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“相見互い” の連作短編集。
何気ない事がどこか繋がって、お互い様!になっている。
話しのどこそかで登場人物が繋がっていて、あ~!と思わせられ面白い。
テーマの違う5編だがベースに相身互いが流れ心地良かった。
何かを返えしてもらおうなどと思わない事を幸せと思う、そんな5編の話しに胸が熱くなった。
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毎朝同じ電車の同じ車両に乗る会社員の澄人、合格確実だった中学に落ちてしまった敦俊、トラブルメーカーのホームヘルパー範子、カメラマンの娘を事故で亡くした元学芸員の優作、そして9歳の時の両親の離婚が傷になり結婚に踏み切れない梓。見知らぬ人の思いが巡り巡って、硬く閉ざされた心の扉を小さく叩いたとき、彼らにもたらされたものは…。
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少しだけつながっている連作短編集。2つだけ良い話しだった。
2015.1.22
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2024年11月に黒木華主演の映画が公開されると云うので読んでみる。ちょっとずつ関係してるが、直接的な繋がりは薄い5つの短編。どの話もなかなかいい話で悪くない。特に90歳のピアニストの話は映画でもメインになるようだし、いい話だった
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知らない者同士の思いが巡って、それぞれの心をかすかに揺らして、彼らの人生は大きく動きだす。
それは少し彩りをもって、希望をもたらす。
5つの連作短編集、老若男女の思いをひしひしと感じられた。
人との出会いがきっかけで未来は変わるんだなぁとしみじみ思う。
どれも心に沁みる良いもので、寂しさや悲しさや辛さといった感情も何かがきっかけとなり、希望をもたらしてくれる。
その何かが出会う人だということに縁というものの深さを知ることになった。
「帝国の王」〜毎朝同じ電車に乗る会社員の澄人は、乗り過ごしてしまいそうになるおっさんに…
「ハートブレイク・ライダー」〜確実だと思っていたのに中学受験に落ちた敦俊が、ひったくりにあったおばちゃんと出会って…
「幸福の実」〜失敗続きのホームヘルパー範子が行った先は、90歳のピアニスト。
「夏の終わり」〜カメラマンの娘を事故で亡くした優作のもとに届いたのは娘宛の封筒で…
「蔓草」〜9歳のときに両親が離婚し、それが傷となり結婚に踏み切れない梓が、祖母宅へ行きそこで父の再婚相手の息子と会うことで…
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うーん…好きなタイプの話ではあるんだけど、どうしても心情的に納得できないところも多くて、ちょっともやもやが残る作品。私のおかれた環境とは違いすぎるから、同じような立場の人なら、分かる!となるのかもしれないけど、どうしても苛立ちの方が強くなってしまって、最後の一編以外は良かったんだけどなぁ。