投稿元:
レビューを見る
一つの可能性の物語
納得はしてないけどこんなのもあるかという思い
もともと続きを読むことは絶望的だったので読めただけで自分の中で少し区切りがつけれるのかも
投稿元:
レビューを見る
神は(姿こそ違うけど)、ワタシたちの心の中にある。14年前のアニメ化の時にこのようなセリフがあって、911の後の世界の混乱に胸を痛め、不安になった身にはかなり心に来たものだった。地球は、遠い宇宙の意識が罪を負ったもののために飛ばしてきた世界だというのは思いっきりフィクションであることはわかっているけど、今の世界のさらなる混乱と、望まない変化を遂げようとする我が近辺のことを思うと、もしかしてその背後には見えない「神々」が何か操って、破滅に向かわせているんじゃないかと思うじゃないか。
…ということを考えてしまうけど、009の完結編としては…うーん、うーん、うーん、と唸ってしまうのであった。
ええ、ジョーたちはまだ世界中を駆け回っているんだよ、争いや悲しみがこの世から少しでもなくすためにも。
投稿元:
レビューを見る
9人の戦士達が大苦戦で戦い続ける。「誰がために戦う?」ということになる。
人の個々の人生、社会の変化、文明の変遷、自然との共存と様々な要素というモノを人は持っている。それらの在り方を問うというような壮大なテーマを描こうと挑戦が何度か繰り返され、結局本作に至った訳である。
作者自身が逝去して年月を経ても、作品が深く愛されているが故に、構想ノートを下敷きにということで本作の企画が持ち上がったのであろう。
「誰がために戦う?」ということなら「我々のため」だ。9人の戦士達は何時でも我々と共に在る。読んでいてそんな感慨が込み上げた。大切に読み継ぎたい名作だと思う。