途中で底が割れる
2020/07/13 18:43
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投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
やたら長い割りに、早い段階で”多分こういうパターンなんだろうな”と気付いてしまいました。疲れだけが残った作品でした。
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600ページ超の長編で読みやすい作品だったが、先が読めてしまう。ラストはどんでん返しといっても、ちょっと無理があるように思い、あまり共感しなかった。8年前に購入して長い間積ん読状態だった。手放さなかったのは、期待感があったから。もっと早く読んでいたら、もっと楽しめたかもしれない。
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一連の事件が「藪の中」方式で数人の証言から物語が浮かび上がってくる。証言が加わってゆくだびに違和感は増して…
中盤までの陰険で気味悪く心地悪いくらいのテンポから一転して加速し終盤まで一気にまとめ上げるようなスピードも事の顛末を知った後はしっくりくる。
まさにビートルズのアルバムを聞いているような構成で、そちらに詳しい人ならもっと面白く読めるのではないだろうか。
トリック自体は驚くものでは決して無く、似通ったミステリは国内にも多い。それらのミステリは話運びが無理やりなものが多かったりするが、中でもお話が破綻せずに且つキャラクタがぶれずに描けていると感じた。普通に面白いミステリだと思う。結末は悲しいが読後感も悪くない。
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2014/06/17 購入。岡嶋二人として書かれたものは読んでいるけど、井上夢人としては初めての作品。678ページと文庫本としては分厚いけど、ミステリっぽくない構成で面白そう。
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厚い本ながら、登場人物が入れ替わり立ち替わり物語っていくので、ぐいぐい読めた。どこまでいくんだこのストーカーと思いながら、まさにリアルのストーカーもこんな思考をするのかと、勉強になった。
最後は、まさかこんな展開になるなんてと、物凄いスピードで読了。
クラインの壺がものすごく好きだが、この作品も心に残る作品になった。
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かなり後半までは、気持ちの悪いストーカーものと思ったけど、ラストへ向けて切ないラブストーリー?に。なんとも切ない読後感。
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途中から少し退屈になった。最後は一気に進むし、そのままの展開ではないのはわかっていたから長い長いタメにイライラしながら読み進んだ。イニシェーションラブや葉桜の季節に君を想うや私を離さないでなどの、奇妙なズレを感じながらのわからなさ、最後はスッキリ、、、とはいかなくて、ドンデン返し?にはちょっと飽きたかなあ。
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[人のものとは思えない]外見をもった金持ちの息子による、身の毛もよだつストーカー行為
当事者とその関係者による語りと、変質者の独白が入り乱れながら起こったことを浮き彫りにする構成。読みやすい文章と展開に引き込まれる前半、冗長する犯罪行為に悪寒を禁じ得ない中盤、そして真実に横面を叩かれる終盤。
なんて切ない犯罪だろう。認められる存在と、他人を護り護られるということ。
緊張感があって面白い作品、だけど読み返したいかどうかは、、、
どんでんがえしにしてやられた、で言うなら我孫子の殺戮に軍配。
こちらは切なさが勝ってる。ちょっとひきずる。
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ほとんど一気読み。醜い容姿により世間から迫害されてきた男が恋をした時の狂気はすごい!
まったく・・・オセロゲームで完敗した気分です。
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別に悪い話ではないけど、
ミステリーとしてはルール違反の印象を受けた。
どれだけ上手に描けていても、そこが不誠実に感じられてしまっては興醒め。
最後のキャラクター付けもそれぞれ極端で強引。折角の人間味が残念。
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長い。
「すずきまこと」の気持ち悪い描写にウットリ。
一緒に美縞絵里を覗いている気分になれてウフフ。
しっかり気持ち悪いストーカーのままでいてほしかったなあ。
そら本末転倒か。
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病気のせいで顔や体に跡が残り、
親や友達にすらまともに顔を見てもらえず、
何度も自殺を試みた鈴木誠。
社会との唯一の繋がりは洋楽専門誌でマニアをも唸らせるビートルズ評論。
その評論の関係で鈴木誠はある日、
モデル美縞絵里と運命的に出会う。
分厚いこの本をずっと不快感で読み続けていく事になるのだけど、
ゆっくりと鼓動が早まり、
ある瞬間を境に膨らんだ水風船が一気に弾ける。
引用~
「犯罪は国が決めているんです。
国の都合で、いや誰か、とっても偉い人たちの都合と利益が、それが犯罪かそうでないかを決めるんですよ。あるいは多数決で。
多数派(マジョリティ)と言う怪物を知ってますか?
この世の中で僕が一番恐れている怪物です。
正義や道徳と言った世の中のルールを決めている人達です。
僕は彼らと対極にいる人間なんですね。
僕のような少数派(マイノリティ)は彼らの格好の標的です。
彼らは少数派を弾圧し排斥し絶滅させようとします。
そして同時に彼らは少数派を保護しようとするのです。
自分達が絶滅の危機に追いやった少数派を今度は一転して守ってあげようとするんですね。
もちろんそれは自分たちの心の広さをアピールするための見せかけなんですけどね」
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2022.4.29
7年ぶりくらいに再読。
ラストを覚えていなかったので楽しめた。
親からも目をそむけられる容貌を背負った鈴木誠が恋に落ち、ストーカー化する。そのストーカーぶりが日に日に増していく様子がおもしろかった。
関係者がそれぞれ事情聴取で独白していくという形をとっており、同じ場面を何人もが振り返ることで、事件の概要が頭に入りやすく、臨場感もあふれている。
この事情聴取という形がラストでは鍵となる。再読だというのに、まんまとミスリードにはまりました。真実がわかると、せつない。最初からまた読み直したくなります。
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ストーカーというものの心理をすごく生々しく表現してて、いい意味ですごく気持ち悪かった。そして最後まで読むことでわかる真実、という感じですね。結構おもしろかった。
2014.07.18
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そーきたか!
と、言いたいとこだけど、なんと言うのか、ここまでひっくりかえると、「えっ!!」ってなる。