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国と東京電力など各電力会社がすすめてきた原子力発電。これらは様々なウソや情報の隠蔽などによって推進されてきた。
原子力発電がCO2を出さないのは発電の時だけであり、燃料であるウランを採掘したり濃縮したりなどその過程でCO2は出てしまう。
またCO2だけならまだしも、原子力発電はプルトニウムという「死の灰」を生み出す。プルトニウムの半減期は数十億年と言われている。このプルトニウムをどうするのか?様々な問題が山積みとなっているのにとりあえず発電だけは進めていたようだ。
中学や高校で学習するプルサーマル計画などまったくもって事業として成立していないことがわかる。私の世代の教科書でもプルサーマルにより原子力発電は有効的であるような書かれ方をしていたと記憶している。もはや教科書までもウソだったのか。
このようなことからも、今回の原発事故は政府と東電による「人災」だったと思わざるを得ない。これからの日本人は原発、放射能について正しい知識をつけるべきであると思った。
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絶望の先にある戦う覚悟。
学者肌といえばそうなのだろうけれど、この真摯な姿勢、僕には強く響く。
最終章では嗚咽。
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「原発を全て停止しても困らない」という著者の主張は目から鱗だった。その他にも目から鱗が続出。長年原発に反対してきたという著者は、原発推進派の学者より原発に詳しいんじゃないかと思う。「原発なしじゃ生活出来ない」と思い込んでいる人に是非読んで欲しい。
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なんていうか…福島県産の米食おう!とかその程度の応援(?)じゃ駄目だよね。痛感。
でも、問題意識はある。
何かしなきゃ、とも思う。
自分に出来ることを探そうと思う。
そしてやろうと思う。
だって本当に、そうでなきゃ、申し訳ない。
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浜岡原発は全廃炉とすべき。同原発が危険な理由は地震にある。予想される地震はマグニチュード8・5といわれ、広島原発5300発が爆発した規模となる。
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「こんな危険な原発は即刻廃止すべきだ!」
「東電や政府の杜撰な会見・管理など、到底信頼できるものではない」
「政府による基準値の恣意的な変更など、子どもの健康をちゃんと考えているとは思えない」
という、原発反対派の意見もあれば、
「自然エネルギーでは電力需要をまかなうことはできない」
「原発がなくなると、経済的損失が大きすぎる」
「危険、危険というが、危険なものは他にもある」
という、原発推進派・擁護派の意見もある。
「一体、どちらの意見が正しいのか?」
それを探るべく、タイトルからも明らかだが、原発反対派の著書の本を手に取った。
この本に書かれていることが本当ならば、原発は即刻なくすべき、というのが読み終わった直後の感想である。
というのも、原発にまつわる数々のウソを本書は暴いてくれているからだ(それが事実かどうかは置いといて)。
・原発は二酸化炭素を排出しない自然に優しいエネルギー
⇒ウソ。「発電時」だけを見ればその通りだが、原子力発電を行うに際して、必要となるウラン原料の採掘、精製など、準備の過程や使用済み燃料の廃棄処理まで考慮に含めると、しっかりと自然にダメージを与えている。
・原発がなくなると電気はなくなる
⇒ウソ。火力発電と水力発電だけで、ピーク需要を満たせる。「節電キャンペーン」は、東電・政府を始めとした原子力利権を守ろうとする人達による狡猾な脅し。
あと、原子力利権を狙う、推進派は、やたらと「安全」「効率の良いエネルギー源」ということを強調するが、実際には、今回の震災でわかったように、非常に危険であり、制御も難しいことから、そんなに簡単にエネルギーを取り出せるわけではない(準備過程・廃棄処理まで含めて考えるとデメリットの方が大きい)ということもわかった。
要するに、現時点において、原子力には、危険がいっぱいで、到底人間が扱える代物ではないという理由で、著者は原子力の利用を完全にやめるべきだと説いている。
しかし、著者も最初は惹かれたように、原子力エネルギーの、莫大なエネルギーは非常に魅力的ではある。完全にコントロールすることができ、ほぼ無尽蔵のエネルギーを抽出できるようになれば、将来住みよい世界を創造するのに、非常に貢献してくれるものかもしれない。
そのように、原子力の魅力に魅入られた研究者などからすると、原子力を完全にコントロールできるようになる前に、危険が大きいという理由で、その利用を諦めてしまうことは、技術の発展及びそこから得られる社会の発展を諦める愚かな行為に映るかもしれない。
現時点において、必要な安全性を担保できておらず、廃棄物処理等の面でも手こずっているのは、まだ道半ばのため、ある種やむを得ないことであるという考え方もあるだろう。
正直、私には答は「わからない」。
ただ、原子力利権を得るために、大きな力が働いて、安全性を十分に担保できないまま、原子力発電が続けられるというようなことはあってはなら��い。
原子力の利用は、将来、安全性を満たし、技術的なデメリットを克服でき、人類が原子力を完全にコントロールできるようになってからでも、遅くないだろう。
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原発について学ぼうと思って購入。
原発について、放射能について、その他もろもろ……ホント私って無知。
ところでニホンのお偉い皆さんはどれだけご存知?
