これ事典ですか?
2015/03/30 15:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
○○主義に対する説明が、抽象的というか、観念的な記述のため、
この本を事典と考えている人には分かり難い本だと思います。
○○主義について、分かっている人が読むと面白い本だと思います。
これは事典ではありません。
投稿元:
レビューを見る
中途半端に理解している概念をもう一度、しっかりと理解したくて本書をとった。
事典という標題があるが、一つ一つの「○○主義」について、堅い記述で述べられているのではなく、平易な文章で例示を添えながら書かれているため非常に読みやすかった。
本書をとった目的の通り、曲解や誤解をしていたところも多々あり、自身の知識の修正を行うことができたと感じる。
投稿元:
レビューを見る
広く浅く、大雑把に◯◯主義とつくものを概説する本。
異論はあるだろうが、ざっくりと様々な用語を解説し、紹介することに一応成功していると言えるだろう。その意味ではこの本には存在する価値があると言えると思う。
投稿元:
レビューを見る
ただー主義とかの勉強になれば、と思って買った本。説明だけじゃなくて、筆者の意見がいっぱい入ってて面白かった。だから逆に、どっちの立場にもつかずに中立的な説明だけを知りたい人には向かないかも。
それにしてもこの人博識だなぁ~どうしたらこんなにいろんなことを知って、つながりをきちんと整理できるのだろう。
投稿元:
レビューを見る
世の中に溢れる様々な「主義」を網羅した本。
政治的な「主義」から、性癖の「主義」まで。様々。
タイトルに「〇〇主義辞典」とあるものの、
それぞれの主義に明確な定義づけはなされておらず、
また著者が冒頭で述べるように「サンプル集」といった体なので、
少々物足りない印象。その上、なかなか話の筋道というか、
大事な部分が掴めず、結局理解しにくい部分が多々あったのは残念だった。
おもしろいなと思ったのは、実証主義(empiricism)について。
「実際に確かめられることだけを真実として認めよう」ということ
なのだけれど、これは科学的な手法に拠るものである。
しかし、「この科学的用法は使用される範囲が狭いから使い勝手が悪い」とのことで、「たとえば、ある経験をして「心が洗われた」なんて感動を得ても、それを実証できない。同じ条件で同じことが起こらなければならないのだが、「私」という人間は二人といないのだから、「私」の心の動き何て、他人が経験できるはずがないのである」…
結局、
「個人の心に関することは科学では扱えない。だから、文学なんてものも必要になるのである」(108頁)という結びが妙に納得できた。
文学の必要性。
人の心あるゆえに、文学は必要とされる。
本の主旨と関係ないけれど。
投稿元:
レビューを見る
今後の勉強になれば、と思って読んだのですが、作者の個人的な感情がこれでもか、というほど盛り込まれていたので、
結果的に、自分にとっては焼き払いたいぐらい不愉快なものでした。
投稿元:
レビューを見る
立憲主義、ポピュリズム・コミュニタリアリズム・リベラリズム・実証主義・プラグマティズムなど、○○主義・○○イズムを100以上解説した本。
各チャプターにそれぞれの主義・イズムの関係も図解されている。
身近な例を出す一方で、思想の元になった古典や原典も多く引用されているのが良い。
投稿元:
レビューを見る
援助交際には「愚行権」の行使という言い分がある。p78
ヘーゲル「理性の詭計」:個人は与えられた歴史的状況の中で、さまざまに努力・闘争する。しかし、歴史(=理性)はその個人の思うとおりには進まず、結局個人を材料として、それ自身の軌跡を進んでいく。p173
2種類の快楽主義:欲望に固執する「ヘドニズム」、魂の平穏を求める「エピキュリアニズム」p180
「防御的ペシミズム」(defensive pessimism)p267
投稿元:
レビューを見る
"○○主義"を例文にそって自然と説明してくれるので読みやすい。
これですこしは対象を分類しやすくなったかな。
ただ、巻末にもあったが一通りの分類ではなくいくつか多面的に物事を見つめたほうがよさそうだ。
投稿元:
レビューを見る
面白い!!全体主義・立憲主義・ポスト構造主義・エピキュリアニズム等世の中には知っているようで知らない○○主義・○○イズムがいっぱい。それらを端的に、わかりやすく紹介してくれる本書は文庫本ながらかなり貴重に思えた。
投稿元:
レビューを見る
巷に溢れる「◯◯主義」「??イズム」を一個一個解説する本。21世紀の現代、いくら「俺は俺、オリジナルの信条を持って生きている」などと言っても、そういう思考は既に、先人たちによって全てカテゴライズされているのだなと気付かされた。ネトウヨは「愛国者」ではなく、「排外主義者」だとする指摘には、一々納得。
投稿元:
レビューを見る
著者の本はこれで3冊目。どれもタイトルに惹かれて購入したもの。本書は書名のとおり主義、~イズムを体系的に解説しており、なかなかに面白い。ただし、本書の知識を使いこなして、帯にあるように議論で負けないようにするには、もっと深い理解が必要だと思った。これも再読必至かな~
投稿元:
レビューを見る
社会学主義(社会の方が個人の心を拘束し、個人に優先する)、独我論(自分と他人が同じであることを認めない思想)、快楽主義の2つ(ヘドニズム「欲望を満たすと弱まるが、強制的にリセットして、また欲望を掻き立てる。例として、胃がいっぱいになると吐き、また食べ続けること。」、エピキュリアリズム「世間で言われる欲望は迷妄であると考え、自分の本当の快楽だけを追求すること。大切なのは肉体の苦しみから解放されることと魂が平穏であること」)、“快楽主義はひきこもり、禁欲主義はワーキング・プア”、“性癖は個人の資質ではなく、時代が生み出した思想”が印象に残った。