちを巻き込み、切ない解決へ。
まあまあ。
やっぱり東直己にテイストが似ているかな。
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中年オヤジが読むには勇気がいるタイトルである。でも、主人公の柚木草平は38歳の刑事事件専門のフリーライター兼探偵。ストーリーはハードボイルド・タッチに進行する。娘と訪れた草津のスキー場で、高校時代の初恋の女性・卯月実可子と出会う。しかし、1ヵ月後彼女は殺される。実可子は娘・梨早に「自分に何かあったら柚木さんに相談するように」と言い遺していた。この作品は柚木草平シリーズの第2弾。今回は柚木が高校の同級生に捜査のため接触する。柚木が背負っている重荷を振り返る。読者に過去の一部を覗かせる。ふだんは、減らず口や憎まれ口ばかりのシニカルな男であり、美女には歯の浮くような世辞を欠かさない軽い男を演じている。柚木の現在と過去。辛い過去を隠し、道化を演じるように生きる強さが好きだ。そうできる男は理想だ。物語は淡々と語られる。派手なアクションも展開もあるわけではない。しかし、そこがいい。人間の多面性について、考えさせられる作品だった。もうひとつ、この作品は著者・樋口有介さんの真面目さも実感させた。あとがきを読んだら、このシリーズはすべて主人公・柚木草平の1人称視点で描かれているという。風景、状況、登場人物の姿かたちから表情や仕種まで、柚木草平が見た通りの構成ということだ。ぶれることない構成が、安心感をもたらしてくれていたことに気付いた。表紙の絵は、物語の6人のイメージ。柚木はどの子だろう?