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一人又は家族とマイクロ法人(零細株式会社又は合同会社)を設立した場合の節税、融資を受ける方法を具体的に紹介している。
年功序列、サラリーマン、年金等日本の従来制度が立ちゆかなくなることを証明したあと、マイクロ法人の節税方法を具体的に紹介し、後半で超低利子で融資を受ける方法を説明している。
印象に残ったのは4点。
1 まず小額の融資を受け、それを期限通り利子を払い完済することで信用を買い、1,000万円を利子0.37%で借りる方法(1,000万円を定期預金に入れた場合の当時の利子は1.1%)という不思議な中小企業優遇制度とそのからくりの説明。知っていて損はないはず。
他の3点は本旨とは関係ない点だった。
2 近所に最近出来た若い夫婦が営む和食カフェに、ある時黒服の男たちが集まり、翌日に閉店していた。このように若い人が飲食店や雑貨屋を開くことが多いが、ほとんどが数年で力尽きて閉店していく。著者は正しいファイナンス方法を知っていれば閉店せずに済んだのに、と言うが、ファイナンスでは実質的な収入を増やすことはできないので、そもそも著者のアドバイスを駆使しても、ほとんどのマイクロ法人には厳しい現実が待っているのではないかと思ってしまった。
3 地方の中小企業副社長からRJRナビスコのCEOにまで上り詰めた
ロス・ジョンションは、「長ったらしい会議をすべてキャンセルし、「良いアイデアと赤ん坊は夜にしか生まれない」と信じて毎晩町に繰り広げてて仲間と議論していたとのこと。」飲み屋で愚痴ばかりこぼすのではなく、酒と笑顔でクリエイティブな話をするというのはとてもうらやましい。
4 ジャーナリストのデイビッド・ブルックスの定義したBOBO(Bourgeois Bohemians/夫婦ともに高学歴で、リベラルな都市化その郊外に住み、経済的に恵まれているもののブルジョアのようなカビな暮らしを軽蔑し、かと言ってヒッピーのように体制に反抗するわけでなく、最先端のハイテク技術に囲まれながら自然で素朴なものに最高の価値を見出す人)という概念は面白かった。アメリカ発祥の概念だが、LOHASと通じ、日本に多いのでないか。また年経済学者のリチャード・フロリダが発見した事実として、ゲイが集まる都市にハイテク産業が集中する一方同性愛者に差別的な地域が経済的に停滞するということの紹介も面白かった。国家の品格にも似たような事が書いてあった。文化の多様性に惹かれて教育水準の高い人が集まってくるのが理由としているが、産業のみが発達しても、文化的に魅力がなければ発達は持続しないということなのだろう。人は仕事がしやすいだけでは満足しないのだ。
本書の対象者は、かなり明確に独立を考えている人だろう。私を含む「独立ってどうなんだろう」というぐらいで読み始めた人にとっては多くのページが具体的な話すぎて少々読むのに疲れるが、いざ独立すると決め手からは、バイブルになるような、そんな本だと思う。
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マイクロ法人の教科書とも言える本。
本章では4.磯野家の節税、コラム「会社を設立しよう」「法人税を申告する」「事業所得を使ったサラリーマンの節税」「公的融資制度を利用してみよう」「節税とファイナンス」「担保と連帯保証」が秀逸。
特に会社を設立しようでは、実際の手続きを順に要点を説明されていたので、大変判りやすかったです。
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この本の著者の方は本当に勉強になる本ばかりです。
すこし、本を読むことに抵抗がある人は、
読みにくい内容になりますが、
実際の経験や、世界を飛び回った実体験に基づいて
かかれていますので、参考になることが多いです。
もう少し分かりやすく書かれていると、
僕も助かるのですが。笑
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あなたの人生に「希望」はありますか?
