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新たにこうして鏡家サーガシリーズが無事に纏められ、出版され、そして僕たちの手に届いて読めたことはいい。
小説としての内容も申し分無い。
しかし、これはどこまでもナインストリーズというサリンジャー二番煎じでしかない。どこを読んでいても、サリンジャーの影が散らつく、重なる、領域に割り込んで来る。
どこまでも二番煎じだ。書く必要があったのかがわからない。
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サリンジャーの同名作品をオマージュした文字通り9編からなる短編集。
こうしてまた鏡家サーガの話を読むことができてうれしく思う。雑誌掲載時に目を通したものもあり初見なのは3編だけだったが、最近オマージュ元のサリンジャーの方を読破したところだったので対比させながら作品を楽しむことができた。既発表の鏡家サーガではあまり登場頻度が多くなかった長女、長男、四女の話も多く、特に長女癒奈のキャラが強烈だった。
お気にいりなのは鉄砲玉の男と四女那緒美の邂逅を描いた「ナオミに捧ぐ―愛も汚辱のうちに」。
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サリンジャーのほう読んでないからなのか・・・
かっこよさはすこし感じたけど
良く、わかんなかった・・
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きょうだい達の物語
サリンジャーの同名小説をモチーフにした作品らしい。
サリンジャー版は読んだことがないので、詳しくはよくわからないが。
鏡家のきょうだい達が語り、あるいは語られる。
『憂い男』
物語の中で語られる『憂い男』の物語に引き込まれる。
醜い顔となって、孤独に生きる憂い男。
そのうちに仲間を得るが、どこかに憂いをもったままのその男。
中学3年生の秋雄さんが教えてくれた話に心を躍らせる。
不思議な憂い男。
自分がその子孫だと信じてやまない子どもたち。
子供らしい思い込み。
そうしていられる時はじきに過ぎ行く。
『小川のほとりで』
家出をした佐奈。
小川のほとり、寒い中でうずくまっている佐奈。
家での理由。
本当の理由は餅。テレビ。父親。
「普通」が悪気なく垂れ流されていることへの嫌悪。
諦観。憤怒。悲哀
渇望。
この二作品はそれなりに面白いが、他の物語は読みにくくてなかなか頁を繰る手が進まない。
同時に読み始めた本を何冊も終わらせ、やっと読み終えた。
叙情的というわけでもない、おそらく、誰に対しても感情移入ができず、振り回された感じが読みにくいと感じた理由であろう。
好きな人は好きなのかもしれないが、嫌いな食べ物をぶらぶらと箸の先でもてあそぶように読んでいた。
サリンジャー版は読まないかもしれない。
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≪『寝て起きたら,なんとかなるものだ』『本物じゃないってわけだね』『私は会いたくないわ.ちっとも』『俺は生きてるんだから,生きたかたちで俺を使ってくれよ』『えっと,とりあえず,神様ありがとう』『馬鹿じゃないもん!』『私,冷たいですか?』…≫
鏡家7人兄弟姉妹.
これまで癒奈のことは「神様」とあがめられていて,「青酸クリームソーダ」やこの本の『チェリーフィッシュにうってつけの日』なんかでもその言動を知るに,本当に大好きなキャラになった.
なったのだけれど,『ナオミに捧ぐ』の那緒美による癒奈の描写を,評価を,感じ方を思うと,ゾッとした.
『コードウェイナー・スミスの青の時代』に至っては鏡家7人では癒奈が数行しか出てこないというお話だけれども,それでも恐ろしいほどの輝き.
ユヤタン(尊敬の意を込め)の創り出した癒奈に自分も傾倒に傾倒して平伏してしまっていたのかな.
それでも好きなんだけど.
っていうか,那緒美が喋っているのに驚いた….
『私のひょひょろお兄ちゃん』『小川のほとりで』ももちろん好き.
特に後者の話は,今短編で一番好きかも.
佐奈と稜子,大好き.
『対ロボット戦争前夜』では潤一郎の切れ味が全面噴出.
嫌になるほど好き.
『愛らしき目もと口は緑』は創士メイン.
「水没ピアノ」が必要?
本当に何言っているかどこから言葉を拝借しているのかわかんなくて,好き.
『憂い男』は公彦.
兄弟姉妹以外に公彦の人格に影響を与えた人物のお話しとなるのでは.
公彦?嫌いじゃない.
『レディ』は,戻って癒奈.
全部もってった.
やっぱり癒奈は,…だ
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とってもよかった。
サリンジャーのオマージュだって。
読まなきゃ。
ほかの作品も読まなきゃ。
シリーズらしい。
読むごとに、みんな好きで愛おしくて
1番なんてとても選べなくなっちゃう感じ。