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『赤毛のアン』のファンでもないくせに、朝ドラの再放送を昼間見ています。原作の白蓮さんの方が人間関係が数倍ドロドロしていて、朝ドラ向けにはだいぶ漂白されてるなーと思いながら読みました。
自らの道を選び取りながらも、やはり時代の波や社会に翻弄された白蓮が、一人の女性として最後は幸せだったことに安堵しました。
ほんと、人生なんていつどう転ぶかわからないものなんですね。
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柳原白蓮もとい、燁子の女生徒時代~俳人時代~白蓮事件までを主に描いた本作。男性の一歩後ろを歩くのが良しとされる時代、恋多き女性として名の知れた燁子は華族という鎖に繋がられながらも、社交界を謳歌し、自分の意思を貫くこととなる。
事実に沿った展開だとは思うが、本当の心の内はご本人しか知らずということで文学として楽しんだ。朝ドラの燁子は傷ついた心を抱えつつも華族ならではの高貴さは崩さず、静粛さと秘めた情熱を併せ持つ女性というイメージだったが、本作ではもう少し自己主張があり、良い意味でしたたかさのある女性像となった。さらに伝衛門のイメージも、口や態度が悪い横暴さよりも、燁子を不器用に想う一人の中年男性といった印象が強く、いじらしくも感じた。
林真理子さんがこういった本も書くのかと驚き。
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「筑紫の女王」と呼ばれた美しい歌人、柳原白蓮が、年下の恋人、宮崎龍介と駆け落ちした、世に名高い「白蓮事件」。華族と平民という階級を超え、愛を貫いたふたりの、いのちを懸けた恋。門外不出とされてきた七百余通の恋文を史料に得て、愛に翻弄され、時代に抗いながら、真実に生きようとする、大正の女たちを描き出す伝記小説の傑作。第八回柴田錬三郎賞受賞作。(背表紙より)
『花子とアン』を観ていて、花子よりも白蓮に興味が湧いて読んでみました。すごい。かっこいい。こんな風に生きられるって、本当に映画や小説のなかのお話みたいな人生。強くて美しい女性である白蓮、‘自由‘の中できっと幸せにいれたのでは。林真理子さんの本の中で一番好きになりました。
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明治、大正時代を「頑張って負けずに生きた」白蓮。
その生き方は「社会の規範をはみ出している」こと。
本当の恋に出会ったことで、何事にも流されず
初めて自分の足で歩き始めたのかも知れない。
朝ドラでは、花子より白蓮に目がいってしまう。
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女子が好きそう
歌は多分ねっとりし過ぎて嫌いだが人物としては面白い
書簡を読ませてもらったのが勝因だろうな
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朝ドラで主人公を食ってしまった、歌人・白蓮の駆け落ちに至る話。
何百にも渡る恋文を初めて公開されたものを、林真理子が小説にしたもの。
昔の上流階級の言葉でしたためられるのが逆に生々しい。
前半~中盤まではちょっと苦しかったかな。
駆け落ちして貧乏逃避行で終わり・・と思いきや、嵐のように年月が過ぎ、まさかのエンディングでした。高貴な血筋の人ってのは不自由なものですね・・・。
林真理子のイメージが少し変わりました。
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花子とアンには決して描かれないであろう葉山蓮子の一面を、見事な女性目線で描ききりました。大正時代って不思議なおどろおどろしさがあります。それもじっとりと伝わってくるのです。
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激しい恋に一生を賭けた燁子。自分の信念を貫くのはとても勇気のいることだけど、やってのけたんだな。幸せになれてよかった。
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初めて林真理子を読んだ。
朝ドラに影響された。
似非文学少女だった私は
白蓮の存在を知らなかったので、興味を持ったけど、
読んでて、どうしても林真理子の顔が
頭から離れない。
白蓮は仲間由紀恵と張る位の美人。
うーん。想像力の限界を感じた。
事件を起こす前の下世話な話より後の、
苦労したけど幸せな暮らしを
描いて欲しかったな。
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NHKの連続テレビ小説の「花子とアン」に登場する白蓮のモデルが主人公の小説。当事者の手紙や親族への取材をベースに描かれており、当時の社会の雰囲気もよく分かる。このような小説まで手がける著者の力量を再認識した。
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お、おもしろかった・・・!どこまで実話やら、、、でもそう遠くない昔のことなのにこんなに世の中変わるんだ。。。
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朝ドラで気になったので、終了を待つつもりでしたが
ドラマと史実とは異なっているようでしたので、歪みを直すためにも10月を待たずに読むことにしました。
残してある書簡全てを提供され、作家林真理子さんが極力、史実を追って書きしるされたのでしょうか。
ヒロインをやたら正当化しているわけでもなく、変な感情移入などさせずに淡々と描いてあったので、盛り上がりがあったわけでもないのですが、ぐいぐい引き込まれていきました。
今回は現実に起きたノンフィクションですが、小説に読み手に共感を与える必要性って、ないのだな…って感じます。
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正直言ってこの作家は嫌いです。
でも、この本はかなり前に発表されていましたが最近になって再燃
NHKのドラマの影響だとは思いますが
実は私もその一人です
内容はドラマとはかなり異なる部分がありますが、こちらが事実にそった話。
ドラマでは描ききれない鉄道王の女性遊びは凄いものがあったようです
駆け落ちまでの話でしたが、かなりのめり込んで読めます。
他の彼女の作品は主人公の女性の性格が鼻についてしまいまともに読むこともありませんでしたが
この一冊を読み切ると見方はかなり変わってきます
また大正時代から昭和にかけて活躍した女性作家を見ると
林真理子さんに近いものはあるかも。
他の本も毛嫌いせずに読んでみようかな
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ナルシストの白蓮さんがウザくて、読みながら呆れてました。
暇過ぎるんだよ。と思わずにはいられませんでした。
でも、最終章で、他者を思いやることが
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朝ドラが盛り上がってきたので、読んでみました
当時のハイソな奥様方がこんなにお盛んだったのかと衝撃を受けました。