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投稿者:とちうし - この投稿者のレビュー一覧を見る
他人の死を誇りをもって扱うというのが、本作のテーマでしょうか。
実際の葬儀屋の方はわかりませんが、面白く読めました。
主人公のキャラがMOMENTと少し変わっている?
そんな気がしました。
引き続き、です。
2018/10/30 13:29
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投稿者:晴耕雨読なわたし - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本も、ずいぶん前に読んだのだけれど
moment読了、続編もすぐに読んでいます。
ところで、前に買った文庫はいったい本棚のどこに…泣
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前作のMOMENTが死ぬ前の生きている瞬間を描く物語だとしたら、こちらのWILLは死んだ後に未来へと続く物語って言えばキレイにまとまるのでしょうか。
作中の中にこんなセリフがあります。
「このときのウィルっていうのは、意思のことなんだぞ。知ってたか?」
「そのウィルが未来を表すってことは、だから、あれだ。未来ってのはいつだって意思と一緒にあるってことだな」
本多さんのどこかアンニュイだけど、透き通っているような感じを久々に感じました。死をテーマにしてしまうと、どうしても作品が薄っぺらくなりがちですが葬儀屋という立場からみることでより日常に即したものになっていてそこがまたいい。
前作から時間があいたこともあり、神田ってこんなやつだったっけ?という感じもしましたが、彼にも色々あったんだろうと脳内で補足。
名前にまつわる最後のシーンは必読です。
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本屋の新刊コーナーで見つけてすごくびっくり。
すごく好きだった「MOMENT」の続編にあたる本。
今回の主人公は森野さんの本でした。
序盤にも「お、おぉー?」的なところもあったし、
最後ものんびりきれいにまとまってたし、
あいかわらずこののんびりした登場人物と世界観は好きです。
いやー、とっても楽しめました。
まだ読んでいない君、早く読まなきゃ。^_^
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文庫になるのをずっと待っていた作品。発売されてすぐ買いました。
MOMENTの神田くんも出てきて、森野と神田の二人のやり取りを読んで、大人になったんだなぁと思いました。
葬儀屋に持ち込まれる様々な相談事。自分のことのように問題を解決するべく行動する森野に、そこまで深く関わるべきじゃないのではないか、やり過ぎなような気がすると思って読んでましたが、早くに両親を亡くした森野にはちゃんとした考えがあっての行動だと知って、納得しました。
MOMENTのときの神田くんも、今作の森野もすごく行動力があって羨ましい。そしてこの二人の関係も。
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MOMENTの続編。病院の清掃してた神田君と葬儀屋継いだ森野さんのその後。MOMENTは神田君が主人公で、神田君側から書かれていたけども、今回は森野さん側。29歳になった二人の、恋愛小説と言ってもいいかも。
神田君は大学卒業後渡米して翻訳の仕事中。森野さんは相変わらず商店街で葬儀屋を営んでいる状況。森野さんのところには、行った葬儀や故人のことで遺族からいろいろと相談が寄せられ、その謎を解決していく…というミステリ。恨みだったり悲しみだったり懐かしさだったり、でもどの問題も、さわやかにまとめあげるのはこの作者ならでは。
脇をかためる役者もそろってる。元演歌バンドのメンバーで新しく森野葬儀屋に就職した桑田君もいいキャラだし、父親の代から葬儀屋で切り盛りしてくれている無愛想な(そりゃ葬儀屋だしその方がいいよねw)竹井も、温かく森野さんを包んでくれている。ツンデレキャラの森野さんをじーっと待っていた神田君も、竹井のいうように「なかなかいい男」だ。
ラスト、すべてのことにカタがつき、すべての問題は解決して、残るものは「読んでよかった」と思う気持ちだけ。文句なしの☆5つ。とはいえ、まずは「MOMENT」を先に読むことをオススメする。
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MOMENTの続編。
