代わりに得るもの
2015/09/15 16:22
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
メリッサ・マオが設立した民間軍事会社ダーナ・オシー・ミリタリー・サービス(D.O.M.S.)に、陣代高校に在学したまま仮就職することになった市之瀬達也は、カリフォルニア東部の訓練場で、純日本製AS「ブレイズ・レイヴン」の専属オペレーターを決めるための試験を繰り返していた。教導隊(アグレッサー)におけるSVであるアデリーナ・アレクサンドロヴナ・ケレンスカヤの見事な操縦に比べ、アジャイル・スラスタのロックな振り回しっぷりに達也は翻弄されるばかりだ。
しかし当のアデリーナは、三条菊乃と三条旭の操るセプターに対して見せた達也の操縦に、心を乱されていた。何故素人同然の達也が見せた戦場での働きを気にするのか、自分でもよく分からず、達也に対して冷たい態度を取ってしまう。
そんなとき、彼らの訓練場にラシッド王国第三王子ユースフ・ビン・ムハンマド・ビン・カーリム・アル・ケートリー殿下と、その従者のハッサン・ビン・ジャスイーム陸軍中佐、そして彼の娘にしてユースフのメイドのサミーラ・ビント・ハッサンがやってくる。達也に突っかかってくるユースフのおかげで、アデリーナとの関係も紛れた様に思えたのだが…。
妹の市之瀬由加里や幼なじみの牧島楓、友人の武村健司が待つ陣代高校で開催される学園祭!達也はアデリーナを招待するのだが、そこにクララ・マオやユースフ殿下らもくっついてきて、日常と非日常が交錯する混乱が巻き起こされることになる。
今巻は訓練場での対決と、学園祭がメインだ。家族や友達が待つ場所を持ちながらも、戦場での冴えを見せる達也に対して、アデリーナが知らず知らずのうちに感じる嫉妬や羨望がテーマとなっている。もう一つのテーマは、日常の世界から一足早く旅立とうとしている友人に対して、何をすれば良いのか困惑する高校生たちの気持ちだ。引き留めるでもなく、気持ちよく送り出すでもなく、混乱する感情が学園祭という舞台に集結する。
学園祭だからイラストは地味だろうと思うかも知れないが、思うよりも派手なのでびっくりするだろう。
失っても代わりに手に入るものがあるならば、心は満たされるものだと思う。
作者に実力がついてきた
2015/09/19 16:57
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投稿者:nawade - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者に実力がついてきたのか一巻と比較してかなり読み易くなってきた。今回は達也の仕事と学園生活が描かれているが、台風が接近してくる今後いつまでこの生活を両立できるのでしょうね?宗介は最後まで通うことが出来なかったので達也には休学することなく卒業してほしいものです。本巻からユースフがレギュラー化し良い味を出していますが、個人的には今後の菊乃の活躍?に期待。
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★3.5!
1巻よりおもしろく2巻にわずかにおよばない、そんな微妙な感じ!
実戦がなかったのが響いたかも
最後のアレは痴話喧嘩だしな…
クララとユースフのが主役2人より人気ありそうなのは
あいかわらずでんなw
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とりあえず、次巻が出たら読んで見ようかと思わせる内容でした。
この作品を読んでいて思うのが、AS-1は、アーバレストやレーバテインの様にこの機体が無いと、戦況が一変しないという状況があまり無い為、機体の必要性全く感じられません。その為、せっかくの新主役機なのにも関わらず、影が薄い機体の気がします。
個人的には、1巻の最後の模擬戦の様に、量産型の第3世代AS同士の戦いの方が、AS-1が闘っている描写よりも好みです。
今後の話で、AS-1の必要性や活躍する場面を多いに期待します。
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デレ。
模擬戦で弱くて実践で強いってどんだけ厨二。
どうせなら限定的状況でしか使用できない必殺技とかつけちまえばまだ納得できるのに。
空飛ぶのも二番煎じといえばそうだしなぁ。
前作のオプションパーツつけて飛行可能、っていってしまえばマジンガーZなのでそっちのほうが燃えたりするのだが。
デレが全てなのでOKなんだけど。
虎だったし。
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前巻で登場したユースフ王子が再登場しレギュラーキャラになりAS教導科もさらに賑やかに、ライバルとしても仲間としても今後が楽しみなキャラで場をかき回してくれそう。
ブレイズ・レイヴンの正パイロットを巡る試験を境に表面化した達哉とアデリーナ、二人の育ってきた環境や仕事への意識の差などに因る衝突。それを経ての達哉の告白から、今後二人の関係がどう変化していくのかも楽しみ。
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悩めるアデリーナたんの巻。
最後達也とのフラグが立ち楽しみな展開に。
ASはドイツ製第3世代型ヴォルフが登場。
マラサイっぽくてかっこいいです。さすがドイツ。
2巻で登場した某王子もカスタマイズした専用ヴォルフを引っ提げて
D.O.M.Sに所属することに。
そしてAS-1の二号機がロールアウトされた。
アデリーナたん可愛いです。
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ユースフ主従のレギュラー化、達哉のAS-1専任決定とリーナの暴走、その前には陣高祭でのドタドタと盛り沢山の一巻。
リーナとの微妙な関係も進展しそうでしないのはお約束かな (^^;;
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序盤は2巻のゲストキャラ・・・だったはずのアラブの王子様ユースフとのドタバタ勝負、中盤はそのユースフやヒロインのアデリーナなど”向こうの世界”の人たちをジンコーに招いての文化祭、後半は自分の気持ちが分からなくなったアデリーナの・・・
序盤~中盤はドタバタ。
本家の短編集を思わせるような感じだけど、さすがに相手が悪すぎる。
期待が高すぎたせいか今回はいまいちかな・・・と思っていたところのまさかのアデリーナの暴走ですよ。
この手の悩める若者っていいね!
ラスト、問い詰めるマオに答えた一言
「今のわたしは兵士ではなく、インストラクターです」
成長したソースケが思い出された。
続きも楽しみにしてます。
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フルメタ好きは、やはり買うだろう。
どうしても
旧キャラが、どのように絡んでくるかが楽しみになってしまうが、
ちょっと、狙い過ぎとはいえ現在のキャラに不満があるわけでは無い。
この作家頑張ってると思います。
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#novel
大傑作ラノベ、フルメタル・パニック、10年後の続編。
今度は民間軍事会社のインストラクターという設定。のほほん度は大幅に上昇で、安心して読める、かな…
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犬とハサミもそうだけど、複数で意見突き合わせて作ってる作品って、
面白いんだなと思いました。
前回までに比べるとやや見劣りするけど、
それは慣れたからかもしれないし、
個人的には本編よりあきらかに面白いと思う。
にしても話し合って作ってるわりに刊行早いなw
次回も楽しみです。
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ハッサンの脳内イメージがどうしてもドラクエのあれになると思っていたがまさかのレギュラー化。
2巻で華々しいデビューを飾ったAS-1、そのまま流れで主人公の乗機になるかと思いきや、しっかりパイロット選考が行われる。現実的だともいえるが、こういうフィクションとしてはブレーキが利いた展開が今更ながら無印フルメタと比べ作中の時代が変わったんだなと実感させる。
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メインのストーリーが特に読みたくて、学園祭のドタバタとかは個人的にあまり魅力を感じないかなぁ・・・。でもそろそろ全体的にシリアスな方向に変わっていきそうな雰囲気もなんとなく感じる。