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投稿者:匿名 - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉に言い表せないほど胸が熱くなる作品です。
表紙が可愛かったからでも、嶽本野ばらが好きだったからでも、なんとなく手に取ったでもなんでもいいと思います。読んでみて欲しい。
胸が灼けて、苦しくて、辛くて、でも何度も読み返したくなるこの作品は、私みたいな語彙力のない人間がレビューを書くのは失礼なのかもしれません。
でもとにかくこの灼ける気持ちをどうにかして誰かに伝えたくて、知って欲しくて、書きました。
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投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
硬派とロリータの恋愛。
ちょっと変わってるけど、ほかの野ばら作品のキャラと比べると普通な人格だと思った。恋愛ものだとやはりあまり頓狂すぎる性格だと難しいか。
2人とも一生懸命でいいね。
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なんか間が抜けていておもしろい。生活倉庫とかそういえばあったなあ。一番の衝撃は仲葦さんが23歳でもうMILKは着ないと言っていたこと。まだ大丈夫だろ‼……大丈夫だ…よね…?
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かつて著者嶽本野ばらは『下妻物語』の中で、ロリータファッションのことを"生き様"と書いた(若干曖昧)
本作『14歳の遠距離恋愛』では、東京にいる恋人に会いたいがために、その生き様であるロリータな洋服を、コメ兵に売ろうとするシーンがある。好きな人のために"生き様"さえも売り払ってしまおうとする姿に打ち震えた。
野ばら氏、恋愛小説書けるんじゃん!!
十八きっぷで東京に行くときの、駅の名前の羅列は、すごく効いていると思う。
たぶん、メゾン名をほぼ略さないスタンスに近い意志なのだろう。
久しぶりにきゅんとした。
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まだまだアルバイトも出来なくて、お小遣いも交通費には足りなくて・・・
もう子供じゃないけど、大人にもなれない、そんなもどかしい年齢の遠距離恋愛。
「もどかしい!!」って気持ちと「あ~、あるある」っていう気持ちが交互に出てくる。
中学時代に戻ったような気持ちで読み進めちゃいました♬
きゅんきゅんしたい人におすすめ(^∇^)
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純粋な中学生のまっすぐな恋愛模様を描いた作品。相手に迎合するわけでもなく、かといって全否定するわけでもない二人の個性のぶつかり合いは、ひとつのことに夢中になった中学生時代を思い出させる。ポケベルが登場するという設定も、このような純粋な二人の「十四歳の遠距離恋愛」模様をうまく引き立てている。甘さと切なさの両方を味わうことができる一冊だが、欲を言えばもっと物語にのめり込みたかった。
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中学生のがむしゃれでまっすぐな恋。子供だけど少しの大人で、ここまで熱くなれるのか!という感じ。そしてこの世代の恋愛小説にはめずらしくきちんと現実にむきあっている。野ばらさんならではのロリータに憧れる主人公が頑張っておしゃれを楽しもうとする姿もみてるこちらが胸を締め付けられる。恋をしてない同世代としては憧れも共感もふくめ良い作品でした。
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中学生の恋が綺麗に実って結婚するわけでもなく、手を繋いでキスをするという恋人がよくやるようなことをするわけでもない純粋な二人の恋でしたが、なんだかとてもキュンとさせられました。
他に何もいらないぐらいただただ藤森君のことが大好きで、一生懸命すぎるぐらいに恋をして。
最終的には親にバレて連絡をとることができなくなり、自然消滅のような形になってしまうのですが、それがなんだか現実的で。
ただ、最初は少し読みにくいなと感じました。
今はまだ子供だけど、大人になってまた読んだら感想も変わるのかなと思いました。
読了 2015/02/04
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昭和風のバンカラ青年(少年?)藤森君と、ロリータ少女仲葦さんの初々しい恋の話。
藤森君はこれでアホなところがなければ、なかなかカッコイイのに滲み出てしまう残念感がいい。
それを仲葦さんは「アホ」と思う冷静さを持ち合わせつつ、彼のピンチには無茶なことをしても傍にいてあげたいと純情な一面もあって可愛かった。
