- 販売開始日: 2012/01/27
- 出版社: 幻冬舎ルネッサンス
- ISBN:9784779060489
原発はいらない
著者 小出裕章 (著)
■内容紹介11万部を突破したベストセラー『原発はいらない』がついに電子書籍化! 福島第一原発は今、どんな状況なのか。放射能汚染は、今や首都圏にも広がってきている。このまま...
原発はいらない
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商品説明
■内容紹介
11万部を突破したベストセラー『原発はいらない』がついに電子書籍化! 福島第一原発は今、どんな状況なのか。放射能汚染は、今や首都圏にも広がってきている。このままでは、日本は「汚染列島」と化してしまう。40年にわたり「原子力研究者として、原発をやめるための研究」に励んできた著者の反原発運動の経緯をたどりながら、原発事故が最悪の場合、日本列島に壊滅的な打撃を与えることを客観的に論証する。では、すべての原発を廃炉にしたあとは、どうすればいいのか? 「化石燃料を使う火力発電は地球温暖化を促す」とか、「原子力発電の経済的効率性を重視する」といった原発推進論者の主張に鉄槌を下しつつ、「電力を好き勝手に使う強欲文化」から、「人と地球にやさしいスローライフ文化」への大転換を提案する。今、最も信頼できる原子力研究者が、渾身の力を振り絞って原発廃絶の思いを綴った覚悟の書。43年の原子力研究人生の集大成ともいえる「小出メッセージ」の決定版!
■著者紹介
小出 裕章(こいで ひろあき)
1949年、東京生まれ。京都大学原子炉実験所助教。1968年に、原子力の平和利用に夢を抱いて東北大学工学部原子核工学科に入学。1970年、女川での反原発集会への参加を機に、原発をやめさせるために原子力の研究を続けることを決意。1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。専門は放射線計測、原子力安全。著書に『隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ』(創史社)、『放射能汚染の現実を超えて』(河出書房新社)、『原発のウソ』 (扶桑社)などがある。
目次
- 序 章 私が40年間、原発に反対してきた本当の理由
- 第一章 福島第一原発は今後どうなるのか?
- 第二章 危険なのは福島原発だけではない!
- 第三章 原発に関する何でもQ&A 知らないと、自分も家族も守れない
- 第四章 未来を担う子どものために、大人がやるべきこと
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敗北の歴史を噛みしめる
2015/09/30 00:53
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投稿者:garuhi - この投稿者のレビュー一覧を見る
『原発のウソ』の続編です。官房長官(当時)枝野や原子力安全保安院・東電の「大本営発表」がいかにインチキで非科学的な代物であったのかも、本書を読めば一目瞭然です。内容を少しだけ引用したいと思います。「燃料棒が溶け出すのは約2800度になった時です。圧力容器は厚さ約16センチの鋼鉄製で1535度で溶けます。したがって、溶融した核燃料は圧力容器の底を溶かし外側を覆っている原子炉格納容器に流れでます。格納容器は、事故があった時に放射能を閉じ込める最後の砦ですが、これも鋼鉄製で、しかも厚さ3センチしかありません。溶融した核燃料は、この格納容器も溶かしてしまいます。この格納容器を覆っているのは建屋ですが、今回のように吹き飛ばされてしまえば、高濃度の放射性物質が環境に漏れ出ることになります。」p57「浜岡原発は、想定東海地震の震源域のほぼ中央にあります。したがって浜岡原発の原子炉は津波がくる前に、大地震のエネルギーによって壊滅的な被害を受けると予想されます。」「その被害の大きさは一目瞭然です。風向きによって被害状況は変わりますが、東京方面に風が吹けば首都圏を中心に192万人、関西方面に吹けば約102万人が、放射能汚染によってがんを発症し、死亡すると予測されています。」p106「私は40年前から原発を廃絶したいと思いながら、結局は力及ばず福島第一原発事故を防ぐことが出来ませんでした。私の歴史は敗北の歴史でしたし、福島第一原発事故は私にとって決定的な敗北でした。」
科学的で量子的な小出氏のような方の意見にもっと耳を傾け真実を突き詰めていかなければならないのでは無いでしょうか。