投稿元:
レビューを見る
うあああああ、何だこれ何だこれ何だこれ!超展開にもほどがあるwまさか単なる学園ラブコメだと思っていた作品でこれほど燃え(not誤字)るとは……いやはや、無事にエレクトの話に持って行ってくれてよかった。しかしそれゆえの唐突なシリアス展開。三・四巻読んだ時にも思ったんだけど作者の藍上陸氏は緩急の付け方がうまい。バランスが取れているともいう。
はい、ダダ漏れ感想はこの辺にして以下ネタばれ注意。
前半の下ネタ談義は珍しくテンポが悪かったかなぁと思うくらいで、あとは一貫して面白い、としか言えない。
つか前巻の感想で書いた妄想が見事に的中してしまった。まさかとは思ったけどマジでそうだったとは。となると男屋の写真に写っている少女というのはゆりりんのことなのかもしれん。だがこの伏線について個人的に思ったのは、作者的にはおそらく1巻の時点では何も考えずにゆりりんを飛ばしたであろうということだ。すなわち何も考えずに「とりあえず魔女っ子設定だし飛ばしてみるかー」と思って飛ぶ描写をつくって、そのあとに「なんか関連があったら面白いかも、そうだ男屋と絡めて実はエレクトに参加してたってことにしちゃおう、一巻で空飛んでたのはアキカンの力だとすれば納得もできるしな!」と7巻から伏線張り始めたのだろうと。自分が小説書く身だから何となくこういうのって何となくわかる。何巻も連載しているような作品だとこの手の手法に読者は騙されがちだけれども。
しかしエールがドロップアウトしちゃったのは分かりやすい死亡フラグがあった割りに予想外だった。ギャグラノベではキャラは死なんだろうと妙な偏見をもってアキカンのシリアスっぷりを見誤っていたようだ。やっぱり作者はやるときはやる人だった。だがそれも含めてこの巻全体がギャグを織り交ぜつつもそこはかとなくシリアスなのが凄く気に入った。弟がわざわざ読み終わった後にため息音だけのメールを送ってきた気持ちがよくわかった。
やばい、6巻飛ばして読んだのは失敗だったかもしれん。もうゆりりんを純粋な目で見れない。
とりあえず、言葉を超越した面白さだ。これは★×5付けざるをえない。今更だけどこんなに面白いのに作品の知名度が低いことがすごく残念……アニメの作画クオリティがもうちょい高くて何クールかやってればもう少し知名度が上がったかもしれないと思わないでもない。ただの空き缶擬人化と侮ることなかれ。次巻超楽しみ!