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私の評価基準
☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
☆☆ 普通 時間があれば
☆ つまらない もしくは趣味が合わない
2013.4.28読了
すばらしいです。
前ニ作も面白かったですが、どこか脚本っぽい感じで、小説としての薫りが無く、今ひとつと感じましたが、今回の作品は、どこがどう変わったとはわかりませんが、脚本という感じは無しに、読み応えのある小説になっていました。
現在の事件のサスペンス感とユーリの過去との絡みも過不足なく、とても良いものに仕上がっています。
まあ、欲を言えば切りがないもので、以前にあった独特なアニメっぽい感じは、薄れてしまっていますね。
まあ、今回の作品が1番良いのは、間違いのないところだと思います。
変なもので、脚本ぽくなくなった本作になって、初めて映像化されたものを見たくなりました。
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シリーズ3作目。
一番面白かったかな。
後味も一番良かった。
やっぱり、アニメかなにかで見たいと思う。
特に、この物語はアニメ向きだと思うなあ。
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このシリーズは様々なバックグラウンドを持った登場人物たちと、映画のように臨場感溢れた情景描写が魅力。
今作はユーリの人生の絡み合った糸がゆっくりと解かれていく話。
血と雪と痛みに満ちた道程の中で、護られる存在からの脱却を果たした彼がこれからどうなって行くのかが気になる。
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「イワンの誇り高き痩せ犬」
ユーリ・オズノフをフィーチャーして描いた第三部。
簡潔にまとめると、ロシアと日本を股にかけた「西部警察」及び「太陽にほえろ」である。
まぁ、無愛想気味なキャラ中心のエピソードとしては随分とコテコテである。しかもノリノリでコテコテである。
またそれが読んでて楽しい。
冬のロシア・東北と寒いシーンが続くので、是非冬にどうぞ。
BGMは「太陽にほえろ」のテーマで。
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シリーズ第3弾では元ロシア警官のユーリ・オズノフ警部の過去が明らかになります。現代パートよりも回想パートの方がメインになっているように思える点には少し首をかしげざるを得ないのですが、面白いことに間違いはありません。順番から言うと、次は姿警部の番でしょうか?
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機龍警察シリーズ第3弾。
今回の主役はロシア人のユーリ・オズノフ。
期待外れ。展開がベタ過ぎ。過去の裏切りの真相や今回の敵、最後のオチすらベタだった。
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くどいようだが、小説はミステリーやサスペンスに限る。ストーリーが現実離れしているほど、ある意味他人事として安心して楽しめるからだ。今回の小説は早川書房出版だ。出版社名を聞いただけで、なにか隠微な匂いとともに、昭和の懐かしさが見え隠れする。講談社や文藝春秋社ではないところが、B級感を感じさせるが、ストーリーはエンターティメントとして一級。話題の作品だというのが頷ける。「月村了衞」、また琴線に触れる作家を発見した。このシリーズをずっと続けて欲しい。
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第三弾もシブい
メンバーの中では、少しばかり弱い印象があるユーリが主役。今回は戦闘シーンよりも、生身の駆け引きが主軸だ。
加えて脇役がいいなぁ。班長もさることながら、最期があっけないのが残念な悪役キャプテンもいい味だ。
全体像もかなり鮮明になってきている。次作は姿が主人公なんだろうが、楽しみだなぁ。
ちなみに、これがブクログ登録 999冊目。次は楽しみにとっておいたあの本にしようっと。
8/15 追記
間違い。これこそが、記念すべき 1,000冊目だった。自分におめでとう!
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機龍警察シリーズ第三弾。
今回は元ロシア警察ユーリの過去の話。
最初から最後まで良い意味で漫画的な展開だと感じました。
ユーリは傭兵三人の中で一番精神が安定していないというか、
あぶなっかしい感じがするのでハラハラしました。
しかし一番人間味があるのもユーリで警察への憧憬と過去の経験からの
懐疑心に板ばさみになりながらも最後はまっすぐ前を向く姿がかっこいいです。
今はまだ沖津部長初め謎が多く個人の思惑でバラバラに動いてるような特捜部ですが、もし一致団結するような展開がくるならばユーリの存在が必要不可欠になってくると思うのでユーリには今のまままっすぐ突き進んでほしいです。
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とてももえました。
順番からしてユーリさんの出番であろうから、一番人間らしいこの人としては泥臭く戦って燃える展開ではないかな、と思っていましたがやはりそうでした。
が、それはさておき序盤のハラハラ感はすごかった。じたばたしました。
まさかの幼馴染ですよ。ティエーニとアガニョークですよ。そして刺青ですよ。
最後の最後での一騎打ちは予想通りでしたが、キモノ戦は会話がないのが惜しいなあ…もうちょっとこう、フォローがあると良かった。
しかし活躍して日本警察に認められるENDかと思ってたらよもやロシアから来てくれるとは…ユーリさん報われてよかったね!
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#読了。機龍警察シリーズ第3弾。、本作ではユーリ・オズノフに焦点をあて進む。オズノフは契約を解除され、幼なじみのロシアンマフィアと手を組み武器密輸に絡むが。以前から小出しに出されていた、ロシア警察のオゾノフの話も面白いが、ラストに進むにつれての緊迫感がよかった。前作のライザ・ラードナーもそうだが、スピンオフ作品として一作になるのでは?
