水滸伝 13 シリーズ
2023/08/02 10:03
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
梁山泊の仲間は増えるが、また、志のために命を落とすものも多い。梁山泊の経済のかなめである塩の道を守るために奔走してきた者たちが捕まり、彼らを助けようとして犠牲になってしまう者がいる。なんだか切ない。
ついに大敗を喫す
2020/02/22 21:16
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
禁軍の出動と北京大名府軍の奇襲により双頭山がかつてない危機に陥る。危機に陥りつつ、死力を尽くす朱仝たちの姿にまず心打たれる。
朱仝、孔明の最期の姿はまさに漢である。遺された者たちが語る想いは感動的だった。
宋江の父と武松、李逵の交流が微笑ましく、激しい攻防が続くなかで何かホッとするものがあった。
禁軍の襲撃と、呉用の限界
2012/11/14 00:57
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投稿者:sleeping lion - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに禁軍も一部が襲いかかってきます。
趙安と董万の率いる2万人ずつ。
官軍部隊の狙いを巧妙に隠し、結果的に北から攻めより、
双頭山をほぼ壊滅に近い状況まで追い詰める。
呉用はそれに気がつけず、戦後、宋江から「お前のせいだ」と指摘される。
・・・まぁ、呉用はなれないことを頑張り過ぎたよね。
晁蓋が死んでから、一人で勝手にきっと、役割を背負ってしまっていたんでしょう。
今後は宣賛が戦場における軍師の役目を担うことになります。
今後が楽しみです。
残り数巻になってきまして、いずれ禁軍本体と戦う日がくるのでしょう。
今からすでに胸が踊ります!
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投稿者:ワガヤ - この投稿者のレビュー一覧を見る
決戦の予感ついに決戦が始まろうとしている。双頭山の大敗、造船所の壊滅…。いよいよ始まった感があります。
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(注意※ネタばれしてます。)
戦の規模も大きくなってきて、名もたてられないまま死んで行く兵が増えてきました。
呼延灼と項充、朱富の酒盛りシーンがすごくじんとくる巻。
梁山泊では、おいしいものを食べ、気の合う仲間とお酒を飲み、
志のために戦って、勝って、負けて、つかまって、助けられて、死んで行く。
「生」の縮図を感じます。
北方謙三の水滸伝には、「いかに生きるか」ではなく、「いかに死ぬか」を重視していると思う。
「死に方」にその人の人生が凝縮されるそうな。
ものっすごいかっこいいんだけど、現代で実行しようとしても、できないだろうなぁ。
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ついに官軍の中枢登場。
攻められる流花塞と双頭山。
漢は拠点を守るため、援護が来るまで死域に入り戦い抜く!!
守りきれるのか!?
これも漢の死に様だ!!
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李忠が死んだ。不器用な漢だった。朱仝の副官に相応しい漢だった。
そしてその朱仝も……
目頭が熱くなる巻だった。
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【さらば】
官軍が梁山泊を大軍を持ってせめる。果たしてその意図は。。
地図を頭に入れておかないとなかなかイメージがつかめないかも
朱仝の戦がかなりあつい。ぐっときた。
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重要な人たちが次々に死んでゆく、それもいずれも見事な死に様。(というより生き様か)残された者が、自分もそれに見合う生き方が出来るかと問われ続ける重さが物語を深めている。
見事な戦場のシーンも印象深いけど、しみじみと酒を傍らに涙を流す呼延杓の姿がせつない。
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~13巻。面白いなぁ!
