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2011/11/18 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2011/11/21〜11/30
先日とうとう経済産業省を退職した古賀茂明氏の官僚分析と公務員改革案が分かりやすく書かれている。本書の内容が、どれだけ真実なのか、官僚でない私には分からないが、今の状態を見ているとほぼこんな感じなんだろうな、と思う。古賀氏の改革案がベストかどうかは私にも分からないが、凄く効果的であると思う。とにかく、このままでは、日本はどんどん沈んでいってしまう。改革者の登場を切に願う。
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「日本中枢の崩壊」を読んだ時の衝撃の大きさと比べると
それほどの驚きはなかった。
そういう意味で★2つです。
「働かせる」という言葉を使わざるを得ない状況に
あることが問題ではないでしょうか。
外からの力によって働かされるのではなく、
自分はこうしたい!という
自らの心からわき上がる仕事への衝動、熱い想いで
仕事に向き合って欲しいなあと感じました。
今、ギリシアからイタリア、そしてスペインへと
広がりを見せている国債の金利上昇、
そしてアメリカから世界へ広がったデモなど、
経済の舵取りが非常に困難な局面に入っていると思います。
それらは決して対岸の火事などではなく、
いずれ日本にその矛先を向けるはず。
そのとき、我が国に、きっちりと対処できるリーダーが
現れるのだろうか、そして官僚はそれをしっかりと支えることが
できるのだろうか。
本書を読むと、危機感が増すこと間違いなしです。。。。
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問題の指摘が分かりやすいし、改革案も提示されている良書。著者には政治家になって官僚機構改革を進めて欲しい。星5つとしたいところだが、官僚のつまらぬ仕事振りに不快感を催してしまったから星4つ。
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暴露本ってほどでなく、古賀氏の忘備録的な本。対極的な考えの中野氏の本と平行して読んだので、程よく中和された。どちらも民主党の評価が辛辣な点は共通であった。
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「本来、官僚はタクシーの運転手で、行き先を決めるのが政治家」「『資料や情報を集めて、研究を重ねて専門知識を集積していく』ことこそが官僚の仕事」「公僕とは・・・いざというときに自分の利益ではなく、公の利益を優先できる、そのために自己犠牲を払える、そういう尊い心の持ち主だという意味なのです・・・いざとなれば、自分の体がそう動くだろうか、官僚ならばいつもそう自問してほしいものではありませんか。」
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【読書】元経産省の役人の古賀氏の新刊。古賀氏の本はこれで3冊目。元官僚目線から官僚をズバズバ批判する文。正直前に読んだ本とあまり内容は変わらず、一貫した主張。官僚への眼差しは厳しい。自らを省みて、志を忘れず、初心を思い出して頑張りたい。気持ちを新たに、まずは明日から。そんなに悪い官僚ばかりではない。地道に自分のやれることをやっていくことが重要。
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古賀茂明 (著)
なぜ私は1年9ヶ月もの間「干され」続けたのか。退職の真相から野田政権の本質分析まで渾身の語り下ろし!官僚よ、省益ばかり優先したり、天下りポストの確保に奔走しないで、今こそ「公僕意識」を取り戻せ!――霞が関を去った改革派官僚の旗手が満を持して立言する、日本再生の真の処方箋。官僚たちの多くは「国民のために働く」という本分を忘れて、悲しいことに、自らの生活保障のために省益の拡大ばかりに心を奪われるようになっています。彼らの利権の巣窟となった霞が関は、「国民のための行政府」たる機能を麻痺させています。一般のみなさんにはそういう実態を知って、官僚の住む霞が関の「あるべき姿」を見つめ直して欲しいのです。そしてまた、私が提言する公務員改革の具体策に、耳を傾けてもらいたいのです。なぜなら、「官僚だけが守られるいまの仕組みを変えて!」という国民の怒りが、国家公務員改革を後押しする大きな力になるからです。政治家を動かし、堕落した官僚たちに大いなる反省と奮起を促し、国と国民のための行政を実現できるのは、国民の力をおいてほかにはないのです。(「はじめに」より)
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「日本中枢の崩壊」と似通った内容だが、本書の方がわかり易かった。「高学歴者が官僚になる動機」には納得&コラコラですわ。
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内容はタイトルそのまま。
元官僚である著者が、官僚と呼ばれる人たちの実態を語りつつ、
制度をどのように変更し、国民としてどのように振舞えば、