税金ゼロで利益を最大化! 合法的に国家から搾取する方法
あのベストセラーが待望の文庫になって登場! グローバル資本主義の進展とともに快適な「楽園」を追われるようになったサラリーマン。正社員はもはや希少種となり、あらゆる人が望むと望まざるとにかかわらず、フリーエージェント化していく……。残酷なまでに「自由」な世界を生き抜くにはいったいどうすれば? サラリーマンだけが知らない、「雇われない生き方」で不条理なニッポンに希望を掴み取る「ファイナンスの技術」!!
●この国にはなぜ希望がないのか?
●「楽園」を追われたアメリカのサラリーマン
●マイクロ法人は、国家を利用して富を生み出す
●マスオさん、人生最大の決断
●国家に依存するな。国家を道具として使え
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これまで節税や金儲けに全く興味のない人生を生きてきたが、家族を養うのにフリーランスになる道を模索しているために読んだ。
格差社会の原因と現状、「法人」や「ファイナンス」の詳細な解説を経て、サザエさん一家をたとえにしたマイクロ法人節税の実践と言うストーリー仕立てです。その道を考えている人にとっては必読書のようであり、世の中のお金の流れを全く知らない私にとっては大いに有益であった。
ただ、文章(書かれている内容ではなく文章のセンスや面白さ)は読みごたえに欠けた。サザエさん以外のたとえ話はむしろたとえにせずにストレートに簡潔に書いてくれた方が読みやすいのになと、随所に感じた。
国家や会社に依存せずに生きていく道を模索するのは私たちの世代(いわゆるロスジェネ世代)の宿命かもしれない。常に20年先、30年先を見据えて、今を謳歌しなければならない。うへぇ。
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前半は読んでて眠くなるので、読み飛ばしてくことをオススメします。
法人化のメリットや方法について知りたい場合は、先ずは105ページくらいまでは読み飛ばしていいです。
個人的にはスターウオーズの例え話とか要らんと思いました。そもそもあんまり観たことなくて知らないし。知らんことで例えられても余計分からん。
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・派遣切りや新卒の内定取り消しが相次ぎ、街には失業者が溢れ、どこを見ても暗い話題しかないけれど、
そんなニュースばかりじゃますます暗くなるだけだ。
朝から晩まで「不景気だ!」と騒いでいたって景気はよくならない。
みんなが好きな仕事に就けて、毎年給料が上がっていって、会社は一生社員の面倒を見てくれて、退職すれば悠々自適の年金生活が待っていて、病気になれば国が下の世話までしてくれる
──そんな理想郷を勝手に思い描いて、その夢が裏切られたと泣き喚くのはそろそろやめよう。
そんな都合のいい話があるわけないって、幼稚園児だって知っている。
世界はもともと理不尽なものだ。
みんなの都合のいいように神さまがつくってくれたわけじゃない。
そんな〝ディストピア〟で、一人ひとりが前向きに生きていく道を探さなきゃいけない。
「生まれてきた意味」って、そういうことじゃないのかい?
・サラリーマンをつづけるべきか、脱サラするべきかがよく問題になる。でもこれは、設問の仕方が間違っている。原理的に言うならば、私たちはみんな企業家で、意識しているかどうかにかかわらず、常に人的資本を最大化するような選択をしているのだ。
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ストーリー
あなたの人生に「希望」はありますか?
税金ゼロで利益を最大化! 合法的に国家から搾取する方法
あのベストセラーが待望の文庫になって登場! グローバル資本主義の進展とともに快適な「楽園」を追われるようになったサラリーマン。正社員はもはや希少種となり、あらゆる人が望むと望まざるとにかかわらず、フリーエージェント化していく……。残酷なまでに「自由」な世界を生き抜くにはいったいどうすれば? サラリーマンだけが知らない、「雇われない生き方」で不条理なニッポンに希望を掴み取る「ファイナンスの技術」!!