漫画を読むように読めます。
登場人物多すぎて、死んだ人から忘れていきます。
女の子のポジションがあまりにもぞんざいで、フェミニストが見たら怒りそう。
魯達と林沖かわいい。
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梁山泊の水軍は今後どうなるのかを感じさせる巻。
宋軍の禁軍をも動員した今回の闘い、双頭山の攻略に不意を突いてきた。呉用の軍師としての能力も限界か?、新たに軍師としての宣賛の活躍が今後見られるのか。
この巻でも梁山泊の戦死者は多く、旧官軍の将軍たちの活躍も目覚ましいが、数には圧倒されざる負えず、更に苦しい闘いを強いられる。
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李逵がいい味出してた。
宋江のお父さん、宋太公のところにいるときのお話。
「どうして、おれたちを嫌うんだよ。憎むんだよ。おれはたまらねえよ。宋江様の親父なら、おれたちの親父と同じだ。親父が、なんで俺を嫌うんだよ」
「嫌ってるわけではない、riki。誰の手も借りぬ、と私は決めたのだ。それだけのことなのだ」
「俺がいるのに、なんで使ってくれねえ。俺が作った料理がまずいなら、なんでそう言ってくれねえ。おれは、どうすりゃいいんだよ。親父に嫌われて、宋江様に合わせる顔がねえよ」
大粒の涙をぽとぽとと落としながら、rikiが言い続ける。
「家を寒くしろ。明かりも消せ。なんだよそれは。元気な時ならいいが、親父は病なんだ。暖かくしても、寒くてふるえてるじゃねえか。熱があるんだよ。それを俺にほっとけって言うのかい。死んじまうかもしれねえのを、黙って見てろと言うのかい。」
「私はな、riki」
「人間だろう。ものじゃねえだろう。暑いし寒いし、腹も減るだろう。人間だから、病にもなりゃ、歳もとるんじゃねえか。人間じゃねえなんて言い草は、認められねえ。人間は、ここというときはきちんとしなけりゃなんねえ。それはいつも、宋江様に言われてることだ。それを、親父の方が守らねえのかとよ。」
「私は、許されるべきではない。こうして生きているのが、許されるべきではないのだ。」
「そんな人間が、どこにいるんだよ。おれがそばにいるのに、なんでそんなことを言って苛めるんだよ。おれは、もう見ちゃいられねえよ。自分の眼を、潰してやるよ。」
「そんなことはしてはならん、riki」
rikiが本当にやりかねないと宋太公も思ったようだった。
「それに、私はお前を苛めていない」
「俺が作った料理を、食ってくれねえ。暖かくした部屋を、寒くしろという。おれは、親父が子をいじめるなんてことが、あっていいと思わねえよ。」
「泣きじゃくりながら、rikiは太い腕で涙をぬぐった。
「困ったのう」
「困ってください、宋太公。rikiは間違ったことを言っているわけではありません。rikiが言うことは、自分が恥ずかしくなるほど、いつもほんとうのことなのです。」
「しかしのう、武松」
「rikiは宋太公を父親だと思っています。なにかしたがるのを、おれが止めていたのです。それがもう止められないほどに溢れてきたということです。おれには、もう止めようがありません。rikiが間違っていると、宋太公は思われますか?」
「間違ってなどいるものか。この男は、いつもまことを語る。私に間違ったことを言ったことなど、一度もない」
「rikiは正しい人間です。ものを知らないだけなのです」
「ものを知らないことが、なんだ。そんなことで、人の価値が決まるものか。私が知る中で、最も立派な人間だ。」
rikiはまだ泣き続けている。
「泣くな、riki。宋太公は、おまえの料理を食ってみたい、と言われている」
「ほんとうか、兄貴?」
「武松」
「言ったことは、やります。眼を潰すと言えば、潰します。宋太公はいま、rikiの正直さとむかい合っておられるのです」
「うむ」
「rikiに、なにか言ってやってください。死ねと言えば、死にます。うっとうしければ、死ねと言われればいいのです」
宋太公の眼にあった、困惑の光が消えた。
「riki」
「なんだよ?」
「私は、腹が減った」
「ほんとか?」
「おまえの料理を食いたいのだが、頼んでもいいか?」
「当たり前だ。さっきのは、匂いが気に入らなかったのか?」
「いや、熱のせいだろう。腹がほしがっていなかった。」
「わかった。いま温めなおす。知るだけだぞ。野菜と獣肉の汁だ」
rikiが、炭火に鍋をかけた。
いい匂いがたちのぼってくる。
「熱が下がったら、もっとうまいものを食わせてやる。畠の野菜が育ったら、それもおれが料理してやる。自分で作った野菜は、まず自分で食ってみるもんさ、親父」
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なごんだ。
涙があふれてとまらんかったこのフレーズ
rikiの優しさが溢れている。
3本の指に入る、大好きなキャラクターだ。
あとの二人は林沖と燕青だな!
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官軍の本格的な進行が始まる。強いね、ほんと。今までほとんど無敵に近かった梁山泊のトップクラスのメンバーも、負けないまでも勝つことができない。特に、双頭山攻撃については、まさに「敵も然る者」である。結局、命を投げ出すことで滅亡を防ぐ盾になるしかない。苦しい。
そういう中で、戦いの後の会議の話が印象に残った。現場にいる者と中央にいる者の対立もさることながら、それを納めていくリーダーのあり方が美しいと思った。
後半、敵の造船所を破壊する作戦。確かにわかるのだけど、もうあんまり死ぬなよ、と思わず声をかけたくなる。
2008/9/30
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白虎の章は何人も漢たちが命を落とす。なかでも朱どうの死は壮絶だ。楊志や晁蓋の死に匹敵するほどの重要さだ。双頭山への官軍の試みを見出せなかった呉用と武官達の対立がこの後どの様になるのか気になるところだ。最後の孔明の死も重くのしかかる。これからラストスパートへ物語は向かうことだろう。
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梁山泊軍は官軍に双頭山をほぼ壊滅に近い状態にされてしまう。
武松と李逵に守られながら、宗大公は安らかに畑で死ぬ。
北方謙三は、この水滸伝で「死」というものをテーマにして生きることを書いているのだなと感じた。