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シリーズ物ということだが、前作を読んでいないが十分に面白かった。警察に代表される権力はどこの国でも腐っているが、その汚辱の中にくっきりと立つ者がいることも信じさせてくれる様な展開。ユーリへの屈折したゾロトフの想いが哀しかった。そして、龍機兵というのは挿絵が欲しいところだ。
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パトレイバーのハードボイルド版という感じですが、過去2作より更に完成度が上がった感じで、面白いです。浪花節的なところが鼻につく部分もありますが、SF好きにも警察小説好きにも満足できる作品だと思います。
プロダクションIGあたりがアニメ化すれば、かなり面白いものになるのでは。
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なかなか文庫にならないので図書館で借りました。
機龍警察第3弾!今回は元ロシア警察ユーリ・オズノフ警部のお話。
契約を破棄して警視庁特捜部を解雇されたユーリは、かつてロシアでの幼馴染、今はロシアンマフィアの大物になっているゾロトフと手を組む。
がしかしそれは、武器密売市場を摘発するための囮だった。
父親が警官で、貧しいが幸せだったユーリの子供時代。一方、ならず者の世界からも追放されたどん底の父親を持つゾロトフ。
複雑に絡まりあった二人の因縁は学校卒業とともに消えたかに見えたが、警官になったユーリが無実の罪に陥れられたときに、再び結び合わされる。
何がいいってアナタ!金髪にアイスブルーの氷の瞳、表情の少ないユーリに対して、黒い豊かな長髪、黒曜石の瞳、甘い目元のゾロトフですよ!
ユーリの通り名が「灯火(アガニョーク)」でゾロトフは「影(ティエーニ)」ですよ!
しかもゾロトフは全身に刺青で、ユーリの左掌には彼に無理やり入れさせられた黒犬の刺青。
萌え!
囮捜査の過程で、ユーリが過去に陥れられた事件の真相も徐々に明らかになっていきます。
自分を裏切って陥れたと思っていた人達が、実は自分を守るために泥水を飲んでいたと知り、自分を暗黒街に引き込んだ相手が、本当は自分を庇護していたと知ったユーリ。
全世界に裏切られたと思っていたけれど、本当は、リーリヤもダムチェンコも九十一分署の皆も、黄も、そしてゾロトフも。皆がユーリを守っていたんです。
なんつーか、腐女子的に言うとまさに総ウケ……。
囮がばれて、旧型の機甲兵で最新型とデスマッチをすることになったユーリ。周囲が最新型の勝利に賭ける中、ゾロトフはユーリの勝ちに賭けます。
二回戦ではクヮン(中国黒社会の幹部。このヒトもお気に入り!)も何気にユーリの勝ちに賭けてきます。
萌え!!
そして気力体力ともに限界となりながらも、ユーリは自分の分身、龍機兵のバーゲストに乗り込み、ゾロトフと対決します。
バーゲストの龍骨とユーリの脊髄に埋め込まれた龍髭が連動する!
萌え!!!
萌えはまぁこの辺にしておいて。
最初からふっきれている姿さんは別として、ライザとユーリは機龍警察で「再生」していきます。
ユーリの性格・容姿もお話の流れも、ありがちな設定・展開といえばありがちですが、いいの!龍機兵もユーリもツボだから!
3人のお話がひと通り終わって、これからが「機龍警察」の本ストーリーになっていく予感です。
あああ動く龍機兵をアニメか実写で見たい……!
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シリーズ第3弾、もはや安定的圧倒的エンターテイメントの傑作、面白いのなんのって…賞賛の言葉ナシ、生涯ベスト10に入賞決定。以下意味もないが自分の記録としてツラツラと…完全なるネタバレ含みますのでご注意ください!
過去の作品においてSFとミステリ的本格警察小説の融合に成功しているシリーズである。今作でメインを張るのは機龍兵搭乗員の一人、ユーリ・オズノフ警部である。
小説のジャンルとして「サスペンス」なるものがあり、キリキリと胃の痛むような緊張感を読者に与えることが至上なのだが、その舞台としてタイムリミット(いつまでになんとかしないと誰かが死ぬetc)やら、自然災害(暴風圏の航海やら、大寒波の中の雪山遭難etc)やら様々ある中で、キリキリさ加減半端ナイのが潜入、囮捜査である、今回ユーリはその渦中のど真ん中で活躍することになる。
元警官の彼がなぜ機龍兵の搭乗員にまで身をやつしたか?その過去がフラッシュバック的に綴られるのだが、それも囮捜査に端を発した裏切りによるものだったとは!物語は過去と現在のユーリの潜入捜査を交互に描いていく。この対比と、ユーリの苦悩内面の描写に読者は圧倒される、なんてドMなんだよ!ユーリ!
そもそも3人の搭乗員のキャラ付けは当初からハッキリしていたと思うし、自分的にもその色合いは判別容易だった。ユーリは「苦悩」。最も人間的で、だからこそ悩み、だからこそ強くなれる素養を感じていたのだが、見事にユーリ・オズノフ警部の生き様を反映させる物語構成であり、月村氏のリーダビリティのなんと凄まじいことか!(ちなみに姿は「野生」ライザは「虚無」でした)
かくてクライマックスにおけるユーリの戦い、そして敵味方が反転するミステリ的結実と、政治的駆け引きと、混然一体となって雪崩れ込んでいくのだが途中で止めることなどできない、ただただ読むしかない面白さなのだ。
いまだシリーズとしての終末は見えてこない、次作「未亡旅団」も刊行された。いったいどうなるんだ?このシリーズ。しかしもう疑いの余地などなく絶対的エンタメの傑作であることをファンは知っていることだろう。
月村氏は刑事ドラマ見てたんだろうな~ユーリのロシア民警時代って「太陽にほえろ」とか「特捜最前線」とか、刑事のキャラ立ちとか、そのままでこれだけで別の物語できそうだし。「痩せ犬の7か条」には痺れた。