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”脳”を犯す病魔と闘う文化を!
2008/06/14 17:01
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hisao - この投稿者のレビュー一覧を見る
秋葉原“通り魔”殺人事件、又また悲しい事件が起きてしまいました。
マスコミが連日“容疑者”の孤独のうめき、見勝手な”自己弁護”などを報道しています。
だからと言って勿論犯した大罪を免罪出来るはずもありませんが、
彼を殺人に駆り立てたのは脳の“病気”だと思います。
赤の他人をそして自分自身を殺傷するに到るまで破壊された“脳”。
偶々大脳生理学の権威による頭書の医学エッセーを読んでいました。
暴れる子供(行為障害)たち、鬱病、記憶障害、痴呆、狂気の大脳生理から
”自己という意識”成立のメカニズム、右脳左脳、男女の脳の違い、宗教の効果、天才の脳など、とても興味深い話題が解りやすく語られています。
現代のどうしようもなく膨れ上がったストレスが弱い“脳”を損傷する過程が明かされています。
破壊された“脳”が凶刃をふるわせたと言っても、責任はその“脳”の持ち主にあります。
社会的ストレスが根因だからと言って、社会の責任にするのはお門違いというものです。
しかし この“脳”の病、まさに恐るべき“人畜有害”の病です。
放っておけば人類の“死に至る”病です。“どげんかせにゃいかん”のです。
刑罰で押さえ込もうとしても“死刑になりたいから殺人する”変な人まで現れます。
昔も結構“狂人”が居ました。
狂人は隔離された上、催眠療法、麻薬療法、インスリン療法果ては
電気ショック、ロボトミー(前頭葉切断術)と言う荒っぽい手術も行われました。
今は大脳生理学の発達で心の安定・健常性を保つセロトニン神経やドバーミンを増やす薬剤が開発されているそうです。
勿論まだ手探り状態であり、脳の病気の治療は最も難しいものの一つだそうです。
先生の力点はやはり“予防医学”です。
ストレスは環境からの一方的な攻撃ではありません。
ストレスとの作用反作用、他から己を閉ざし、己自身を攻撃する事が“脳”を損傷させる事、”通り魔”の底知れぬコンプレックスを見ても明らかです。
先生の言う“心(脳)の健常性を保つ”予防療法“
1.プラス思考
(イヤな事は忘れる人が勝つのです、“いいかげんさ”を保つ事は“脳”を守る大きな手段です)
2.人の愛情”を感じて育つ事
3.光を浴びて、明るい光をイメージせよ
4.心の活性化に欠かせない肉食
5.十分な睡眠
6.規則的な刺激、手足の意味ある動き
7.一酸化窒素が海馬を刺激する(呼吸法)
その通りとは思いますが、この厳しい世の中にあってなかなか難しいクリア条件です。
“脳の健康”は長期的・社会的に取り組まねば解決が難しい課題です。
先生の本を読んで思います。
今こそ学校・家庭・社会教育の見直し等“命を守る文化”の建設が急務です。
大脳生理学の成果の上に立って壊れやすい“脳”を病魔から守らねば成りません。
ところで“福田総理問責決議”を受けて小泉前総理が“これはイジメです。イジメに負けてはいけない、逆境が人間を強くする”と息巻いていました。
確かに日本経済不況のまっただ中、小泉さんの飛び抜けた明るさに多くの日本人が救いの光を見た事でしょう。でも救われたのは有る程度“強い脳”の持ち主でした。
これからのリーダーには“弱い脳”を襲う病魔との戦いが求められています。
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