集合体恐怖症の方は注意が必要
2019/02/12 03:24
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スー - この投稿者のレビュー一覧を見る
集合体恐怖症の方は最終話を読まない方が良いです。トラウマになり得ます。
これを書いている今も気分が悪いです。ご注意を
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前作の「虫と歌」が大好きで、新刊が出たので嬉々として購入。
でも最初読んだ時はいまいち心に響かなくて「よくわかんないなー、今回のはあんまりかも」と思ったのですが…。
やっぱりなんとなく再読してしまって、再読する度に好きになる。
セリフとか1シーン1シーンがやけに愛おしくなる。
この方の漫画はじわじわ「染み渡る」感じ。
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相変わらず素晴らしい。洒脱な会話、異常にエロティックな身体欠損への拘り。手塚治虫のSF面の正当後継者なんじゃないだろうか。
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とても不思議、とても綺麗。
小説の挿絵を描いていたら漫画になっていましたっていうような感じの漫画でした。
登場人物達がみんな孤独過ぎて、辛い悲しい切ない愛おしい…。
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市川春子作品集その2。センスの良い会話や細部の設定とその説明、キャラクターの心情、すこしのグロテスク。独特の構図と何より絵。そこから生まれる空気感がすごく好き。この辺は前作同様。
今回は前回と比べて耽美な感じがちょっと強かったように思った。前回同様「家族愛」「友情」といった成分もメインなのですが。すこしびっくり。それもおもしろかったです。
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前作からすっかり市川春子ワールドの虜になってしまいました。
「内側から壊れていくもの」がテーマだったんでしょうか。そんな中自分の大切なものを守ろうとする人達のお話です。
表題作が好きです。
イソギンチャクみたいなやつ、かわいい!
虫と歌よりSF性もグロテスクさも増してます。市川さんの感性が痛いくらい剥き出しに。だがそこがいい。
うつくしくて濃い世界観の中で、ページをめくるごとに息が苦しくなっていくようです。
ちょっと難解かも。一度読んだだけじゃ物語を掴みきれない。
だからこそ何回も読んでほしい作品です。
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さらっと読みたいと思って手にとったもの。表紙に惹かれ思わず購入。
非常に面白かった。
なんというか、短時間でさらりと読めるもの、と思って漫画を手にしたのにいいように裏切られました。
何回も読むうちに意味がわかってくる、そんな作品。癖になります、確実に。とりあえず。弟くん、かっこいいな。
25時のバカンス、バンドラにて、月の葬式、の短編3作。
【寂しいのは悪いことではありません 他の存在に感謝できます】
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市川さんの物語は、誰も思い付かない面白い発想や展開で楽しませてくれます。
海底で繁殖した貝達が、日常生活で当たり前に使う道具や食べ物の形になっていて、なんかもうそこですごく泣きました。最近では、パンドラにてが表題作と同じくらいものすごく好きです。
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やはり市川春子さんすごい。同じような雰囲気だから初めて彼女の漫画を読んだときほどの衝撃とか胸を突くものはなかったが、この人すげえ…と思った。
表題作のラストがとっても好きだ。どきどきときめいてしまった。こんな少女漫画っぽいかんじ描くんだ!と感動した。乙女さん筆頭に女の子素晴らしい。
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なんかすごいまんがだった…!!
