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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治時代に自転車で世界一周を達成した中村春吉の存在を、この本で初めて知った。どこまでも無欲で純真な自転車乗りの姿には共感できる。
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人と人との出会いはやはり大切なんだなぁと思った。
何かをやり遂げようという強い意思のある人の元には自然と何かが集まってくるのだろう。
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明治期に自転車で世界一周無銭旅行をした男の話。児童書。
すでにこの時代は各国に日本領事館があり、日本人が海外へ渡っている時代であるが、
「自転車で」「無銭、すなわち国費ではなく」世界を巡った偉業に、立ち寄る先の国々、そしてもちろん日本において大変有名になった人物なんだそう。
世界一周に出る前に、日本をきちんと語れるように様々な勉強をしてから出かけて行ったくだりや、
いただいた賃金は同乗の船員皆で食事をしたりといった豪傑ぶりに、
さすが偉業をなす人は違う…と思ったけれど、でもー、基本この人「素っ頓狂」なのよね。まったくもってして「無鉄砲」。
まあこういう人たち、いまの時代を築いてくれたのでしょうけれど(笑)。
なかなか豪快でオオカミなどと戦うくだりなどワクワクする。小学校高学年の男子にいかがでしょう?
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児童書なので、活字が大きく振り仮名もあり、老眼に優しい書籍でした。
内容は、冒険談ですが、当時の世相からの余り詳細な記述はありませんでした。
自転車に乗る者として、もう少し踏み込んだ内容か欲しいかも。
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すごい男がいたもんだ!
児童書だからすぐ読み終わってしまったけど、大人向けに書いたら長編の面白い冒険譚かドキュメンタリーになりそうです。
狼の大群に襲われたり、行き倒れかけたり、本当によく生きて帰ってこられたものだと思います。
夜、寝る前に子供に読み聞かせたのですが、子供たちもとても楽しんで、感心して聞いてくれました。
春吉がどこに行っても、どんなに困窮していても、日本人としての誇りを忘れず、清廉な心を持ち続けていたことにも感動しました。
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中村春吉が自転車で世界一周無銭旅行をした話。
上海から始まり、香港、シンガポール、インドやヨーロッパ、アメリカ大陸などを自転車で回り帰国しています。
自転車旅行とはいっても、山があれば自転車を担ぎ歩き、スパイと間違えられたり、ハイエナや水牛と戦ったり。
豪快、けんかっ早くありながら、生存能力が高く、人が良いキャラクターはどこか憎めません。出会う人もそう思うのか、泊めてくれたりご飯をくれたり、親切にしてくれます。今よりずっと昔だけど、こうして世界を見て国際的に活動した人がいっぱいいるのだなぁ。
元になった作品はSF・冒険小説作家の押川春浪が口述編集したようですが、若干、物語として誇張や創作もあるかもしれません。この作品はさらに著者の横田順彌が児童文学として書いているので読みやすいです。