誰かが誰かに恋してル
2014/05/27 04:20
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:レイローズ - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者葵木あんねさんの作品は、どれも面白く素敵な素晴らしい作品ばかりで「ハズレ」が無いと思います。
この作品も、可笑しい所・悲しい所・面白い所・そしてじんと感動してしまう所、盛りだくさんです。
そんな素敵な数々のシーンを読み漏らすなどもったいないことをしないように、じっくり読書を楽しんで下さい。
三人の幼馴染は仲良く育った。
マーツェル王グィードのひとり娘、ヒロイン・ロザレーナは見た目はウサギ!小柄で可愛らしい。しかし気性は気が強く自由気まま。でも、恋をしちゃう乙女な所はちゃんとある。ハインツへの想いは一方的なモノだけど・・・。気性が荒い雪獅子ユファエンも乗りこなし、大の男でも苦労する斧槍(ハルバード)を軽々と扱うバカ力の持ち主。
幼馴染の一人ラディガーは、ロフィベルデ大公国の公子で優秀な軍人で弓の名手。ロザレーナとは出会いから最悪でいつも意地悪な口をきいているけど、実はロザレーナの事を心底愛している。しかし、ロザレーナの為に色んな事を一人で抱え込んでいるためロザレーナには嫌われている。
もう一人の幼馴染従弟の優しいハインツ。王族という立場上ロザレーナとの婚約を一度は受け入れるが、ロザレーナの未亡人の叔母への愛を捨てられず、愛する人と添い遂げる事の出来る方法を模索し命を落とす。
ラディガーは、直系の男子がいない祖父・皇帝アルフォンス五世に後継者として指名され、シュザリア帝国皇太子となった。
そしてまだハインツの死に、ロザレーナが泣き暮らしていたところに、ラディガーとの結婚話が持ち上がる。
ロザレーナはハインツの死に疑惑を持ったままラディガーの婚約者となることが決定する。
二人は帝国皇太子の座を争っていた?だからラディガーはハインツを見殺しにした?ハインツは無茶をした?無茶をしたのは何故?
皆、唯愛故----。
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ウサギのような可憐な見た目に反し、子どもの頃から斧槍を振り回し、純白の毛並と翼を持つ聖なる獅子ユファエンに騎乗し日々鍛錬に励む王女ロザレーナ。そんな彼女についたあだ名は「猛獣姫」。そんなロザレーナの婚約が決まった。相手は皇太子で帝国一の騎士の美青年ラディガー。けれど、ラディガーと幼なじみで彼のことを幼少時から知っているロザレーナはその婚約に大激怒。ロザレーナにはどうしても彼を許すことができない理由があって・・・。
最初は嫌っている相手にだんだん惹かれていき、好きになる。王道ラブロマンス。けれど、相手役のラディガーは最初からロザレーナを好きなんですが、照れ隠しなのか意地を張ってしまうのか最初は喧嘩ばかり。ツンからデレの変わり具合に大変キュンキュンさせてもらいました(笑)喧嘩が多い中盤までは2人の掛け合いに笑わせてもらい、後半からは砂を吐くほどの甘いセリフや仕草に「わーーー!!!」ってなりましたww
ラディガーにドキドキする度にその照れ隠しから「いやらしい」を連発するロザレーナ。いたって普通のラディガーが序盤は若干可哀想に思えました(笑)普通にしてるのにねwwラディガーの噂にも尾ひれがつきまくってて、あれは側近のギルがいけないww
ロザレーナの元婚約者のハインツに途中まで不快感を抱いて仕方なかったのですが恋は人を盲目にさせてしまうのでしょうね。一番可哀想なのはロザレーナの叔母に違いないでしょうけど。彼女にせめて子どもがいればよかったのにね。あ、でもそれだとまた争いの火種になるか。
そういえばロザレーナの父がロザレーナのことを「ウサギ姫」と読んでるのですがコバルト文庫のシリーズでも前に「ウサギ姫」が出てきた短編があったのを思い出しました。作者の人好きなのかな?人参好きなロザレーナが人参ケーキなどを人参嫌いのラディガーにプレゼントするのですが、それをラディガーはロザレーナに嫌われたくない一心で好きなフリをして一生懸命食べきるんですね。その一途さも可愛いなぁ~と思いました。
その可愛さと後半の戦闘時の凛々しさのギャップにやられたかな?
楽しく読ませていただきました。
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王女様なのに斧槍を振り回すロザレーナと悪評高き隣国皇太子のラディガー。ラディガーはロザレーナが好きだけど、ロザレーナは元々婚約者のハインツが好きで、ハインツを見殺しにしたラディガーは嫌い。
ハインツが亡くなっていることで話がかなりややこしくなってます。
ハインツの死の真相が明らかになると、ハインツって嫌な人って思っちゃいますけど、彼もオクタヴィアを妻にするために、なりふり構ってられなかったんでしょうね。結局は自分がやってしまった卑怯な手で自分の首を絞めちゃったって感じで、ちょっとかわいそうかなって思いました。
ラディガーも本当は純粋でロザレーナ一筋だったのに、噂がろくでもなさすぎて、ロザレーナになかなか振り向いてもらえません。ロザレーナが自分のことを好きかもって思ってからの甘い台詞のオンパレードは、これまでの反動でしょうか。後半ニヤニヤしっぱなしでした。
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略結婚ものですが、珍しく結婚前の設定ですネ。とはいえ、いつも通り、意に染まぬ状態からのスタートで反発する彼女と、悩む不器用な彼との構図
お下品ぎりぎりの楽しい喧嘩が楽しいが、”ヴァイネス”闇系の食手物との戦いはもうひとつ捻りが欲しかった。
初期のころの真面目な中華ものにくらべてかなり砕けてますのでご注意。
童-皇太子ラディガー うぶくて笑える男でした。
☆4か、3か悩むナ…
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