「摩訶不思議」だわ、ずごく独特で、でも世界があって、迷いや決意がきらめく結晶のよう。
「25時のバカンス」深海生物のうかつっぷりはつまり乙女から受け継いだわけですね。ビミョウ姉弟がよいです。
「パンドラにて」幼少期の終わり。
「月の葬式」少年に「地に足つけて生きること」を教えたのは、地に繋がってない人でした。さわやかで沁みる。
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不思議だった素敵だったドキドキした。一緒にフワリと宙に浮いていたような感じ。今作もなんとも言えない生き物が全編に出てきている。25時のバカンス前・後編はエロチックな姉が。パンドラにては可愛い乙女達が。月の葬式は光が。すべて悲しくも美しく流れるように描かれていて、しばらく余韻に浸り物語の先を夢想する。
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以下三作を収録。
「25時のバカンス」:深海生物に関する研究をする天才の姉と不思議生物好きの弟の物語。
二人のエロティックな距離感が絶妙。最後のアレを取り出すシーンは近年で五本指に入るレベルのエロスを感じた。出てくる不思議生物達もかわいい。
「パンドラにて」:土星の衛星パンドラを舞台に少女達の関係を描く。
無口キャラと不良キャラの絡み好き。どことなく百合チックであり、幼少の頃に一緒に遊んでいたロボと少女という関係が自分の好みにぴったんこだった。SF設定で始まりSFなオチで閉じる。最初は何が起こったのか混乱したが、それまで二人が重ねてきた事を見返してみると消化不良感はなくなった。
「月の葬式」:イケメンおっさんと家出天才少年の関係を描く。
家出先の全くの他人との関係を通して自分と周囲の関係について考え直したりするのは王道な展開であり、オチまで美しく突っ走れていた。
ただ、蓮コラ苦手な人は最後の方要注意。
この絵柄になれていなかったために目が痒くなるように感じつつ読み進めた。
三作全てが海底や土星の衛星、月というファンタジー・SF成分を感じる舞台設定で、作品の演出に一役どころでなく買っていた。
キャラクターの仕草は可愛くもありエロティックでもあり、掛け合いも楽しい。
市川春子氏は人外と人間の関係を描くのが本当に巧い。
読んで良かった。
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なんか不思議な感じがする。
すごーく好き。
この作者は、多分自分が嫌いなのかなあ。
最初の話は、自分の中身を空っぽにして、中身を異生物に明け渡し、外側は真珠貝のようになってるなんていいなあ。それで意識があるんだ.
最後の話は、中身が残って、外側はかさぶたのようにはがれていく。
でも死なない。
ふーむ、なんとも言えず甘美な感じがする。
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“「まぁとにかくそういう貝が私の中に入って内蔵も脳も骨も全て食い尽くされてこういう妙なやつらができてしまった
皮フは内側からこいつらの作り出す真珠層に切り換わって私の人格はどうやらそこにはりついているようなのだ
まあ貝殻女というか人間水槽というか
もっと慎重に貝を口の中に住まわせるコントロールができるようになれば人が海に住むのも夢ではないかもしれない
生物進化は環境適応よりも共生による飛躍が有力説だ
共に歩めば人間の新しい未来が開くかもしれないそういう貝だ
おまえ 珍しい生き物好きだろう
撮れば」
「やだ」
「なぜ」
「30越えて姫とかさあ」
「年寄りの言うことはききなさい」
「てか なんでそんな貝が中に入っちゃったんだよ
それも実験?」
「夜勤で...腹が減って...さしみ......まずかった」”
とてもよかった。
見せ方が素敵。間の取り方とか。会話も楽しいし。勿論中身も素敵。
何度も読み返してその度にちょくちょく発見があったり違う捉え方ができちゃったり。
堪らなく好きです。
“「帰りたい とか?」
「うーん 中はもうぐちゃぐちゃだしなあ
統計では1000枚剥がれたら体が崩れる
向こうだと1ヵ月でアウト
原因究明も葬式も全く追いつかなくて皮フがないし誰が誰やら内蔵の山のままだ」
「つ 月にも葬式ってあるんですね」
「あるある 燃やした灰を月面に返せば光に戻れる
月の輝きの数%は俺達なんだぜ知らなかったろ?」
「ええまあ」
「俺の仕事はさ月の密やかな歴史がこっちの人に見つからないようにすること
その為だけに逃がされたから俺にとってもここは地獄だ
でもまさか家族ができるなんてね」
「ああ それはそれで あなたは あと」”
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めっちゃ好き。圧倒的な世界観。幻想性。つやっぽさ。
今、いちばん好きかも。
帯にある「さらりと深い、フシギな3編」の言葉は的を得てないと思う。。