藤森君の名前を聞いて即座に「ペルーの大統領?」と返すお姉ちゃんが素敵でした。
このお姉ちゃんがポケベルに登録した「東京湾に沈める」という単語もツボでした。
ポケベルは使ったことがないので、よく判らないけど、青春18きっぷを使い何時間もかけて会いに行ったり、電話代を気にしたり、恋愛は不自由な環境の方が面白いのかもしれない。
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嶽本野ばら氏の本を初めて読んだ。
なんとなく気になる作家ではあったものの、読む機会がなかった。
そして、今回この本を手に取ったのは読んでみたかったからとか、特に理由があったわけでもない。
強いて言えば、タイトルと表紙の雰囲気が気になったから、というところか。
裏表紙のあらすじすら読まずに読み始めたので、読みながら、「この2人は同世代だ」と思い、実際、最後に同級生だったことがわかった。
中学生だからこその真っ直ぐさ、純粋さが気取るわけでもなく、ありのままに感じられるくらいに描き出されていて、あまりの甘酸っぱさに少し笑ってしまった。
中学時代にこんな甘酸っぱい恋愛をしてはいなかったけれど、2000年を同じ中学生として過ごした身として共感できる部分もあった。
名古屋に行ったこともないのに、仲葦さんと藤森君が歩いている場所を近くに見たような気持ちになった。
この瑞々しさ…。
素敵な青春小説に出会えて良かった。
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表紙とかは見ずに、多分どこかで良い本と見かけて買ったのだと思うけど、届いて最初に表紙を見たときは恥ずかしかったかな。もうオジサンなのに。
中身は題名の通り、中学生の恋愛の話で、いかにお金が無い中で、でもとても真剣な感じ。とってもいい話だと思うけど、自分にはちょっと読んでいても恥ずかしい感じかな。最後はハッピーエンドというか、始めから回想のように語られてるので想像できる終わり方だけど、まぁ甘酸っぱい感じ?
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仲葦さん・・・ロリータ大好きな中学生
藤森君・・・・学ランを着て名古屋弁をしゃべりいつも柔道着を持ち歩く硬派な中学生
2人ともクラスでは少し浮いた存在
そんな二人が付き合うことになる。
二人で花火を見に行ったり、喫茶店や観覧車でのデート
でも2人はてをつないだこともないほど純粋
そんな中、藤森君の転校が決まる。
仲葦さんの姉からポケベルを手に入れた2人は、ポケベルでの連絡を続け、
さらに青春18きっぷを使い、東京と名古屋、滞在時間数時間のためのその何倍の時間をもかけて会いに行く2人
そんな中、2人に緊急事態が・・・
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中学生同士のピュアな恋愛。これは一生心に残るだろうな。
たしかにこの頃の中学生にとって、東京と名古屋は遠い。。
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14歳の時、自分がどうだったか、どの様な考えで日々を過ごしていたかを振り返ってみるが、思った以上にぼんやりとしていたんだなあ、と気付く。
部活に打ち込んでいた訳でもなく、勉強も悪目立ちしない程度、見てくれも無頓着、社交的でもなかったので当然の様に恋なんて縁が無かった。
ところがこの小説の主人公・仲葦さんと藤森君は確固とした自分を持っていて、周囲から浮いていようが後ろ指を指されようがひたすらに愚直である。今の感覚で読めば幼い恋模様だと思うが、デートひとつに全力で悩み、走り、喜ぶ。
その姿がすごく羨ましく、生き生きとして、まぶしい。
そんな二人の様子を共有してきた我々読者にとって、物語の終わりはあまりにも淡々と、あっけないもので「無難」である。この終わり方も何とも言えず胸を締め付ける。
どうしても藤森君の強烈なキャラや過剰な名古屋弁に目を奪われがちだが、心情の変化と街の変化を重ねたりと嶽本野ばら氏による感情の繊細なくすぐりが大変心地よい。
栄の三越屋上の観覧車の場面とか最高。
名作だと思う。
1刷
2021.1.15
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中学生の淡い恋。「俺と付き合ってくれんかね。...結婚したらよ、一生幸せにしますわ」可愛い。シビれる。ピュアラブ。クセのある作品が多い印象の野ばらさんだが、本書の系統は『下妻物語』っぽい面白さと読みやすさ。ロリータファッションに傾倒する少女と本宮ひろ志の世界観に憧れる少年。独特なスタイルを貫く二人の中学生カップルが遠距離恋愛になってしまった。微笑ましくていじらしくてせつない物語。本全体から中学生ならではの思考回路や情熱や不自由さが炸裂していてそこが魅力。名古屋ネタが多数なので詳しい人はもっと楽しめそう。