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シリーズ4作目,江戸時代の熱海旅行の優雅さといったらありません
2006/03/21 06:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
1979年「大江戸神仙伝」で始まったこのシリーズ,3作目の「大江戸遊仙記」までは読んでいたんだが,その後忙しさにかまけて続編をチェックしていなかった。こないだふと思いついて検索したらなんとあのあと何冊も文庫になってるぢゃないの。と,いうわけで早速買ったこれはシリーズ第4弾である。
そんなシリーズ俺は知らんぞ,というヒトのためにおおまかな設定を記しておく。主人公の速見洋介は20年勤めた製薬会社を辞めて科学評論家になった中年男。糟糠の妻を亡くしてやもめ暮らしのある日,日本橋三越前の交差点で奇妙な感覚に包まれたと思いきや,なんと次の瞬間160年前,すなわち江戸時代の同じ日本橋(当時は北詰)にタイムスリップしてしまう。やがて自由に現代と江戸時代を行き来できるようになり,江戸では深川芸者のいな吉の旦那になり,現代では雑誌編集者流子と再婚,人も羨む……ちうか読者も羨む二重生活を行なっている……という話なんである。
この4作目では,タイムスリップ後初めて江戸の正月を経験,自宅の拡張工事と流子の出張を利用していな吉たちと江戸時代の熱海に旅行に出かける。♪お江戸日本橋七ツ発ちぢゃないが,全行程徒歩,往路だけで3日かかる熱海行き。逗留中の旅館から現代に戻り,同じ熱海で開かれた流子の部下の結婚パーティに出席した翌朝,ベッドで目覚めると隣に寝ていたのは流子ではなくいな吉だった……! 江戸のくらしの解説本としても実に面白い。マジ,良書である。
収集中
2015/08/20 07:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rumo - この投稿者のレビュー一覧を見る
理想のタイムスリップをしてくれるので気持ちのいい大江戸シリーズ、この巻では特にびっくりな逆転も起こります。
江戸時代の旅行というものも教えてくれます。今では日帰りの熱海も当時は当然歩いていく。いろんな体験ができるんですね~
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