前作を読んでから時間が経ちすぎて(6年くらい?)登場人物を思い出すのに時間が掛かりました。
正直、前作ほどの感動はありませんでしたがラスト数行は最近の本多作品のなかで一番です。
過去への描写のあと「未来を迎えにきた」というセリフ。
時間の話かと思いきや、主人公の名前が初めて明かされて「未来、よい名前」です。という展開は秀逸。
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最後の十数ページに感動…
『MOMENT』からの神田くんの成長(?)が嬉しい!竹井さん、いい人すぎます。
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クールな主人公だけど、自分の仕事・使命に関して強い思いを持っていると感じた。
続きを読んでみたい。
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MOMENT の続編。やっぱりMOMENT の方が好きだけど、終わり方が好き。少しだけ、昔の本多さんに戻った感じで嬉しかった。自分の心に決着をつけるのって、とても大切。
will から先に読んでも問題はない…はず。
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本多孝好のWILLを読みました。
MOMENTの姉妹編で、MOMENTに登場するいつも黒い服を着ている森野が主人公の物語でした。
11年前に交通事故で突然両親を亡くし、家業の葬儀屋を継いだ森野のところに持ち込まれる死者からのメッセージ。
それを解きほぐすことによって残されたものたちの死者への思いも落ち着くべきところに落ち着いていくのでした。
そして、それは森野自身がかかえる両親との別離を自分で納得することでもあるのでした。
森野が両親との別離を受け入れることができたとき、MOMENTの主人公神田に心を開くことができるのでした。
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大好きな『MOMENT』の姉妹編。
『MOMENT』でたびたび登場した幼なじみの葬儀屋、森野が主人公。
やっぱり、神田くんも森野も好きだなぁ。
でも、7年たって、ちょっと森野が女になっててこっちが恥ずかしかったかも(笑)
ラストの2行がなんだか心がゾワゾワしちゃいました。
ステキなラスト♪
その後の2人も気になっちゃうなぁ(*'ー'*)ふふっ♪
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MOMENTの続編。
文庫版を今か遅しと待っていました。
本作の主人公は森野。
前作をかなり前に読んだのでうろ覚えですが、さばさばとした少し口がきつめの印象を覚えていたのですが、
森野の会話にはだいたい「えっ」「はあ」「えっと」みたいな言葉が入っていてより人間臭くなったなぁと感じたり。
反対に前作主人公の神田ってこんなカッコいい男だったっけ?とやはり続き物とはいえ異なって楽しめました。
そして安定の本多さん。
最後の伏線が本当に見事で、まさか森野の名前が「未来」だなんて思いもしなかったし、「未来を迎えに来た」とか言われても、途中で過去や未来にまつわる描写があったのでその一環だとしか受け取れない。
いい名前です。
あと再確認したのは、他の作家さんの作品に比べて、「限りなく現実で起こり得ていそうな物語」を描かれるということです。
絶対本当にあった話だ、とまで断定できなくても、限りなくあり得そう。曖昧な表現ですが。
近日中にMOMENTを読み返します。
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MOMENTを読んだのが約10年前。読み手のこちらが変わってしまったせいか、前作のような感動は味わえませんでした。前作の主人公、神田の役どころは病院の中で噂される謎の人物。それと比較すると「葬儀屋」の森野の存在はあまりに現実的すぎて、そこに持ち込まれる不思議な話が胡散臭く思えてしまうのです。森野という人間の物語として読めば、著者の初期の作品に見られたような透明で純粋な非現実性が感じられて良かったです。この小説の中だけでもいいから、どうか皆幸せに、と祈るような気持ちにさせられるところも変わっていません。けど、なんでそこで笑わせようとしちゃうんだろう、せっかくの静けさを壊そうとするんだろうと思ってしまうところが多々。それが作品全体への不信感になってしまったようです。憧れの世界であってほしかったものに、生活感を加えられてしまったような、自分勝手な言い分ですが期待外れに終わりました。