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確かに原発というものが今回の震災でいかに制御が難しくて危険
かがわかった。そういうのを使わないと成り立たない暮らしっていうのがおかしい気がする。
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この約半年(正確にはもう少し短くなるだろうけれども)の原発関連の情報整理に役立つ。シンプルで分かりやすい文章。
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すでに『原発のウソ』を読んでいる人でも十分読む価値あり。特に衝撃的だったのが、六ヶ所再処理工場の放射性物質を遠くの空へ、海へ飛ばすことで濃度を薄めてよしとするシステム。全世界汚染工場。これが本格稼働してしまったら、ホント世界のみなさんに顔向けできないよ。
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総花的で薄味。いろんなところで書かれていることが多く、目新しい話は少ない(揚水発電の話や、福島原発の敷地内に汚染廃棄物の置き場を作れという話はへぇーと思いましたが)
実は1番知りたいのは小出さんのパーソナルな話だったりするので、そのへんがあっさりしてたのも残念。
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小出さん、よくぞ書いてくれました。京大は本当にすばらしい学風を脈々と伝えていますね。星が3つで申し訳けありませんが、原発なき世界をどう生きるかというビジョンをお聴きできればよかったですね。それは、専門外ということにはなるかもしれませんが、文化的生き方的な面も含めて、全人類的な課題ですね。少ないエネルギーで生活できるようにするのか、技術革新で省エネルギーを達成するのか、はたまた代替エネルギーを開発するのか、たいへんな課題ですね。原発について、知られていあにことが専門の研究者の言葉で語られており、よくわかりました。品川区図書館に所蔵があります。
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111023with『原発はいらない』 央1冊のみ
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12万部を突破したベストセラー『原発のウソ』の著者が放つ、3.11事故後の第2弾!
福島第一原発は今後どうなるのか。40年間一貫して原発の廃絶を主張してきた著者が、福島の原発事故が最悪の場合、日本全土を汚染してしまうことを客観的に立証。さらに、原発に替わる新エネルギーについても言及する。
福島原発は今後どうなるのか。著者は40年間一貫して原発の廃絶を主張してきた。その経験をもとに、今回の原発事故が最悪の場合、日本全土を汚染してしまうことを客観的に立証する。さらに、原発に替わる新エネルギーについても言及する。人が人として生きていくために、本当に必要なものは何か?原発問題に端を発し、人間の存在意義にまで言及した「小出哲学」の集大成。
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序章
私が四〇年間、原発に反対してきた本当の理由 (原発こそ環境汚染の元凶;原子力の研究から反原発運動へ;京都大学原子炉実験所の仲間たち;反原発運動から原発全廃運動へ;原発問題は差別の問題である;福島第一原発の暴発は防げるか);
第1章
福島第一原発は今後どうなるのか? (度重なる「想定外」の情報隠しと不手際;原発事故はどうして起きたのか;後戻りできな現状との闘い;「想定しなければならない」最悪のシナリオ;放射能汚染は、とどまるところを知らない);
第2章
危険なのは福島原発だけではない! (浜岡原発停止だけでなく、すべての原発の運転停止を!;浜岡原発の「危機」は、まだ終わっていない;浜岡原発が破局的事故を起こせば、関東圏・関西圏が壊滅状態に;「豆腐の上の原発」とも呼ばれる柏崎刈羽原発;プルサーマル発電は、あまりにも危険すぎる;六ヶ所再処理工場は封鎖せよ!);
第3章
原発に関する何でもQ&A―知らないと、自分も家族も守れない (夫に日給三万円、福島原発で働かないかという話がきていますが、被曝しないかと心配です。;内部被曝が心配で、食品や飲料水の「基準値ノイローゼ」になりそうです。でも、放射線量が基準値以下なら、本当に安全なのでしようか。被災地域の方々には申し訳ないのですが、多少なりとも汚染されたものを食べることにはやはり抵抗があります。特に子どもへの影響が心配です。 ほか);
第4章
未来を担う子どものために、大人がやるべきこと (子どもたちを被曝から守りたい;原発をやめても電力は不足しない;「原発エコ論」の大ウソ;新エネルギー利用の議論に違和感;「非現実的な夢想家」としてか)
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感情的な部分が多少見られるけれど、情報としてはとても参考になる。
非常にセンシティブだが、我々の宿命となった原発から逃れることはできない。
バランスよく情報を手にいれるのにいい本のうちのひとつと思います。
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原発反対派の研究者の著作ですが、一般人には知られてないことがたくさん書かれており、参考になります。原発から出る廃棄物処理の問題、廃炉費用、事故の際のリスクを考えると将来的な原発ゼロの方向性には賛同せざるを得ません。