より良い状態になるかを提言する。
体験談も交えた具体的なエピソードが多く、平易な語り口なので、読みやすい。
ここ数世代の内閣のなかでどのような動きがあったのか。
政治家の言動に対して、官僚はどのように振舞うのか。
そういう話が書いてある。なかなか面白い。
胸が痛むのは、若手でやる気のある人が、どんどん辞めていくという点。
やはり制度的に問題があるのだろうと思うし、
国民もきちんと目を光らせる(政治を通じて)ことが重要なのだろうとの思いを新たにした。
基礎的な素養、あるいは知識として読んでおいて損はないのでは。
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今の官僚制度、あるいは省益と自己の保身最優先の官僚がいかにダメか、そしてどうあるべきなのか、ということを、政治、行政の素人にもわかる範囲、わかる言葉で書いた本。
本書の良いと思う所は、とにかく主張がわかりやすい点。個々の政策課題については本書であまり語られていませんが、これも、公務員制度を改革しなければ他の課題解決も骨抜きになってしまう、とする著者の主張にはあっているように思います。
こうあるべき、という主張が簡単であることと、実行が簡単かどうかはそもそも別の話ですので、そう思ってさらりと読めば良い入門書といえそう。
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正直最後の章を除いては、著者の『日本中枢の崩壊』、『官僚の責任』から目新たらしいところはない。中学生にでもスラスラ読めるようより易しく書かれている点、例えばなしを織り込んで納得感をましている点が少し違うかな。本のタイトルと同じ最後の章は、改善のための著者のアイデアがいろいろ提案されている。3冊読むことで、国民のために働くべき官僚がなぜ省庁を向いてしまっているのか、民主党がなぜ政権奪取の前後で変わってしまったように見えるのか、どうすれば改善できるのか、著者の意見をより深く理解できる。今後橋本氏とともに、その経験を生かして、まずは大阪市を変えていただきたい。
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官僚制度の問題点、省益優先志向による国全体の方向性の危機についてわかりやすく解説。
日本有数の英知を持った人たちがなぜ国の将来についてもっと真剣に考えてくれないのか国民全員が気が付かなければならない。
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『日本中枢の崩壊』(講談社)と重複する内容多し。官僚は自己保身のためじゃなくて国の為に心血注いで仕事してください、とのこと。公務員制度改革そのものの是非はともかく、霞ヶ関内で改革の動きがあったということで、支配される側としては救われた様な気持ちに。笑
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「読みやすい」とすすめられたのだけど、疎い私にはそれでも難しかった…が、政治のことを知る、または知りたいと思ったいいきっかけになったので、今後、知識教養を深めていきたいと思う。
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FB友達の高鍋さんが読んだ感想にコメントを寄せた行きがかり上、とにかく読んでみた。
古賀さんは、経済産業省をやめた役人OBで役人がいかに国民のために仕事をしていないかを種に本をたくさん書いている。
自分も霞が関の役人をすべて知っているわけではないので、感想になるが、みんなでたらめだと思う。
(1)一つは、経済産業省というのが、産業政策という国民の利益に直結していない政策目的をたてており、その必要性がまったくなくなっているという、特殊産業行政担当の役人の実態を示していること。よって、これをもって、霞が関の役人について一般化されても困るということ。
経済産業省が音頭をとった、第五世代コンピューター、国策OS、国策検索システムとかどうなっちゃったか考えれば、産業の振興を国が旗をふる時代ではない。
(2)公務員制度の改革については、そもそもなんで経済産業省という産業政策の官庁の役人が関与しているのか、疑問に思う。
自分は、30年ちょっと前にスト権がなくても、職員組合が実際にストをして管理職を団体交渉でつるしあげ、そのため管理職が自殺した話を知っているが、そういう事実を古賀さんが知っているとは思えない。
国家公務員が国民のために働くシステムをどうしたら構築できるかもっと考えるべき。
(3)そもそも、先が見通せず、いろいろな制度のきしみがでているときに、何か、一つを悪者にしてそえをぶっこわせば解決するという思想、発想が自分は危険だと思う。
閉塞感、即破壊になるのではなく、まず、落ち着いて、今の制度を改善していくという、地道で派手ではないが、まじめな取り組みをする態度が大事だと思う。
破壊をはじめたら、それでもよくならなから、別のものを破壊するといって、再度には日本の安定的な社会システムがなくなってしまう。その危険性をはらんでいる。
高鍋さんから、役人をよく書いている本はないのかと言われたが思いつかない。そんなに、戦前からシステムは変わっていないので、猪瀬直樹の『昭和16年夏の敗戦』とかいいかもしれません。