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先日出た『本当の経済の話をしよう』(ちくま新書)の一人版といった位置づけであり、ここでも基本的な経済学の考え方が紹介されている。ただしこちらで大部分を占めているのは学説や近現代史、そして近年の円高の解説であり、人文系の一部の議論を意識し、なおかつ時事的な話題が多かった前著に比べて、こちらは一般向けの色彩が強いように思える。もちろん内容はよくできているのでおすすめではある。
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「オーセンティックな経済学」を教え、間違った「エコノミスト」の言っていることはだめだ、と主張する本。他の学問でもあるけど、経済学ってとことん相手をこき下ろしますねえ(笑)。実証不可能なのでなんとでも言えますし。
ただ、80年代からの教科書の変遷などは理解納得できるところだったので、そこはそうかなあ、とは思います。インセンティブ、トレードオフ、貨幣と物価の相対的な関係は構造主義的で親和性も感じます。もっとも、構造主義的な考えは、他者を無碍に否定したりはしないんですけどね、、、
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まさに新書の経済学。
この先生の授業をとらなかったことを後悔する。
ちょっとカタいけれど、なるべく客観的に、議論があるところは明記して、わからない(結論が出ていない)ところはそのように記述してあるので、「短絡的な答え」を求める人には向かないと思う。
しかし、その「短絡的な答え」こそがダマされるということにもなるのだよということでもある。
これは経済だけに言えた話ではないと思うけれど。
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本当に、戦争を起こさないようにしたり、弱い立場の人を助けたりしたいなら、経済学の枠組みで物事を見るスキルは必須だと思った。
不況だと、人は他人を思いやる余裕もなくすし、自分たちの不遇を他の誰かのせいにして鬱憤ばらしをするし、保護主義に走るし、プロパガンダに流されやすくなる。
左派の理想が高ければ高いほど実現できないそれは絵に描いた餅であり、そこから人々は離れやすくなる。「人間らしい」暮らしというのは、世の中が安定していてこそであって、そのためには経済は衰退したり停滞してるよりは成長してる方がいい。
日本の戦後高度経済成長や世界の大恐慌前後について、なぜそれが起きたのかを、通貨制度のトリレンマや貨幣数量説、インセンティブで解説。
題材が歴史で、経済学の本にありがちな合理的な経済人モデルは出てこないので経済学者アレルギーの人もとっつきやすいかも。
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とても面白い経済講義の本です。マスコミ受けするタレント経済評論家とは違い学術的に経済の流れを説明して見えます。今の経済を語るのは、トレードとインセンティブなんですね。30年前の経済学とは偉い違いです。アベノミクスを理解するためにもご一読あれ。
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全く学のない自分でも、しっかりと理解できる内容で書かれていた。
特に面白かったのは、最初の方にある「なぜ経済成長するのかはよくわかっていない」というところ。現在行われている政策などは、過去の事例から「やらないほうがいい」ことを避け、良いと言われていることを進めているイメージなのだという。
そのような気を引く話から具体的な事例を見ていったため、説得力のある内容だった。
よくわからない数式や難解な用語などを極力使わないでいるため、入門的に経済の歴史をみるのには有用だろう。これをきっかけに他の本に手を出してみて、比較しながら自分の知識を確定させていきたい。
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経済学的発想や経済学的フレームワークをわかりやすく解説してくれる良書。
経済に興味があるなら読んでおくべき一冊
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インセンティブ、トレード・オフ、トレード、マネーがキーワードだそうだ。特にインセンティブが。誰でもどんな組織でも、インセンティブで行動する。経済活動を考えるうえでの重要なポイントだ。色々とポイントあげて説明してくれるうちに、だんだんどれがどうだか分からなくなって来た(汗)。