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断捨離でなく、掃除の心構えでもなく、掃除をすればお金持ちになれるといった現世利益でもない。
庭でも廊下でも、掃除の対象となる場所に対して、仏様そのものに対するかのように、大切に想う気持ちが優しく書かれている。
掃除をする時間や、身近なものを自分で修繕することが、とても豊かで幸せな過ごし方に思えてくる。
一口一口ゆっくりかんで腹八分目で満足する。
食前のことば、食後のことばを合掌しながら言う。
この2つはぜひやってみたい。
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ただ部屋をきれいにするためだけじゃない
掃除とは本来心の中を掃除することである
というシンプルなメッセージがわかりやすく説明されています。
毎日の家事にうんざりして、やる気がわかない人におすすめ
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今までで一番しっくりした掃除本。
まだ汚れてないところを掃除するというのが、なんかムダなような気がして、汚くなっていやいや掃除をする、というサイクルだったのが、「掃除をすることで、心を磨くんだ」と思うと、すんなり続けられるようになりました。
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東京神谷町の光明寺で住職(お坊さん)をされている松本氏によって書かれた掃除の大切さを具体的な方法とともに解説した本です。
毎日使っているキッチンの清掃は頻繁にやりますが、敢えてしなくてもそれなりに暮らしていける部分は、後回しになりがちです。お寺では、末尾につく数字の日によって、掃除をする場所等が決まっているそうです、そのルールは私も採用してみるつもりです。
汚れたから綺麗にするのではなく、掃除によって綺麗さを保つことの重要性が説かれていたのは私にとっては新たな考え方でした。
特にオフィスの机・書棚や引出等は、整理をしてどこに何があるかを把握しておくことで、探す時間が短縮され、それが仕事の効率向上につながります。家での作業効率を上げるためにも「掃除」の重要性を認識して、自分の「やりたい」ことに多くの時間が割けるように、暮らしていきたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・日本の小中学校で生後が全員で掃除をするのは当たり前だが、日本では掃除というものが「汚れを落とす」だけでなく、「心の内面を磨く」ことにつながると考えられているから(p12)
・日本人の「もったいない」は、ものを無駄にしないだけでなく、ものに対して「ありがとう」と感謝するこころです(p15)
・掃除は朝、一日の朝一番に行うのが良い、夜寝る前には、身の回りの片づけをする(p18、19)
・毎日の掃除と片づけは、大切なのは続けること(p20)
・掃除の前にやるべきことは、窓を開けて空気を入れ替えること(p21)
・シンクも蛇口も水垢がつかないように、必ず乾き布巾ですべての水滴を拭き取る、ゴミは次の日に残さない(p50)
・曹洞宗において言葉を発してはいけない三つの堂舎を三黙道場といい、僧堂(座禅・食事・睡眠を行う場所)、浴司(よくす、風呂)、東司(とうす、手洗い)である(p53)
・永平寺では、四のつく日と九のつく日を、身の回りを整える日として、ほつれた衣類の修繕などを行う、これを四九日(しくにち)という、さらに剃髪もする(p80、144)
・拭き掃除によって、自分の心を磨いている、床磨きをしていて、もし汚れを見つけたら、それはあなたの気の乱れのサイン(p93)
・三のつく日と八のつく日は、毎日は手が回らない場所の掃除に当てている、照明等の掃除(p108)
・靴をそろえて脱げない人は、こころが乱れている人(p115)
・目が覚めたらまず洗面、汚れているから洗面するのではない、洗面することが大事、洗面をしないで人と接してはいけない、きちんと身体を清めて、こころを浄めることが、人と会うときの最低限の礼儀(p135)
・呼吸とは「吐いてから吸う」のが基本、新しいものを取り入れる前に、まずは自分の中にあるものと一旦外に出し、それから新しい気をいれるようにする(p141)
・仏教では「身・口・意の三業(しんくいのさんごう)」といい、人間の行いを三種類に分けて考える、身体的な行い(身)や、心に思う行い(意)だけでなく、言葉で表す行い(口)も整え浄めなさいと教えている、なかでも言葉の出口である口を綺麗にすることは大事で、歯磨きがポイント(p142)
・ものを持たない身軽で自由な僧侶の生活をしていると、持ち物たちは、みんな「良いもの」ばかりが手元に残ることになる(p157)
2012年3月18日作成
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掃除に対する考え方を変えてくれる1冊です。掃除や修繕など、手を入れることで自分の心も管理し整えることが出来るということが、一つ一の僧のやり方を挟みながら教えてくれます。これを期にこの本を読み込んで自分自身の掃除への意識改革をしようと思いました。大変刺激された本です。
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インターネット寺院 彼岸寺 の主催である松本圭介氏が語る掃除本。
単純な掃除テクニックについて書かれた本というよりは、僧侶という視点から掃除を題材にして、心を清らかに保つためにはどのような考えのもとに暮らすことが大事なのか?といった内容で構成されている。
掃除ができない人のところまで降りてない内容なので、掃除できない人間がこの本を読んでも掃除ができるようになるどころか、ちょっとしたいらだちを感じるかもしれない。それができれば苦労しないよ、と。
既に掃除が見についている人が読まないと、本書の内容はなかなか理解できなだろう。
以下、メモ。
・「前後際断(ぜんごさいだん)」という禅の言葉
