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投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
クリスティーの実質上の最後の作品なのだそうです。と言う事で名探偵夫婦の活躍も今作で終わりとかなりさびしいです。初登場時は「2人合わせて45歳」と若かった2人ですが、年を重ねて今作ではお互い70を超えた老人になってしまいました。息の長い作品です。年はとりましたが、タペンスの好奇心と茶目っ気は相変わらずで、とても愛らしいです。今作には今までみたいな派手さはありませんが、しっとりと読ませてくれました。年も年なので物足らないくらいがちょうど良いのかもしれません。代わりに2人の愛犬ハンニバルが大活躍でした(笑)。
この本を読む前に
2020/08/01 08:02
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投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ミステリの女王」アガサ・クリスティーが亡くなったのは、1976年、85歳の時だった。
アガサはその生涯で多くの作品を残したが、最後の作品となったのがこの作品で、亡くなる3年前の1973年に出版されている。
最後の作品をポアロでもミス・マープルでもなく、トミーとタペンスというおしどり探偵で描いたというのは、自身の生活を省みた時にたどりついた選択だったのかもしれない。
トミーとタペンスによるおしどり探偵シリーズは1922年に『秘密機関』という作品が書かれてからこの作品に至るまで半世紀もあるが、作品数は多くない。
だから、主人公たちの年齢を変えないこともできたはずだが、アガサはこの二人に確実に年を重ねさせ、ここでは75歳あたりの年齢に設定している。
この二人が隠退生活として選んだのが片田舎の古い邸宅。この家を買うに際して、以前の持ち主の所蔵本も含まれていた。
その中の一冊に謎の暗号文を見つけて、事件に巻き込まれていく二人。
この暗号文にはかなり以前の殺人が暗示されていたのだが、それをさぐるために二人は過去を知る老人たちの話を訊ねていくことになる。
この田舎の老人たちでもトミーたちが過去において難事件を解決した有名人であるかを知っているぐらいだから、この作品を読む前には、できれば『秘密機関』や『NかMか』を読むことをオススメする。
トミーとタペンスのことをもっと知っていたら、この作品の読後感もまた違ったものになったかもしれないと悔やんでいる。
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メアリの死は自然死ではない ―この奇妙な文が出てきたのは、タペンスが引越し先の旧家で見つけた古本からだった。
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これでトミー&タペンスものがお終いだと思うと寂しいなぁ。でも噂話が山ほど出てきて、ひとの名前いっぱいでワケわかんなかった。(2008-05-17L)
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ネットで見る限りは、あまり評判が良くないような感じがするんだけど、わたしはとても好きな一本。わたしが持ってるのはかなり古い旧版なので、もしかしたらこのクリスティー文庫のやつとは訳とかがずいぶん違うのかも?
ぞくぞくしながら読んだ。「あなたのお子さんでしたの……?」 は忘れられない……!!
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トミー&タペンスももうおじいちゃんおばあちゃん!
なのにじっとしていてくれなくて、ハラハラ心配したなぁ
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トミー&タペンス70歳過ぎ設定。
昔の事件をつつきまわしてたら寝た子を起こした。
現代の組織が良く分からなかった。
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トミーとタンペス・シリーズ
田舎に家を買ったトミーとタンペス。月桂樹荘と名付けられた家に残された本の山。本を調べていくうちに発見した書きおき。「メアリ・ジョーダンは殺された」。書きおきに興味を持ったタンペスの調査。戦争中ドイツのスパイと疑われていたメアリー・ジョーダン。メアリー・ジョーダンが仕えていた家の少年アレクザンダーの予感と死。アトキンソン大佐が明かすメアリー・ジョーダンの正体。事件の調査を進めるうちに殺害された庭師のアイザック。襲われるタンペス。アレクザンダーをみた医師の正体。
2011年2月26日読了
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ついに、トミーとタペンスのシリーズ読み終わった!
今回は私の好きなスパイもので面白かったし、年寄りだと感じさせないトミーとタペンスはその会話も絡みも読んでいて楽しかった。
またフランクフルトへの乗客と若干リンクしていて、その登場人物が出てきていたりと楽しめたし、気づいたときに感動して少し興奮してしまった。
でも、だんだんと繋がりがごちゃごちゃになってしまったので、もう一度、こんどはゆっくり読み返したい。
トミーとタペンスのシリーズが4作しかないなんて、すごく残念だと思う。
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アガサクリスティが、自分の分身を物語に登場させるのは、
マープルはじめ、とても分かりやすい。
「映画で見るのは好きじゃない。原作どおりでないから。」
と言わせているところが、一番。
ああ、アガサクリスティは、そう思っていたのだと理解しました。
本に関する記述の端々に、アガサクリスティの読書感想がちりばめられている。
アガサクリスティのファンにとっては、貴重なものがたり。
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タペンス&トミーのシリーズを知らなかった上に
このシリーズの最後から読んでしまった。
おかげで文中に何度も出てくる「NかMか」や
二人の武勇伝に親近感を覚えず置いてきぼりを食らった。
展開も真実に迫っているのか何なのか
結局KKは日本語だったのか何なのか。。
(どこか逃した?)
とはいえ、タペンス&トミーの絶妙なかけあいは
おもしろかった。
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トミーとタペンスはいくつになってもトミーとタペンス。
変わらない二人の会話がとても素敵ですごく好き。
ストーリーは…なんだかいつの間にか終わったって感じ。途中の伏線(だったのかな)も
回収されてないような。クリスティ婆ちゃん、途中で飽きちゃったのかな(笑)?
でも解説にあるように、齢八十を越えてこれだけ楽しい二人を描けることは、
やっぱりすごいことだなーと思う。
トミーとタペンスも、その年齢を感じさせない若々しさだし。
こんな風に歳をとりたいものだ。
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図書館で。トミーとタペンス最後の巻。そしてクリスティの最後の作品だったんですね。知りませんでした。
老後を静に過ごすために購入した終の棲家には中々面白い過去の因縁があった、というお話。それにしても昔の住民の持ち物とか残っているものなんだなぁ…。日本だったらすべて一緒に解体して産廃にしちゃいそうなところですが。やっぱり向こうの国は土地があるんだろうな。
少し話し言葉が冗長な気もしましたがそれが年寄りなんだろうなぁ。面白かったです。今度はミス・メープルを読もうかな、と思います。
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原書名:Postern of fate
著者:アガサ・クリスティー(Christie, Agatha, 1890-1976、イングランド、小説家)
訳者:中村能三(1903-1981、福岡県、翻訳家)
解説:大倉崇裕(1968-、京都府、小説家)
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トミー&タペンスも年を重ねたが、好奇心は未だ旺盛で、不思議と事件に出くわすところも相変わらず。
何が起きたのか、何を調べているのかわからないまま物語は進行、でも、少しづつ手がかりらしきものが現れ、引き込まれていく。
…のだが、最後は、あっけなかった。もう少し、トミー&タペンスが真相に近づいて欲しかった。