切々と情景が伝わってくる
2020/12/09 23:51
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うむうむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔に読んだ話もあれば、初めて読む話もありました。
はかなく切ない物語もあれば、知らぬ間に首をもぎ取られていたといった残酷な物語もありますが、いずれも仰々しい文章ではなく、淡々とした文章ゆえに、かえって切々と情景が伝わってきます(原文ではなく訳者の文章ではありますが)。
情報が少なかった昔の人は、今の人とは比べものにならないほど想像力が豊かだったのだろうなと思いました。
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投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご存知、小泉八雲こと、ラフカディオ・ハーンがしるした怪異譚です。本書の特徴なのですが、お話がジャンルごとに分類されていて、読み易くなっています。挿絵も味わい深いもので、一度手にとって見て欲しい良書です。
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「菊花の契り」が読みたくて買った一冊。
菊花の契り・・・この言葉でなんとなくニュアンスが分かる人とは友だちになれるかもしれない。(なりたくないと言われるかもしれない。)
それはそれは楽しみにして読んだんですが、この本の「菊花の契り」は裏切りませんでした。
うっはー!!
な感じでした。(どんな感じ)
ほかの話も面白かったです。
ちなみに、その後ほかの本で読んだら、もおおおおお怒るほどつまんなくなってて!
なんじゃこりゃー!!
と思いました。
角川ソフィアがいいよ。角川のほうはダメだった!←言ったったー。
上田秋成の菊花の契りも読みました。
文章がしつこくってダメだった。
菊花の契りはほかに、「守られた約束」とか、「約束」とかいうタイトルをつけられることが多いそうです。
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日本をここまで愛してくれてありがとう。ハーンさん。
また日本文化の中にあるアニミズムを知ることができました。
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訳者にとって微妙に解釈が異なってくるのはやっぱり面白いです。今回は2冊を読み比べしながら。こちらは小さい子にも楽しめるよう、朗読にも配慮された一冊。怪談・奇談のみ42編をあつめて。あります。読み返してみるとファンタジーな気もする話も…。あとがきがちょっと好きじゃなかったので(何となく訳者さんの主観を押し付けられた印象で)モノガタリ世界が壊されてしまった感想。あ、これは私の主観ですが。
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小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの作品を、池田雅之氏が編訳したもの。
訳は低学年の子どもでも読めるよう平易な文章で書かれているが、稚拙さはなく洗練されていて読みやすい。
「雪女」、「耳無し芳一」、「むじな(のっぺらぼう)」など有名な話や昔読んだ話ばかりが収録されていて、懐かしみながら読みました。
一番心に残った話が――「和解」
夫の身勝手さにより離縁を言い渡されたにも拘らず、恨み言を一つも漏らさず、むしろ自分が至らなかったせいだと、夫を許す妻の優しさに感銘を受ける。
相手を真摯に思いやる夫婦愛に胸を打たれるが、実は妻が死んでいたなんて……。
読み終わった後に、題名の「和解」という言葉の意味が、ずっしりと心に圧し掛かってきます。
類似した話に『今昔物語』の「人妻死後会旧夫語」、上田秋成の『雨月物語』「浅茅が宿」があります。
その中で、悲しいけれど美しい話に仕上がっている「和解」が一番好きです。
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子どもにも向けて書かれていると背表紙に書かれていたが、
結構怖くて読み応えがありました。
なんとなく知っていた怪談も、改めて読むことが出来てよかったです。
古きよき日本の一面も分かりました。
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まあ帰化してるとは言え「日本通」というレベルじゃないんですね、先生。
しかしどうも自分は怪談の読み方がわかってないのか、怖いというよりは切なさとか愛情とかそういうものばかり感じてしまう。
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新編で日本の怪談
「耳無し芳一」「ちんちん小袴」「ろくろ首」
はじめ、ハーンが愛した日本の怪談42編を叙情あふれる。
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訳文が平易で子供でも読みやすい。
江戸時代の狂歌を八雲自身が解説した『妖怪のうた』は、八雲の解釈と自筆イラストが良い味を出していて面白かった。