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はっきり申しますとわけわかりません。
中盤まで核心をチラ見せするだけで大きな事件は起きず、
核心の周りをぐーるぐーるぐーるぐーる回るがごとく、まだるっこしい主人公の手記が続きます。
核心に触れてからは突っ走りすぎてついてゆけず、
ようやっと明らかになった事件の真相は随分と陳腐でがっかり。
とか思ってたら、最後の最後で今までのそれら全部ぶっ壊しにかかってきた。
何ですか、この小説。
途中まではシューマンの音楽を小説で表現しようとしてるのかなあ、と思って読んでたんだけど、最後のぶっ壊しぶりを見るに何かもうよくわからなくなりました……。
音楽に造詣が深ければもっと良くわかったのかなあ。
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今まで読んだ小説の中で最低の一つ。
前半はだらだらとシューマンのうんちくが続く。
文章が非常にくどく、下手くそなので苦痛だ。ここで投げ出す人が多くても納得。作者に対する嫌悪感が一ページごとに増大していく。
後半に入り、うんちくが多少落ち着くと、ただの非常につまらない小説となり少しはましになる。
決してミステリーとして期待して読んではいけない。本書には謎もトリックもない。夢落ち以上にくだらない落ちが、この小説にはぴったりだと納得してしまった。
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読みしなから久々に新本格のかほり…と思いつつ。え?ええ?な展開にによによしました(笑)本屋大賞ってこんなタイプもノミネートするんだってちょっぴり感動しました(笑)
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音楽についての造詣が深いか、本が好きな人でない限り前半で挫折しかねない程、前半は音楽談義が続き、専門用語が飛び交う。表現方法は美しいが、ここまで長いと辟易します。
やっと出てきた事件らしい事件からは多少読むスピードは早くなったが、その後も談義は続き、最後のオチでひっくり返す。このオチじゃないといいなぁ、と思っていたオチに更におまけまでついてしまった。それでも後半はそこそこだったので★2。
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あるひとつのトーンみたいなものが、作品を通底して流れていてそれがシューマンっていうことなのでしょうが、それが終盤になってパタパタとひっくり返っていくような感じがした。
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途中からというかはじめから不思議な感じがしていたが、帯に書いてあるように最終の20pについては予想外としか言いようがない。
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導入部分どころか、半分くらいまではシューマン論が延々と続きます。
正直なところ、辟易していたうえに、文章は目が滑って読みづらく、
話の中盤でやっとミステリらしい事件が起きたかと思えば、
「このオチは無い!」と言いたくなるようなもの。
苦痛を伴いながら読んだシューマン論とオチは全く関係ありません。
この上なく壮大ながっかり感を味わった1冊です。
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魅力的な天才キャラクターが居たからこそ最後まで読み進められましたが最後のオチが……
煙に巻かれた感が否めません
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初めは音楽の分からない私には読みにくい内容でしたが、中盤以降はいきなりミステリー要素が増してすらすらと読んでしまいました。
特に、後半の主人公の心情描写は好きでした。
最後の20ページは私はいらなかったのでは?と思います。
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指を切断したはずのピアニストが演奏していただとか惨劇だとかいうミステリーな触れ込みに惹かれて読んでみたけど、ほぼ音楽談義の文学作品といった感じで終盤までは退屈だった。
中盤~終盤の『私』と永嶺修人の言いあいやら指の切断事件あたりからミステリーな展開になってきて面白かった。
でも落ちは結局それかよ!って感じだった。
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一種の叙述トリック作品なのかな…?
ミステリー小説というよりは、人間ドキュメンタリーといった感じです。ミステリーのつもりで読むとちょっと拍子抜けします。
良くも悪くも裏切られた感じですが、人間の多様性って面白いな、なんて感じるある種のヒューマンドラマです。
一部BL的表現が入っているので引き当てた感たっぷりでしたが;;
全体的に好きなんですが、ラストが何となくすっきりせずもにょりました。。
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少し想像していた方向とは違っていた。
ある意味こう終わるのは自然かもしれないが、ところどころ納得がいかないところもある。
実際どうだったか、がもう少し書かれていたらよかった。
それと、音楽についての部分は読みにくいかもしれない。
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純文学でありながら、音楽小説でありミステリー小説でもある。
音楽に対する描写が難解で、前半は読み進めるのに時間がかかった。
クラシックに造詣の深い人達にとっては問題ないのかもしれないが。
ただし、後半ミステリー色が強くなってからは一気に読んだ。
壊れていく人間の危うさ。
記憶に頼るしかない存在の不確かさ。
精神疾患に依るミステリーはあまり好みではないのだが、解説を読む限り、シューマンがキーワードであるこの作品はこれこそが正解なのであろう。
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すべてにおいて「音」が流れている本。ただそれは、うっとりと心和むメロディーではなく、美しいのに狂気をはらむ旋律。
シューマンを聴きながら読むと、筆者が出したかっただろう雰囲気を味わえるかも。
いつもこの手(クラシックを全面に出す)の小説を読むと思うのだが、一緒にCDを出してほしい。
ミステリー的には、ふむぅって感じだけれど、シューマンには詳しくなれます。
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当方ポップカルチャーに毒されており、クラシックとは無縁(縁があってコンサートに行く機会を何度か得ているが必ず爆睡)なので、シューマンはじめとしたクラシックへの蘊蓄が的を得ているのか全く見当もつかないが、知識があればもう少し楽しめたんだろうか?
結末含めてシューマンはじめとした作者の音楽への粘着的(?)愛がどれほど効果的に物語に絡んでいるのか、それが分からないので論評する立場にないような気がするが、そんなに酷い作品ではないと思う。
芥川賞作家という感じがしなかったのが当方にとって最大の驚きかも。
(受賞作は読んだが「あまり面白くなかったような気がする」程度の記憶しかないな。)