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しきたりの謂われ
2015/09/29 22:43
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投稿者:白髪雀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
おみくじ護符であるので吉がでたら財布に入れるか神棚に納めるかして1年間のお守りにする。凶がでたら逆手(利き手でないほうの手)で枝に結ぶ。結びにくいことで「行」とし身を祓い再びおみくじを引くのだそうだ。本来は禊をするなり荒行で身を祓うのに代えて逆手で結ぶことで代替する。作法の「縮小化」である。
宗教にあらざる「信心」というもので、私ども日本人は、それで代々が「安気」に暮らしてきた
こうした「信心」に根ざす「作法」は地域ごと家ごとに伝承されてきた。地域や家というものが崩れてくる中でしきたり本などが生まれてきたが、「なんのためにそうするのか」をとかないまま作法はかくあるべし断定するのはいかがなものか。
「なんのためにそうするのか」「原初のかたちはどんなものだったか」ということを中心に私・家・共・生・死をめぐる作法の原義と各地での作法の違いを丁寧に説明し、そんな作法のあり方を通して日本文化とは何かを考えさせられる本である。
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