→過去のことを悔やむことなく、未来のことを案ずることなく、一日一日を精一杯、悔いが残らないように全力を尽くす。
→「しなければならない」を明日に持ち越さないルール。
・ものを大事にしない人は人も大事にしない
・一遍上人は遊行の旅に出た際、ものを所有することにとらわれずに「無所有」の暮らしを通して、こころの自由を貫いた。ものを持たない身軽な生活をしていると「良い物」が手元に残ると気づく。
ものを大事にするというこころは、大事にしたいと思えるものに出会わないと育たない。
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20140204読了
著者は浄土真宗の僧侶、1979年生まれ。お坊さんが、こんなふうに修行(掃除)しているということがわかる本。家の掃除もこんな心構えで臨めば徳が積めるような気がした。●欧州では生徒が学校を掃除しない。学校で必ず掃除の時間が組みこまれて生徒が一斉に掃除する慣習は日本独自なのかと気がついた。掃除が単なる「汚れを落とす」行為ではなく、「こころの内面を磨く」ことにつながるという考えかたは違和感なくうなずける。この根本は仏教由来。学校教育にも仏教が溶け込んでいる国で育っているから、意識はせずとも自分はやっぱり仏教徒のはしくれなんだなと思った。●お寺の掃除はチームワーク。全体を把握した上で、自分が果たすべき役割を考えて役割をつくっていく。●お寺のトイレ掃除は少なくとも朝夜の2回。永平寺のトイレの床は寝転べるくらい綺麗なのだそう。●掃除のヒントいろいろ。ガラス磨きには新聞紙!こんどやってみよう。
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ハマっちゃってるお掃除関連の本。以前読んだそうじ力の本のチカラを感じたので、別の方向からも掃除を学ぼうと図書館で借りた。
ごみ箱を、『護美箱』と書いたイラストを見て衝撃を受ける。
物に対する感謝の念も日々忘れているけど、掃除を惰性でするんではなく有難い気持ちの延長線上で実行するコトによって、自分の周りの恵みにも気づくことが出来ると思った。
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この本を読んでやっと求めていた掃除本に出会ったと感動した。
掃除をするのは自分の心も清めること。
掃除自体が修行とする禅宗のお坊さんの本。
曹洞宗では特に、トイレ掃除を大切にする。裸足.素手で行う。
食べ終わったと同時に台所が片付くように工夫。
持ちものは最低限で大事に使う
庭仕事も大事に。
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面倒だった床の雑巾がけが好き(?)になったのは、
寺を訪れて以来、
・・・だった様な気がする。
堂内に射し入る光がどこを照らしても、
埃がまったくキラキラしない。
床は隅々まで磨き上げられ、
不浄な気配がどこにも感じられないのだ。
(どう掃除すれば、このような空間が作れるのだろう?)
全くわからないが、
あの日から私は、
便利なクイックルワイパーの使用を極力やめて、
雑巾を使うようになった。
腰をかがめて
床を磨き上げる所作に感じる、なんとも言えぬ心地良さ。
それは
>掃除とは 汚れるからするのではなく
こころを磨く「修行」
であるから、だそうだ。
何度も洗って使える雑巾は経済的だし、
家もおそらく大満足。
(寺では仏像が満足顔であった様な気がしたから。)
さらに
これが心の修行になっている、
とは
なんて、
素晴しい一石二鳥♪
面倒な掃除も面倒じゃなくなる
「やる気」にさせてくれる本だった。
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掃除をする時の心構えが違ってくる気がします。運が良くなるといいなあとか、臨時収入があるといいなあとか、煩悩だらけで掃除してましたが、そもそもはそういった煩悩を振り払うために心の掃除もするわけですね。
ゴミ箱を護美箱って書くことになんだか感動しました。
朝早く起きて掃除をし、夜寝る前に片づけをする。その日にできることはその日中に終わらせ、次の日に持ち越さない。モノや道具や水をも大切にし、謙虚な心で掃除を続ける。
まずは換気をしましょうとか、トイレや玄関は特に綺麗にしましょうとか、いろいろな掃除や風水の本に書かれていることがやはりかかれていました。納得。
前後際断(過去のことを悔やむことなく、未来のことを案ずることなく、一日一日を精一杯、悔いが残らないよう全力を尽くす)という考え方が一番心に残りました。
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持たない暮らし。
小学校で習うような掃除の基本が書かれている。欲張らずに基本を大切にってことですね。
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身のまわりの掃除や片付けはやはり大切。最近は心が淀みまくっている気がするから部屋の掃除しよっと。
15/10/02
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私は日本仏教に違和感を感じているので、この本の内容にも多少違和感を覚える部分はあるが、まあ価値観の違いだな、と思う。
やはりすっきりした部屋は美しい。
掃除は自分の心のために大切。
それは、私もそうだと思う。
2015.10.21
掃除がしたくなる。
要らないものを処分したくなる。
欲を削ぎ落としたくなる。
また再読しようと思う。
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掃除は心を磨くこと。
明日に持ち越さない。
風を通す。
可愛らしいイラストとわかりやすいシンプルな文章で読みやすかった。
ものを大事にできない人は
人も大事にできない。
その通りだなぁ。
掃除をするたびに
ものを減らしたくなって
だんだんシンプルな暮らしになって
豊かさは増していく。
イメージしやすかった。
大事なことは続けること。
意識していたい。