シューマンの指
著者 奥泉光 (著)
音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然...
シューマンの指
01/02まで通常792円
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商品説明
音大のピアノ科を目指していた私は、後輩の天才ピアニスト永嶺修人が語るシューマンの音楽に傾倒していく。浪人が決まった春休みの夜、高校の音楽室で修人が演奏する「幻想曲」を偶然耳にした直後、プールで女子高生が殺された。その後、指を切断したはずの修人が海外でピアノを弾いていたという噂が……。(講談社文庫)
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奥泉光の作品だから要注意
2019/08/17 22:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校時代に同級生だった天才ピアニスト永嶺修人との思い出を語っていく静かな作品として読み進めていた、ところがである。というか、芥川賞受賞作の「石の来歴」でレイテ島で戦友から「石には宇宙が刻印されている」と聞かされてから石に魅せられた男を主人公として静かな立ち上がりからとんでもない方向に話がいってしまった作者のことだから、こういう結末になることは読者としては予想しなくてはいけなかったかもしれない。それにしても「演奏なんかしなくたって音楽はもうすでにある。演奏はむしろ音楽を破壊し、台無しにする」というのはすごい科白だ。いつか機会があれば使ってみたいがそういう局面はこの先私には訪れることはないだろうが。
流麗な文章とその裏側
2016/03/28 15:15
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tsz - この投稿者のレビュー一覧を見る
読後感がなんともいえない一冊でした。
当然シューマンの楽曲を知っていた上で読むとその楽曲分析の興味深さには納得しますが、たとえ知らずに読んでいても文章としての面白さが勝りすらすらと読めると思います。
そしてその文体が導く結末は、予想はされた形ではありましたが、新鮮な読後感へと誘うものでした。
ぼのジャンルが好きな方にもおすすめです。
シューマンを聞きながら読みました
2021/07/09 18:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美恵子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
どう言ったら良いのか、イマイチ分からない。
ただ、シューマンについて、知識がとっても増えたのは確かです。
少し分かりにくい内容ではありますが、ユニークな作品です。
それは、あ、つまりシューマンがキーワードであって、メインのイメージなのだと思います。いえ説明が難しいです。錯綜しながら綴られる文章をシューマンを聴きながら読むのが、多分正解なのだと思います。
うーん、ちょっと合わなかったかな
2017/06/23 13:50
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うみしま - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽小説のブックツリーから行きあたり、読みました。芥川賞作家さんですから文体は重た目です。音楽小説としては『蜜蜂と遠雷』の方が、私にはスピード感があって読み易かったです。ストーリーはちょっと私には合わなかったかな。推理小説としてはストーリー展開が見えてしまったので。
疲れた
2018/11/10 17:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:magic_flute - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作曲家シューマンに纏わる音楽小説と言う事で期待を込めて読み始めましたが、3分の1位で疲れて来ました。せっかく買ったので読まずに捨てるのは嫌だったので我慢して斜め読みしました。その後もまぁ延々と解りづらい固くて重い文体が続いて、最後に至ってはどんでん返しのつもりか、訳のわからない展開に。音楽小説は色々と読みましたがどれもそれなりに面白かったが、今回は大ハズレでした。
タイトルにシューマンとか入れないで欲しかったなあ。