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おどろきの中国 みんなのレビュー

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みんなのレビュー86件

みんなの評価3.9

評価内訳

86 件中 1 件~ 15 件を表示

3人の洞察力に、おどろき

2019/09/11 17:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:燕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、橋爪大三郎と大澤真幸、さらに宮台真司を加えた三人の社会学者が中国について語った鼎談。テーマは、帯にあるように「そもそも『国家』なのか? あの国を動かす原理は何か?」である。

まず、中国というのは近代的な意味での国家ではなく、2000年以上前にできたEUのようなもの、中華連合と考えるべきだという。EUの背後にはキリスト教というバックボーンがあるが、中国では王朝によって儒教だったり法家だったり、あるいは仏教や道教だったり、統治イデオロギーをさまざまに取捨選択してきた。「儒教を捨てて三民主義を採用したり、三民主義を捨ててマルクス主義を採用したり、マルクス主義を捨てて改革開放路線を採ったりできる。政治的統一が根本で、政策オプションは選択の対象、という順番は変わっていない…ここに中国の本質がある」(橋爪)。

中国ではどの王朝でも、安全保障の優先順位がきわめて高い。王朝(政府)が存在するのは安全保障のためと言ってもいいくらいだ。儒教にしろ法家にしろ、その選択は安全保障をどうするかという問いにどう答えるかに他ならなかった。

近代になってからも、国民党も中国共産党も伝統中国の支配のあり方を忠実になぞっている、と橋爪は言う。ならば毛沢東は皇帝なのか、という大澤の問いに、橋爪はイエスでもありノーでもあると答えている。毛沢東は歴世の皇帝イメージを最大限に利用したという点ではイエスだが、歴世の皇帝が及ばない力を持つに至った。「(皇帝と決定的に違うのは)毛沢東の中国共産党は、伝統中国の官僚制に比べ、はるかに社会の末端にまで支配の根を下ろしているという点。………農民も、都市生活者も、生活手段を握る共産党に首根っこを押さえられている。この共産党の頂点に立つ毛沢東の権力は、伝統中国の皇帝が及びもつかない、絶大なものである」(橋爪)。

橋爪は中国の社会組織の原則を、「自分は正しくて立派である」「しかし他人も自己主張している」「従って自己と他者が共存する枠組みが必要」とした上で「この枠組みは、しばしば順番です。誰がえらいか、一番から順番をふる。中国ではどんな組織でも、‥…必ず(非公式に)順番がついている。これは争いを避けるためです」。しかし、中国は年功序列を重んずる日本と違って能力社会だから、誰を上位のポストに抜擢するか(言い換えれば誰を排除するか)を正当化する根拠が必要になる。

その排除の根拠となるのが、清朝の制度を踏襲した「個人档案(とうあん)」といわれる個人の人事記録だ。档案は本人ではなく上司が書くもので、本人は見ることすらできない。すべての档案を見ることができるのは中国共産党のNo.1ただひとりである。「ソ連や東欧の社会主義政権は総崩れになったけれど、中国はビクともしなかった。それは、‥…党組織と人事システムがしっかり確立しているから」(橋爪)。

また、伝統的な「易姓革命」の思想について、橋本はこう述べている。「天が、政治の正しさの根源。でも天は、見えないし、観察もできない…。現実問題として天は何かというと、人民の評判なんです。人民の評判を失うと政権は崩壊する、というふうに実際は機能してきた」。
だから、中国共産党がマスコミの統制に必死になり、ツイッターの反応に必要以上に神経質になっているのは、強面の顔の裏側で、実は自らの合法性の乏しさと、その人民の支持の脆弱さを自覚しているために過ぎない。

三人はこんな議論を重ねながら、さらに日中の歴史問題をどう考えたらいいか、中国はこれからどうなるのか、日本は中国とどうつきあったらいいのか、といったテーマに進んでゆく。

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おもしろかった

2018/10/22 21:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る

なかなか面白い内容だった。方言が違うために言葉が通じず、そのために文字である「漢字」が重要だったという考察はとても面白かった。

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ちょっと中国寄り?

2013/03/16 00:40

5人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「キリスト教」のときもそうだったが、橋爪氏はスタンスが対談前からはっきりしすぎる。フラットに判断するという論旨で読まなければ、それなりに知識は身につく良書だと思うが、本書の話を全て鵜呑みにするのも考えものである。

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2013/02/21 20:24

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2013/05/02 23:57

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2013/05/18 01:54

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2013/03/19 23:06

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2013/03/20 21:47

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2013/03/08 12:01

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2013/09/28 21:56

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2013/03/17 00:33

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2013/04/06 22:56

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2013/03/25 21:43

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2013/04/03 06:23

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2013/03/27 02:26

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