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お金の本質は何なのか。お金は信用されている分の価値が高いだけに、人はみなそれを欲しがるのですが、欲に憑かれた人たちの実例を交えながら、我々がどのようにすれば不満もなく行けるのか。読みながら考える一冊。内容は少し専門的な所もあり、読み手によっては退屈を感じるかもしれません。
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個人で企業に雇用されるのではなく、マイクロ法人として個人を法人登録することで、可処分所得も向上するし、格差を乗り越えることができる手法の一つだと著者が解説した本。
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著者の論旨は明快である。だが、日本社会でサラリーマンが会社に従属するのではなく、自営業者として業務委託契約を締結して勤め続けることは難しい。それでも、正社員を採用せずに、人件費圧縮のために非正規雇用を採用する企業や公的機関が増えているので、そう遠くない将来、本書に例示されているような働き方が可能になるかも知れない。収入の目途が立てば、雇われない生き方に憧れる。
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マイクロ法人設立のススメの本です。
10年前の本ですが、十分実用に耐えそうです。
↓↓↓
中小企業は、税法上かなり有利に位置している。
節税用の法人を設ける事は可能。
また、低利融資を受けるための法人を設ける事も可能。
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商品作って、法人作って、お金が流れてくる側に立とうぜって話
日本で豊かになる方法の一つを解説してくれている
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正社員とはサラリーマンであり、即ち社畜のことだろう。驚くべきことにこの国では、いつの間にか社畜=奴隷こそか理想の人生になってしまったのだ。 慨嘆する 世に蔓延する「社畜礼賛」が薄気味悪いだけだ 「自由」は空疎なお題目ではなく、「人生を選択できる経済的な土台(インフラストラクチャー)」のことだ。 玉石混淆の自己啓発本が溢れていて 羅針盤も海図もなく徒手空拳で市場の荒波に乗り出していく 刻苦勉励こつくべんれい 日比谷公園の野外音楽堂が薄暮に沈む頃には 戦犯を見つけて批判する勧善懲悪の単純な手法は 巷間流布している「格差社会」の処方箋は殆ど役に立たない 七〇年代のハーレムやブロンクスが一般人の近づかない犯罪地域になったことからもわかるように 大リーグに移籍した日本人は、日本ではなくアメリカに納税している。 郊外の瀟洒な住宅地 安価な輸入品 中内㓛いさお 一代の梟雄は無一物に近い姿で世を去った 中内ダイエーの産業再生機構入りは、「中内が握って離さないものを、国家が腕ごと切り落とした凄まじい瞬間」だった チッソは水俣病の原因企業として四〇年近くにわたって被害者への賠償を続けている 西原理恵子「脱税できるかな」(『できるかなV3』〈扶桑社ふそうしゃ〉所収) ランボルギーニは経費になるか 説明できる(アカウンタブルな)ものはすべて経費として損金計上する。 伊丹十三の『マルサの女』で知られる国税局査察部は、大口・悪質な脱税者の刑事責任を追及する為の組織で、強制力(令状)を持った税務調査を行う。それ以外にも年数回、有名人の脱税がマスコミを賑わす。 国税庁は話題になりそうな事件を選んでメディアにリークし、「税務署はこわい」というイメージを維持しようとしているのだ。 何故なら彼等は住所がないので、行政上に「弱者」になれないのだ。 厳しい解雇規制によって経営が破綻するまで彼等を若い労働力と交換することは許されない 近代社会は、「自由」に至高の価値を見出すことによって成立した。だが私達は、実は心の底で自由を憎んでいる。社畜礼賛の風潮を見れば明らかなように、人は元々自由になど行きたくないのだ。 この国を覆う閉塞状況を変えるものがあるとすれば、それは理想主義の空虚な掛け声ではなく、少しでも得をしたいという普通の人々の欲望である。
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マイクロ法人設立方法。
サザエさん一家がマイクロ法人を設立したという仮定でかいてありわかりやすい。
創業時や、中小企業が資金繰りするための制度がのってる。